[2]ヒグラシの徒然なるままに [2017/11/24(金)] |
【日雇いバイトで出会った不思議な人たち】
※ちょっとホラー入ってますので、苦手な方はスルーでお願いします。。。
皆様ご存知のように、私はスロットで負ける度に日雇いバイトをストックし、立ち上がる為にそのストックを放出してきた。
日雇いストック特化ゾーンなんて呑気に言っては見たものの、毎日が終わりのない崖を見つめるような日々だった。
不定期で単発の仕事を申し込んだ場合は、大抵過酷な労働ばかりが紹介された。
当然と言えば当然だ。
もちろんの事、不定期で単発の仕事を入れる人達の理由は実に様々だった。
今回は、6年ほど前の日雇いストック消化中に出会った不思議な人の話。
その時の勤務先は、海沿いにある工場。
今回の現場が初めての勤務になるという人は私を含めて
5人だった。
その5人が3:2にグループ分けされたのだが、私は悲しくも2人の方。
こなす作業に大差はないので、是非とも3人の方へ振り分けられたかったのだが…
引きの悪さはホール内だけに留まる事はない。
そして私の相方となったのは、40歳の男性。
彼は、どこから押しても“誠実一確”しか停止しないような態度や言葉遣いでなんとも安心する人柄だった。
私が3人の方に振り分けられなかった不運を嘆いている時も、特に乗ってくることもないし。
そしてよくよく聞いてみれば、妻子持ちとの事。
そんな彼が単発の仕事をしなくてはならなかった理由は何なのか。
お昼休みに、遠回しに聞いてみる事に成功。
日雇いで出会う人々と言うのは、ほぼ100%が一期一会になる事を誰しもが肌で感じている。
それ故に、誰にも話せないような悩みを平気で打ち明ける人というのも少なくない。
そして、そんな彼もなんの躊躇もせずに答えてくれた。
「妻に借金を隠している。 生活が成り立たなくなる前に何とかしなくては…」
しかしながら、ここで稼げるお金は交通費なしで、7k程…。
彼の日雇いストックがいくつあるかは分からないが、ストック+ループ率管理である事は容易に想像できる。
そんな彼と共に日雇いストックを1つ消化出来るなんて、なんとも感慨深い。
そして、お昼休みもあと少しという所で彼は、
「少し電話しなければいけない件があるので、また後程。」
そう言って、ロッカーの方へ消えていった。
驚いた事に、午後の現場に彼が戻って来る事はなかった。
責任者がその件を説明する事もなく、私もあえて聞く事もなく、淡々と一日の作業は終わりを迎えた。
そのまま現場からバスで最寄り駅まで移動し、事務所で7kを受け取る。
なんとなく色々な感情が巡り、そのまま事務所から近くの行った事もないパチスロ屋に。
3kで光ってくださいと念仏のように唱えながら、お店に入った瞬間、目を疑う光景があった。
入り口に一番近いパチンココーナーの角台で10箱以上積んでいる人。
そう、
先程の彼だったのだ。
そして、PUSHボタンを執拗に連打している。
色々な意味で見られてはまずい、という勘が走るも時すでに遅し。
目が合ってしまう。
彼は一瞬驚いたような顔を見せたものの、私に近づいてきて一言。
「あの現場には二度と行かない方がいい、5人に見えたなら。」
背筋がゾクゾクっとした。
どういう意味なのか?
最初にいたのは本当は4人で、きっちり2:2で振り分けられていた…?
それを私は、何らかの理由で5人が3:2に分けられたように見えたと…?
そしてその口ぶりだと、この人も同じ経験が…?
今にして思えば、もう少し詳しく話を聞けばよかったのだが、その時はただただ不気味で、足早にお店を出た。
もちろん、この派遣会社を速攻で登録解除したのは言うまでもない。
…でもこの話を書きながら、実はただ「午後からサボってパチンコ打ってる姿を密告されないよう、口封じのために怖い話でおどかして辞めさせようとしたのかも?」なんていう疑惑も出てきたわけだが、皆様、いかがだろう??
【あさり丼】
これは私が24歳の時、すなわち今から8年前。
当時、付き合って間もない彼女がいた。
“付き合って間もないカップルってラヴラヴ”なんて言葉はよく聞くが、
ラヴラヴなんて言葉は全く当てはまる事はなく、常にソワソワとしていた。
日雇いでギリギリ調達したお金で、彼女との2回目のデートにお台場をチョイス。
なんだったら、ジョイポリスのチケット2枚分も前日にコンビニで調達。
我ながらスマートだ。
お昼頃にお台場に着き、まずは昼食タイム。
いかに食事先をスマートに決められるかが、男の見せ所。
しかしながら、なかなか決められず。
すると彼女から、「海鮮丼が食べたい」という絶妙なカットイン。
私もそう思っていたばりに、目の前の海鮮丼屋さんに入る。
そこで私はあさり丼をチョイス。
あさりとゴボウが見事に卵でとじてある最高の一品だ。
しかしながら、一口目からゴボウが噛み切れない。
鮮度が良いゴボウとはこういうものなのだろうか、とも思いつつ、飲み込むことも出来なかったので、丁寧に誰にも見えないように、彼女に許可を取った上でペーパーに出すと…
まさかの
“バンドエイド”が口の中から…
厨房の誰かのバンドエイドが混入したのは間違いないが…
なんという引きだろうか。
しかしながら、
“よくある事、気にしない気にしない”なんて器の大きい男を演じたことが大失敗。
なんだか彼女の様子がおかしい。
そりゃそうだ、よくあるわけがない。
“はっきりと言えない頼りない男”と判断されてしまったのではないだろうか?
そんな疑問は、
彼女からの提案で、解散時間が17時という小学生の門限のような時間になってしまったことで無事解決したが、時には解決しない疑問もあった方がいいのだということを学ばせていただいた一日だった。
以上、ヒグラシの徒然なるままにでした!
また会える日まで(^^)/
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