[2]スロットor彼女…そりゃ…打つ! [2017/6/9(金)] |
眠たい目とゴーゴーランプをこすりながら、さっそく1K目をサンドに入れ、出て来たメダルを50枚全て投入する。
ここからはスリープジャグラーの始まりだ。
4ゲームほど目を瞑りながら回しただろうか…
何やらまぶたに温かい光の様な眩しさを感じる。
きっとホールの照明をサイのツノが反射させて、自分のまぶたをたまたま照らしただけだろう。
とは思いながらも、ドキドキしながらゆっくり目を開けると…
眩しい…眩しいよ…母さん…。
自然とそんな言葉が出てしまうほどに、ゴーゴーランプが光っていたのだ。
どうせ思わせぶりなバケなのはいつもの事だ。
高速でボーナスを揃えると…
び…BIGだよ…父さん…。
ここで“1KBIGお持ち帰り大作戦”が一瞬脳裏を過ぎるものの、さらっと通過。
この光が本物の愛ならば、何度だって光るはず。
それを確かめずにはいられないのだ。
一度きりの優しさで満たされるほど、私は強くないのだから。
再び目を瞑り回し始める。
そして8ゲーム目…またもや眩しい光を瞼に感じる。
目を開けば朝焼け。
ボーナスを揃えればもののけ。
優しくすればされるほどに疑ってしまうのだ。
まさかのBIG2連。
これなら何の迷いもなしにそのままお持ち帰り出来るだろう、そう思っていたのは浅はかな考えだった。
もう一度。
最後にもう一度この愛を確かめたい。
目を瞑り再び回し始める。
すると2ゲーム目で…ガシュッ…。
聞こえない…聞こえてなんかたまるか…。
裏切られる事が多すぎた分、信じる事はそう容易くない。
ただ、目を開かなくとも伝わる愛が確かにそこにはあった。
“目を開けば朝焼け”
そんなロマンチックなタイトルも蓋を開けて見れば、疲労感に満ちた男が生活費すらも省みずにジャグラーを打ち、数ゲームで光った事により救われるといった、負のレインボーループな話なのだ。
そんな事は十分に分かっているし、客観的に自分を見つめる事だってできているつもりだ。
ただ、そんな自分を高いところから客観視しながら応援しているのも、また自分自身なのだ。
BIG3連を消化し、まもなく閉店。
約1000枚を流し、温かくなる懐と心で「明日は何を打とう」、そんな事を考えながら僅かな幸せに浸れればそれでいいと、そんな人生を選んだのもまた…。
《翌日》
なんとも目覚めのいい朝だ。
7時半にアラームをセットしてあったのだが、30分前に自然と目が覚める。
仕事の日はアラームがなろうとも全く起きれないのに、不思議なものだ。
どうやら昨夜のジャグラーの大勝利も夢ではなかったようだ。
今日はその大勝利で得た20kを上乗せし、約80Kになった全財産という名の軍資金を持って、朝から撤去間際の秘宝伝で鬼のように爆発させたい。
こんなにも恋い焦がれた秘宝伝と、もしかしたら今日が最後になるかも知れないのだから。
今日が最後になるかも知れないと思いながら、今日が記念すべき10回目だ。
この軍資金が底を尽きるかも知れない…そうしたら…。
いや…負けた時の事は考えられないのだ。
考えられないから、今日も朝から心踊っているのだ。
本来なら笑っている余裕なんてないはずなのに、心から笑えているのはなぜ…。
そんな自問自答を繰り返していたら…突然彼女からの着信。
すぐさま電話に出る。
『もしもし、どうした?』
『あのー、今日の夕方からの予定がキャンセルになったので、それぐらいからの時間でご飯でもどうかなと思いまして。』
…いやいやいや。。。
今日は朝から夜中まで秘宝伝で大爆発させる約束をしているのに。
もちろん彼女の事は大好きだ。
それに、会える事だってこの上ない喜びなのは間違いない。
でも今日だけは…今日という日だけは…
『いいね!』
結局、そんな言葉が1コマも滑らずに中段に止まる。
自分には、きっと彼女と付き合う資格なんてないのだ…。
嘘ばかりついて、上っ面だけまともに見せて…。
一緒に居たって、スロットの事ばかりが頭を過ってしまうのだから。
スロットと彼女のどちらが好きかなんて、そんな物は比べるに値しないのだ。
それなのに、時間だけはいつもそれを見逃してはくれない。
休日という時間をスロットに使うのか、彼女に使うのか。
その答えを幾度となく求めてくる。
だから私は答える。
スロットに使いたいし、スロットの方が好きだ。
でも結局は彼女に使うし、彼女の方が大切だと。
気持ちと行動が矛盾しているから人間なのだ。
そして、出目と演出が矛盾するからスロットなのだ。
今日は夕方までだが、秘宝伝を心ゆくまで楽しもう。。。
なんだか2007年て色々ありましたねー。。
多分、細かく話したら10時間位は語れるんじゃないかなと思います…。
もちろん話せないことや、墓場まで持っていくと決めた話だってありますけど…。
そんな積もりに積もる過去のお話も、2014年くらいまで話したら200話ぐらいまで時間がかかりそうです(^_^;)
…と、そんな過去の話ばかりでも良いのですが、冒頭でも触れました通り、2017年6月11日の“連打”を経て、ヒグラシもスロットを復活させて頂きますので、リアルタイムの記事を書く事になった際には臨場感が更に増せるのかなと思います!
それでは、連打にてたくさんの人に会える事を楽しみにしつつ、禁スロ最後の記事を以上とさせて頂きます!
最後まで読んで頂きありがとうございました^_^
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