[2]初任給を全部おろして…打つ! [2017/5/26(金)] |
クレアパネルの角台をしっかりゲット。
この角台を狙っていた理由はもちろん、
「よく爆発している気がする」
「なんとなく落ち着く」
「右手にカウンターレディがよく見える」
ただそれだけの事だ。
さっそくサンドに右手を、いや左手を伸ばす。
右肩を上げるのは、スランプグラフだけで十分なのだから。
決してカウンターへの見通しを意識している訳ではない。
金銭的に余裕があると、ついそんな事ばかり考えてしまう自分はどうしようもなく下衆だ。
ただ、私がそんな事を考えながら鼻を膨らましてる事なんて誰1人気づいてはいないだろう。
せいぜい財布が膨らむ事に気付かれるくらいだ。
〜数時間後〜
40K目をサンドに入れる。
ボーナスがバケに傾いてしまっているせいで、追加投資が絶えない。
ただ、ビッグ中のスイカの確率がなんともいい分、止めるに止められない。
後はチャンスゾーンでボーナスを射止め、伝説ロングに入るのをひたすら待つだけだ。
しかしながら、負債が積み重なっているのにどうしてこんなにも面白いのだろうか。
作った人はよっぽど天才なんだろう。
それ故に、どれだけ負債が膨らもうとも腹が立つことはない。
それに見合う夢を見させてくれるから。
〜さらに数時間後〜
どれだけの夢を見させてもらっただろうか。
60Kがじわじわと消え去ってしまった。
伝説ロングどころか、このままでは生活費も食費も仕事も彼女も全部失ってのロングな人生になってしまう。
高級寿司をご馳走するという彼女との約束すらもこのままでは…
先に延ばせる出費を先に延ばす事で、その時の危機や心を軽くした事を後悔しつつも、それを幾度となく繰り返しながらも変われない自分を責める。
スロットは恐ろしいものだ。
スロットのせいで、こんなにも苦しい思いをさせられるのに、それを救ってくれるのはいつもスロットなのだから。
いくら『秘宝伝』が楽しいとは言え…悲報…。
決して腹を立てた訳ではないが、席を立つことにする。
ホール全体の出玉はどんな感じなんだろうかと見渡してみるものの、今日は全体的にイマイチだ。
なんでこんな日に来てしまったのだろうか。
それ故に、この60Kを巻き返す事はとてつもなく…とてつもない。
思考回路はショート寸前だ。
そんな事を考えていたら、満額の給料の3分の1を僅か半日でなくしてしまった悲しみがジワジワと心を埋め尽くす。
日数にすると、約10日間。
あんなにも肉体と精神を痛めながら働いた10日間分の給料を、僅か半日で肉体と精神の痛みを伴いながら失ってしまったのだ…。
全額返してくれないだろうか…。
120%無理な事を、心の底から願わずにはいられない。
60Kがあったら何ができただろう。
旅行だって行けただろう。
欲しかった洋服だって、欲しかった時計だって、打ちたかったあの新台だって…。
スキップでジャグラーのシマへ向かう。
爆裂機で60Kの負債を抱えながらもジャグラーに移動しようと決められた自分の意思の強さを、誰でもいい、褒めて欲しい。
空き台全ての台のゴーゴーランプが光っていない事を一応確認し、『リングにかけろ1』に着席。
そもそもジャグラーをこの状況で打てる意思の強さがあったならば、既に帰宅しているだろう。
私のスロット愛はそんなものじゃないのだ。
爆発したいと訴えかける台達の気持ちを、知らんぷりして帰宅する事なんて出来るはずもない。
どうかもっと訴えかけて欲しい。。
〜さらにさらに数時間後〜
85Kまで負債が膨れ上がってしまった。
『放心状態』というタイトルの歴史的銅像があるとするならば、今の自分の姿はまさに誰もが納得する完成度だろう。
時刻は19時。
空っぽの心とハゲ散らかった財布で店を出る。
この悲しみの向こう側に万枚ラッシュがあると信じて…
最後まで読んで頂きありがとうございました!
あー…
思い出すだけで辛い日々。。
でも、あの時の自分の人生ってすごいエネルギッシュで輝いていたなーと思うと同時に、なんだかんだで楽しかったんですよね。
一度きりの人生ならば、波が荒い方が楽しいですよね…?
えっ?
あっ…すいません。
いつか子供が出来たら、親父として子に伝えたい人生の格言があります。
それは『ノーマルタイプの低設定にだけはなったらあかん』
…という所で、今回の記事を以上とさせて頂きます!
ではまた会える日まで!
爆裂機の低設定ヒグラシより。
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