[2]後悔、先ビカリせず [2017/5/12(金)] |
早速、改札の目の前のスロット店に向かってスタートを切る。
こんな元気がどこから出て来たのかと思うくらいに足が軽い。
ドーピングチェックに引っかかってもおかしくはないだろう。
レコード記録でホールへ到着。
軍資金、略して勝負魂はデート代を含めて全部で6K。
2Kだけの勝負だと、 心の悪魔と約束をする。
【リングにかけろ1】に昨日の借りを返したい所ではあるが…何しろ短時間勝負。
ジャグラーにしよう。
大体こういう僅かな時間の時の方がどうにかなるものだ。
最初の1K、もしくは最初の3枚で速攻ペカるかもしれない。
そんな想像をするだけで、ドキドキニマニマしてしまう。
しかしながら、1K目はほとんど小役も揃わずにあっという間に三振。
続いて2K目も小役で粘りは見せるものの結局三振。
2アウト。
(アンコール、アンコール)
心の奥底の暗い部分から、そんな歓声が聴こえてくるようだ。
その期待を裏切る事は出来ない、裏切るのは期待値だけなのだから。
なんにせよ、奇跡はいつも9回裏の2アウトからなのだ。
3K目、頼むっ!!
…三振、ゲームセット。
僅かな時間すら持て余す。
彼女が遅れなければこんな事には…ここでそう考えてしまう自分は本当に未熟者だ。
スロットはいつも、そんな自分の未熟さに気付かせ、間違った方向へ行かない様にと、優しく背中を順押ししてくれた。
手元には3K。
ここで席を立つ事が出来れば、今日のデートをギリギリ乗り切る事がまだ出来るだろう。
ただ…
アイスのトッピングをチーズケーキにでもしてきたらどうだろうか。
ギリギリ乗り切れない可能性すらある。
前日に、彼女にメールを送って楽しみにさせてしまった事を後悔する。
後悔する事ばかりではないか。。
4K目をサンドに伸ばす…
その伸ばした手に、後悔はない。
…ペカッ
救われた、本当に救われた。
今この台によって、1人の男の人生が救われたのだ。
しかしながら結果は…バケ。
ビッグをそのまま流す最高の流れにしたかったのに…。
でも、このバケを消化しきる前にもう一度光らせればいい。
すると、半分くらい消化したところで光った…のは携帯だ。
『もうすぐ着きます、どこにいますか?』
このタイミングで…
そもそも彼女はスロットのことを良くは思っていないのだ。
ここに呼び出すことは出来ない。
この場を切り抜ける最高の嘘を考えながら、フルウエイトで残りのメダルを消化する。
ガシュッ!!
またまたペカる、ペカったのにパニックになる。
そしてまたもやバケ。
ここで彼女に、本当の事をメールする覚悟を決める。
これで愛想を尽かされる位なら、どちらにせよ先はないのだから。
『本当にごめん… ちょっと待ってる間に改札前のスロット店に来てしまって… 当たりが止まらなくなって… 終わり次第すぐ向かいます。』
すると予想外の返事が。
『そうだったんですね、勝ってるなら良かったです。 私なら平気なので、近くの本屋で待ってますね。』
最高の彼女だ。
あやうく自暴自棄になって大切な物を失うところだった。
しかしながら、結局そのバケも全て飲まれ、財布の中には2K。
当たりが止まらないと待たせたのに、結果負けているこの事実をどう伝えよう。
いや、ありのまま伝えよう、これで愛想を尽かされるくらいなら…
今回は以上となります!
最後まで読んで頂きありがとうございました!
次回も、宵越し設定変更なしで綴って行きますので、宜しくお願い致します!
ではまた会える日まで^_^
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