[2]1か月間を11kで暮らさないといけない……けど打つ [2014/1/7(火)] |
ホールに到着してみると、なにやらカウンターに異様な行列が出来ている。
この行列がなんの行列なのかを理解するのにそう時間はかからなかった。
むしろ薄々気付いていた。
今日が、待ちに待った獣王の新台入れ替えの日だという事を。
ただ獣王は20スロだ。
今日の私には関係ない。
11kで獣王に挑むなんて、裸でサバンナに飛び込むようなものだ。
もちろんその行列を無視し、5スロコーナーまで一直線に向かう。
すると、5スロのシマにも新たにデビルメイクライ4、マジハロ3、鉄のラインバレルが設置されていた。
そしてそれも抽選によって開放されるとの事だ。
それならば仕方ない、カウンター前の行列に並ぶ事に。
狙いはデビルメイクライ4だ。
抽選方法は、店員が5本の棒を両手で持ち、挑戦者はそれを引くのだが、その棒の先が赤ければ先着で好きな台の整理券がもらえるのだ。
自分は50番目位だったので、順番が来る前に抽選は終わるだろうと軽い気持ちでいた。
しかしながら前の人の抽選を後ろから見ている限り、ほとんどの人がハズれて、再度後ろに並び直している。
あっという間に私の順番が近付いてくる。
ここで、整理券が残り10枚という店員の呼び掛けが流れる。
何の機種が残っているのか、そこまでは分からない。
デビルメイクライ4は残っているのだろうか。
そしてついに自分の番が。
急激に緊張感が襲ってきて、血圧も上昇する。
そのまま運気も上昇中だ。
5分のいくつなのかは分からないが、真ん中の棒を勢いよく引く。
すると…先っぽが赤い。
当たった!
整理券の置いてある机の前にご案内される。
こちらから好きな台の整理券を選んで良いとの事。
するとデビルメイクライ4の整理券が2枚ある事に気付く。
ヒグラシ 『店員さん、5スロのデビルメイクライ4の整理券はどっちですか?』
店員さん 『両方とも5スロですよ!』
ヒグラシ 『じゃあ、こっちのデビルメイクライ4で!』
と、本来であればこんなやり取りをするはずだった…。
しかしながら、実際は…
ヒグラシ 『店員さん、5スロのデビルメイクライ4の整理券はどっちですか?』
店員さん 『両方とも5スロですよ!』
ヒグラシ 『ていうか、まだ獣王3枚も残ってたんですね!』
店員さん 『はい!』
ヒグラシ 『獣王の角台ってこの中にありますか?』
店員さん 『はい、この整理券が角になりますよ!』
ヒグラシ 『じゃあそれで!』
11kの軍資金で、獣王初日の、しかも角台の整理券を掴みとってしまったのだ。
後悔など、この時点では微塵も感じる事はなかった。
むしろ、この誘惑に勝てる位であればもともとヒグラシなんて存在しなかっただろう。
ただ、1つ願いが叶うならば、この整理券を換金したい。
30k位の価値はあるのではないだろうか。
しかしながらそれはできない、やるしかないのだ。
少し高い動物園だと思えば安いものだ。
こうなったら、この百獣のヒグラシが壮大なサバンナに歴史を刻もうではないか!
いざ、出園!
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