【9月下旬】
「このままでは、禁スロをしなくてはならない日が来るかもしれない。」
そんな事を感じ始めた夏の終わり。
何をやっても勝てない。
弱気になっても負けるし、強気になっても結局負ける。
どうしたら勝てるか?
そんな事を考えるのも無駄な時間のように思え、希望すら見えない日を過ごしている。
設定狙いで勝ち続けるのは、お店選びが重要になってくるし。
お店選びが仮に成功しても、抽選勝負になってくる。
とはいえ、仮に設定6をツモっても必ず勝てるわけではない。
出てくる言葉出てくる言葉がネガティブになってしまう。
「そんなヒグラシの言葉なんて聞きたくない」
そんな声がどこからともなく聞こえてくるようだ。
ただここ最近は、「天井狙い」に徹すれば勝てるのじゃないか?
そんな事を思ったりもした。
唯一、目に見える期待値だからだ。
しかしながら、そうは思うものの、いざホールに出向けばそんな期待値のある台を確保出来るのはせいぜい一日で数台。
下手したら、一日お店をグルグルして終わる事だって無きにしも非ず。
結局のところ、それを実行し続けるのはあまりにも現実的ではないという結論に至る。
希望がない中で、奇跡的に勝ちたい。
そう思って向かったのは、いつもいつものマイホ。
ジャグラーに設定を使ってくれているお店だ。
もし今日勝ったら、それを大事に懐にしまい、しばらくパチスロから離れた生活をしよう。
そんな事を考えながら、選んだ機種は「ゴーゴージャグラー」。
この弱々しい光が、弱った心にはちょうどいい。
誰にも気づかれずにひっそりと光ろうとするゴージャグの光に過去何度救われただろうか。
そんな事を考えながら、前日高設定丸出しでありながらにバケ先行で終わってしまった、いわば「高設定の不発台」と思しき朝一台を確保。
このお店は、嬉しい事にガックンチェックが有効。
さらに、1枚掛けでもしっかりとG数がカウントされるため、0Gの状態であればなんの不安もなくガックンチェックする事が出来る。
慎重に目を凝らして1G回したところ、一切ブレる事無く綺麗に回りはじめた。
よって据え置きが確定。
この台に全てを捧げる。
負けた時はもう知らない。
意外と、
「自暴自棄になった時は勝てたりする事が多い」
という淡い期待を込めて回した2G目。
光った。
BIGが揃った。
脳汁が出た。
嫌な事忘れて全てが楽しくなった。
とても単純な脳みそだ。
そして、その次に光ったのは11G。
バケだったが、
脳汁が出た。
嫌な事忘れて全てが楽しくなった。
笑いが止まらなかった。
この気分の上がり下がりの起伏は異常だ。
もしかしたら、このまま終日連荘して7000枚とか出ちゃうかもしれない。
そんな、ほぼほぼないような事を期待してはドキドキが止まらなくなる。
しかしながら、次の当たりはメダルが飲まれる寸前の250G。
ギリギリでの引き戻しに、
脳汁が出た。
全ての人にやさしくなれる気がした。
そして、とうとうそのバケの出玉でBIG2連。
脳汁の音が聞こえた。
負け組から勝ち組に変わった。
ここからは、無心で5000枚の出玉を獲得するべくぶん回した。
そして時は満ちた。
1451Gまでハマった。
追加投資40k。
涙が出た。
後半何をしているのかが分からなくなった。
生きてるのが辛くなった。
しかしながら、期待通りここから怒涛の如く連荘!
BIGが100G以内に9連荘した。
一気に負債を捲った。
何もかもが楽しくなった。
「人生もスロットも荒いからこそ楽しい!」
そんな事を、まるで初めて思ったかのようにはしゃぎながらお店を後にしたのだった。
・・・まあ、捲ったといっても
しっかり4k負けているのだが。
とはいえ、40k投資からの36k回収は、私の中で勝ち以外の何者でもない。
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