[2]一年で一番勝てそうな日 [2020/7/21(火)] |
その後も私は順調で、
・・・と出玉を伸ばし続けたが、反比例するようにJはコインを凱旋に飲ませ続けていた。
【PM:5:00】
私の「モンキーターンW」が、10年に一度の奇跡なのか?と言わんばかりの調子で、6000枚の壁を軽やかに超えた。
設定4以上確定となるこんなメダルまで出現し、非の打ち所がない稼働となっている。
一方、Jは私の元へニヤニヤしながら3箱目の箱を貰いに来る。
私が彼の気持ちを考慮せずに頑張ってもらってるのは悪いと思うが、それでもこの状況でニヤニヤするのは如何なるものか?
単に精神状態がおかしくなってしまっただけなのか?
色々と考えはしたが、この後Jが奇跡的にGODinGODでも引こうものなら、話は一気に変わる。
それを信じて私は、このフツフツと溜まるフラストレーションを自分なりに消化した。
【PM:8:00】
私の「モンキーターンW」がとうとう7500枚overに差し掛かった頃、Jは4箱目の箱を私の元へと取りに来てこう言った。
「隣が750Gで捨てたからその台に懸けたい」
私は嬉しかった。
Jがこの期に及んでもまだ勝利を渇望していることが。
私はそんなJを見て、たまたま私が出ているだけなのに、これだけ偉そうな気持ちを持ってJに接していた事を深く反省した。
私は一言、
「頼んだ!!」
そう言いながら、本来であれば8箱はあったであろう箱が4箱しかないという哀しい現実から目を背けてぶん回した。
【PM:9:00】
私の「モンキーターンW」の展開が突如として悪くなり、一箱が飲まれてしまったあたりでJがやって来てこう言った。
「1350Gで単発喰らった。ぴえん。」
Jは悪くない。
ただ、どうしてもこの状況での「ぴえん」が引っかかった。
イラっとしてしまった。
ぴえんとか使う人、大嫌いだ。
とはいえ、私も大人だ。
それにJだって辛い稼働だったはず。
ただ、これ以上この稼働を続ければお互いの関係性が悪くなってしまう可能性がある。
稼働終了をJに伝え、メダルを流す事に。
【PM:9:30】
私が最終的に流したメダルは2750枚。
Jが流したメダルは250枚。
それを見かねたJが、
「ちょうど3000枚で、計算しやすいな♪」
と言った。
思わず「おいおい!」と言ってしまいそうな自分がいたが、何度も言うように、この出玉は私が出したんじゃなくて、ノリ打ちだからこその出玉。
たまたま今回は私が出てJが出せなかったが、逆にJが出して私が出せない状況だって大いに考えられた。
故に、たまたま出した側になったからと言って、自分が優位に思ったり偉そうになるのは良くない。
大人になれ自分。
最後に換金所で60kを手にし、お互いの投資額をまずは平らにする事に。
とは言え、Jの投資が30kだという事は分かっている。
軽い再確認の意味で聞いたはずだったのだが、Jはこう言った。
「俺は投資がギリギリ41k」。
思わず私は、
「はっ? 投資30kっていったじゃん! しかもギリギリの意味わからんから!!」
と答えた。
それに対しJは、
「軍資金は30kだったけど、何箱も貰うの悪くて投資が限界突破しちゃったんだよ!! お前なら分かるだろ!」
そう言われては何も言い返せない。
言い返せないが・・・せめて前もって言って欲しかった。
そんなわけで、勝ち分はそれぞれ9kずつ。
本来ならば、勝利しただけでとても喜ばしいはずなのに、負けた時と同じくらいに悶々としてしまった。
それにしても6号機で7000枚overなどという奇跡が、なぜこういうタイミングなのか。。。
逆にこういうタイミングだから出たのか?
どちらにせよ、悶々としたやり切れない気持ちを抑える事が出来ず、その勝ち分の「9k」を持って翌日マイホへ。
手堅く「ジャグラー」で攻めたにも関わらず、ストレートで失ってしまった。
この上なくやり切れない気持ちになった私から思わず出た言葉、それは、
「ぴえん。」
■ ライターへのコメント/ご意見/ご指摘などはこちらから ■
【 メシウマだよ!全員集合! 】 メニューへ