[1]つきまとう悪夢 [2019/11/27(水)] |
【10月末】
友人 「ヒグラシー! 抽選いくつだった!?」
私 「信じられない…。。。 まさかの…にっ…2番!!」
友人 「マジかよ!? この3年に一度の100台全6イベントで2番って!!」
私 「手の震えが止まらん。。。 打てるなんて思ってなかったから何を打とうかなんて全く決めてないよ!」
友人 「そりゃそうだ。 今日の日の為に全国からスロットファンが10万人も集まってるんだから。。。 5万円で売ってくれないか!?」
私 「ふざけるな! こちとら凱旋で3万枚目指してやるんだから! 20万なら考えなくもないが! あー楽しみー!!!」
(チリリーン♪)
(チリリーン♪)
・・・んっ。
うわぁ!!!
またしてもこの手の夢か。。。
私が日々抑え込んでいる潜在意識は、今なお夢に出て来ては私を苦しませる。
ノーマルでコツコツ勝つという日々を重ね、その楽しさに幾度となく触れても、潜在的に求めているのはいつだって爆裂機で万枚を出す事なのだ。
嫌になってしまう。
いつまでこの病気と闘って行かなくてはならないのか。
この手の夢を見た日というのはもちろん、朝から爆裂機仕様のバイオリズムに身体が変化する。
そんなバイオリズムの時は不思議と勝てる事が多いのだが、勝つ事で
「やっぱりスロットは爆裂機だわ。」と、破滅モードに一発で移行してしまう。
そして、がっつりとむしり取られる。
この手の夢を見た時というのは、ある意味「破滅モード突入への超高確率状態に移行する」という事なのだろう。
そしてそのモードに一旦入ってしまうと、転落リプレイならぬ、転落人生を味わうまでは冷静な判断を下す事が出来ない。
ただ、絶望と歓喜が常に隣り合わせのこのスロットによって、喜怒哀楽に満ちた深みのある人生になる事は間違いない。
「怒」と「楽」をどこかに置き忘れてしまったような私にとってはいっそのこと。
「スロットは人生を豊かにする」という結論の元、向かっているのは名古屋にあるホール。
現在の心境としては、
「派手に勝ちたい。」
「ドキドキしながら楽しく勝ちたい。」
「ノーマルタイプを打つくらいなら爆裂機で負けたい。」
・・・と、夢をだいぶ引きずった心境となっている。
一体、何年このループを繰り返さなくてはならないのだろうか。
そんなこと考えていたら、いつの間にか名古屋に到着。
そして、到着するなり仲間と合流して作戦タイム。
そこには、爆裂機を打ちたいオーラが全面に出ている私を、ノーマルタイプの「ハナハナ」へと誘導してくれる良き仲間がいた。
「最初の10kだけでもハナハナで勝負したらよいと思う」
というアドバイスを真摯に受け止め、私が確保したのは因縁の「ツインドラゴンハナハナ」。
勝手に因縁をつけてはいるものの、なぜだと問われればなんのエピソードもない。
単に、高設定確定演出が出たのにモミモミされたというごく普通のことがあっただけだ。
席に着くなり色々な葛藤が脳裏を過る。
「10kなんて、ノーマルタイプであろうともすぐに無くなってしまうんだ。」
「それなら最初から爆裂機を打って負けた方が全然気持ちが良いじゃないか。」
それ故に、席に座りながらもなかなかサンドへと手を伸ばせない自分自身がいた。
恋愛と似たようなものだろう。
好きな子と一緒に過ごす事が出来る状態なのにも関わらず、あえて好きじゃない子と過ごす人がこの世の中に果たしているだろうか?
勝てる、勝てない。
好き、好きじゃない。
恋もスロも理屈ではないのだ。
とはいえど、ノーマルタイプであろうともジャンルで言えば大好きな「スロット」。
そういう意味では、ハナハナもスロットである以上、大好きであることに間違いはない。
「料理」をする事や「スノボ」をする事に比べたら、「ハナハナ」を打つ事の方が圧倒的に楽しいのだから。
・・・これ以上あれこれ考えても仕方がない。
重い腕をサンドへと伸ばし1kを流し込む。
すると・・・
僅か20枚ほどでハナハナがブーンといって光ったではないか。
牛丼1杯分ほどの資金で光るとは。。。
低投資もいいとこだ。
よくよく考えれば、低投資から大きな出玉を与えてくれたのはいつだってノーマルタイプの方だった。
そして、ふとデータビジョンに目をやると、
まさかの歴代早チカリ4位という快挙。
4ヶ月ぶりの更新だ。
考え事をせずに打っていたらもう少しランクが上だったかもしれない。
しかしながら、大事なのはこれから。
ノーマルタイプに対してだけは冷静な自分がなんだか憎たらしい。
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