それからも無心でブドウを数えながら回すこと3000G。
総ゲーム数3000Gで、合算1/93。
合算は少し落ちて来たのものの、以前1/100を切っている。
過去に終日1/100を切るジャグラーを何度か目の当たりにした事があったが、そんな台を一生に一度は打ってみたいと思っていた。
もしかしたら、その夢が今日は叶うかも知れない。
なぜならば、3000G回しながらにブドウ確率が「1/5.6」と設定6を遥かに超えて、「設定9」くらいの数値になっているからだ。
ここまでの流れとしては、
●とにかく100G以内の連荘がすごい
●100Gを過ぎても100G台で大体当たる
●プレミアが全然来ない
といった感じ。
非常に順調ではあるが、合算も少しづつ落ちて行き、グラフも平行線を辿り始めた。
3000Gからさらに飛躍する本物のジャグラーを魅せてくれ!
そして、迎えた4000G目。
合算は依然「1/95」と、夢の1/100を凌駕している。
ブドウ確率も1/5.7と依然設定6をぶっち切る確率。
ここで、カチカチ君をヤメてフルウエイトで回す事に命を懸ける。
気持ち的には、サングラスを外して走り始めたマラソン選手の高橋尚子と同じ感覚だろうか。
まさか「ジャグラー」において、オリンピックで金メダルを取った選手と同じ感覚を味わえるとは思わなかった。
そして、カチカチ君を外して走り始めた結果、
夢の1/100を切ることが出来なかった。
しかし、「自分で自分を褒めたいと思います。」というマラソン選手である有森裕子の言葉が自然と自分の口から出て来た。
そう考えると、ジャグラーはマラソンに通じるものがあるのかも知れない。
「だったら一日打って7000Gてどういう事だ、もっと頑張って走れ、ヒグラシ!!」
そんな声がどこからともなく聞こえて来るようだが、この後は他の方に譲ったのさ。
ただ、このホールではこのような台が行くたびに目撃する事が出来る。
そう考えると、決して奇跡というには大袈裟な表現だったかもしれない。
恐らくこのホールでは次も同じような台に座れそうな気がする。
そう言い聞かせながら、終電で3時間かけて帰宅したのだった。
(C)KITADENSHI
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