[3]若かりし花火の就職活動 [2013/12/9(月)] |
「はい! 日本人は侍っす! 昔から剣を振り回してたんで、足を使うより、手を使う野球の方が日本人に馴染んだんじゃないですかね?」
今考えると訳のわからん答えだったけど、言い切った後に完全にドヤ顔だったと思います。
こんな感じで45分に及ぶ集団面接は終わりに近づいていきます。
「最後に質問がある方はどうぞ。」
この問いに、またもや花火青年が手を挙げる。
今まであれだけ流暢に喋っていたのが嘘のようにもじもじしながら。
「あのぉ、質問というか、本当に、なんというかぁ・・・。 すいませんっ!!! 自分でも本当にあり得ないと思うんですが、履歴書に写真貼り忘れました!! 帰宅後すぐ郵送で送ろうと思うんですが、それでも大丈夫ですか!?」
面接官も他の学生もあっけにとられていた。
「・・・・えぇ。 大丈夫ですよ。」
そんな感じで一次試験は終了。
会場の雰囲気、面接官の感じ、このまま終わるにはあまりにも惜しい・・・。
そう思った花火は、面接が終わったその足で大学に行き、ゼミの先生に事の顛末を説明。
そして、「履歴書に詫び状を同封して本社に持って行きなさい」というアドバイスをいただきました。
結局詫び状も下書きを書いてもらい、写真を撮り、本社の受付まで届けに行きました。
二次面接の案内がきたのは、この日までに案内が来なかったら諦めて下さいと言われた3日後の事でした。
二次面接は花火 VS 面接官2人。
面接官の一人は一次試験の時にいた人。
もう一人は、しょぼくれたおじいちゃん。(後に役員だった事が判明)
面接が始まって一言目に、「君にもう一度会うのを楽しみにしていた。 あの写真と一緒に入ってた手紙は誰に教えてもらったんだい?」っと言われ・・・
「・・・。 大学のゼミの先生です! 本当にすいませんでしたっ!!」
面接官は更に続けて、「学生の面接をもう何年もやってるけど、履歴書に写真を貼ってなかったのは君が初めてだよ。 普通なら即落とすんだけど、もう一度だけ話をしたいなっと思ってね。」
こんな感じで二次面接がスタートしました。
この面接も、本当に当たり障りのない質問ばかり。
「志望動機は?」
「人生で一番頑張った事は?」
「スロット以外に趣味は?」
「てかうちの新台打った?? どう??」
喋っている面接官の横で、隣のおじいちゃんはニコニコしてるだけ!
なんか大丈夫っぽいな。
「この試験の結果は一週間以内にメールにて送らせて頂きます。 合格の場合は次が最終面接です。」
こうして、30分間の面接が終了。
その丁度一週間後、二次面接合格&最終試験の日時が送られてきました。
さて最終試験。
本社の場所は事前にチェック済だ!
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