[4]予定調和という名のパチスロ記 [2014/8/23(土)] |
■ 記憶その2 ■
8月未明。
10時頃にいつものホールへ。
1台しかない新台のリングを見てみると、茶髪の若い兄ちゃんが座っている。
ボーナスは2回引いているが下皿にコインはなく、目下全力で投資中の模様。
それにしても1台導入の真意が気になる。
諦めてそのまま通りすぎようとした時、兄ちゃんが財布からお金を取り出しているのがたまたま目に入った。
チラリ…
諭吉が2枚。
ぴた…
「まてよ…もしあれが全部なら、中ハマリを1回してくれればご帰宅ということに・・・」
ゴクリ…
ここで推理してみる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
彼は若くて茶髪な男。
両手にはファッションリングが2つ、耳にはピアスも着けている。
大人の階段を昇りきっていない典型的な風貌だ。
ということは給料もまだ少額の可能性が高く、資金を再調達する可能性は極めて低い。
つまり近い未来…
ペシペシペシ → ガンッ!(台パン) → 帰宅 → 俺着席
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
謎は全て解けたッ!
リングだけに、俺の番がきっとくるッ。(クックックッ)
さて、ならばどの台で時間を潰そうかと無駄にウロウロしていると、奇跡的に隣の仕事人が空く。
早速確保。
ボーナス後60回転くらいで捨てられていたが、調べたところテーブル管理ではないようだ。
触りたかった仕事人を打てる上に、リングもエナで打てるかもしれないこの展開。
なかなか幸先がいい。
しかし15Kほど使ったところで、仕事人があんまり面白くないことに気づく。
京楽独特の無駄で派手な演出にストレスが溜まるのだ。
主水がバンバン外れるのも頂けないし、ラッシュ中に乱舞玉ひとつ貯まるだけで大当りのような演出もウザい。
リールロックの乱用も価値を下げているようなものだ。
役物の使いどころを明らかに履き違えている。
っていうか、北斗転生じゃないか。
このあたりで仕事人がお腹いっぱいになり、隣のリングを気にし始める。
やはりめちゃめちゃ面白そうだ。
パチンコのリングが大好きな俺にはたまらない台だ。
兄ちゃんの資金もカウントダウンに突入している。
4回当てながらも全て単発でラッシュにも入らずじまいというエグい展開だが、君の意思は俺が引き継ごう。
そしてッ。
とうとう兄ちゃんが席を立つ時が訪れる。
ジャラッ…
姿が見えなくなったところで台を確保。
回転数は368G。
手持ちのコインと合わせれば、最悪天井までもっていかれても2万も使わない。
それにしてもこのリング。
これまで読んできたレビューだとかなりひどい。
亡魂空気、レア役空気、ボタン空気、ネコ空気、擬似連空気、中段(強)チェリー空気。
と散々なものだ。
本当にそこまで酷いのだろうか・・・。
まあ、とりあえずは当ててみよう。
演出を楽しみながらも200Gほど回したところで、亡魂ゾーンやリールロックが中々の空気具合だと理解する。
しかしここで突如、噂のアイツが出現した。
中段チェリー。
最近の機種のせいで、かなりインパクトのある出目だ。
だが黒バーが揃わないとこれは強チェリーとなる。
とりあえず黒バーを狙ってみる。
すると…
右下がりに普通に揃う黒バー。
「あり?? あっさり揃ったぞ?」
が、リールロックや派手な演出も絡んでない。
揃った後も演出に発展しない。
なんだろうこれ…
中段チェリー……だよな……
そのまま前兆には入ったが、今までと同じような煽りだ。
挙動を見る限り、凄いのをツモッたようには感じない。
なんなんだろう?
そう思いながらスマホで調べてみると……
1/65536
( Д )゜ ゜
激レアフラグじゃないか!
スゴいのを引いてるぞ!
でもこの静けさはなんなんだ…
まさかオマケ的フラグなのか?
いや、最低でも高継続 + 超特化ゾーンくらいはツモッてるハズだ。
他の機種でも大抵そんな感じだ。
あ!
写メ撮り忘れた!
と混乱していると、数ゲーム後に貞子ボーナスが確定。
しかもシングルで揃ってしまう7図柄。
なんでダブルじゃないんだ・・・
と思っていると、特にレア役を取らないまま最終ゲームまで走り、そのラストのレバーオンで
プギャーッ!
手が落ちる。
そして普通に始まるAT。
なんだろう・・・
なんかショボい気がする・・・
ATが確定するだけなのか・・・?
これが特に見せ場はないものの7連し、1,000枚ほど獲得。
上位の継続率ではあったようだ。
その後は50ゲーム以内にポンポンとボーナスが入り、時折ラッシュをツモッたりして2,000枚ほどのコインに。
波が終わったので100ゲームほど回してヤメ。
結局あの黒バーの恩恵はなんだったんだろう。
結果だけ見ると、上位の継続率と天国モードを頂けたようだが・・・。
やはりフリーズしないと爆発までは至らないのか。
こうしてこの日は終了。
給料後からのトータルではちょい浮きとなった。
しかし、リングシリーズは常に貞子目線なのが面白い。
ホラー系といえば基本的に「対象から逃げ切れば大当り」というのがセオリーなのだが、リングは「貞子に呪われれば大当り」なのだ。
つまりこれなら演出がハズれたとしても、
「ふう。 まあ呪われなかったからいっか!」
となると思うのだ。
え?
ならない?
わかりました。
次回は「記憶その3」から。
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