[9]韓国トラベル -後編- [2014/5/31(土)] |
俺はしばらく様子を見ていた。
さっきのような連続の波がくるのを待ったのだ。
席に座って賭けをしないのはマズイので、ミニマムベットの1,000ウォンを36倍の数字に適当に置いていた。
ちなみに10回くらい置いて3回当てる。
そして午前1時頃。
忘れもしないあの瞬間。
スコアボードに、
黒、黒、赤、黒、黒
という履歴が発生。
ここだ!
俺は黒に3万ウォンを置いた。
カラカラカラ…
コロン…
黒!
そのまま7連続黒が発生し、俺はその全てを取った。
ここで赤を挟むが、次が黒なら続行するつもりで1ゲームは様子見。
すると次のゲームでまた黒。
ここを勝負どころと見た俺は、5万ウォンを黒にベット。
そこから5連続の黒が発生し、その全てを取る。
そこから少しずつ勝ちを重ねていき、気がつけば5万5千円の負けまで盛り返していた。
しかしいい感じに勢いづいていたその時、まさかの事が起きる。
なんと、ルーレットのテーブルが閉鎖されてしまったのだ。
気がつけば客は俺一人。
時間は3時過ぎ。
どうやら、ある程度の人数がいないと開いてくれないらしい。。。
これはがっかりだ。
仕方がないので先輩と帰ることにした。
言い忘れてたが、他のメンバーは0時頃には帰っている。
飛んで翌日の夜。
俺は先輩とテキサスポーカーもできるという2軒目のセブンラックカジノへ出発。
ここはかなりデカい店だ。
俺は早速ルーレットへ。
この頃には、もうルーレットが面白くてしかたなくなっていた。
そしてこの日も勢いは止まらない。
俺はスコアボードを見ながらチャンスを待っていた。
そしてここぞと見るや5万ウォンをベット。
この時は赤だ。
―1投目―
カラカラカラ…
コロン…
見事に赤。
―2投目―
カラカラカラ…
コロッ。
スタイリッシュに赤。
―3投目―
カラカラカラ…
コロリ。
エレガントに赤☆
―4投目―
ゴゴゴゴゴ…
ドシュウッ!
ギャルギャルギャルギャルッ!
ドグシャ!
ジョジョ風に赤!
―5投目―
お前はもう、当たっている。
「あ、あかあッ!」
ボコンッ。
救世主風に赤!
―6投目―
もうねーよ。
そんなこんなで調子に乗り続け、2晩かけて12万負けをプラス1万まで捲るという偉業を成し遂げたのだ。
当初の目的だった退職でうんたらかんたらはすっかり忘れ、ただただ楽しんだ夜だった。
先輩は、
「ストレートでオールインしたら相手はフルハウスだった」
ということで15万負けたらしい。
2晩続けたこのルーレット。
人間が抱く「確率」や「収束」という固定観念。
その客観的理論を排除してこそ勝てたという現実。
もちろん必勝法などではないが、「ギャンブルとは偏りに賭けること」といういい教訓になった。
オンラインカジノもしてみようとも思ったが、ブラウザ上なんていまひとつ信用性に欠けるのでできない。
胡散臭いのだ。
今回のルーレットはなぜか手数料がなかったが(もしかすると36倍はあったかもしれない)、同じ1/2の勝率であるバカラは勝者から5%の手数料が取られていた。
つまり一定の賭け金で50%の勝率を続けると、最後は負け越すことになる。
手数料はハウスエッジと呼ばれ、2%〜5%が各ゲームで決まっている。
日本にカジノができた時、このハウスエッジはどのくらいに設定されるのだろう。
おそらく外国人目当てなので世界の相場に合わせるとは思うが、ボッタクリの日本のことだ。
外国人と本国の利用者でエッジを変えるダブルスタンダードの可能性もある。
2020年のオリンピックまでに完成の構想と聞いているが、もう6年を切っているけど大丈夫なのか。
どこまで決まっているのか知らないが、カジノだけでなく様々なレジャー施設やテナントビルも一緒に建設されるはずだ。
間に合う気がしない。
でも、できたら是非行ってみよう。
いや、必ず行く。
という、ルーレットが非常に面白かったというお話。
なに?
オチがない?
だから特筆できるところがなかったんだって。
箸休め記事ということで。。。
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