[5]座右の銘は『一意専心』 [2015/1/14(水)] |
■第七章 : 圧倒的スキルアップ
時は4.5号機から5号機へ移り変わる頃。
まだ4号機を追い続けるスロッターが多い中、僕は少しでも早く5号機になれておこうと、初代エヴァや5号機ゴルゴ13、アイムジャグラーEX等をメインに稼働していました。
しかし・・・
安定した収支はギリギリ残せるモノの、やはり初期の5号機、なかなか大きく収支が上がってきません。
そんな時に、ちょくちょく色んなホールで顔を合わせることのある、僕より一回り年上の専業の方と話をする様になり、仲良くなっていきました。
この人が第三の師匠となる「Nさん」です。
Nさんは、どちらかというとパチンコメインで、釘読みの腕は一級品。
「りょう君、この台打ってみて下さい」と言われ座った台は、かなりの高確率で十分な期待値を得られるほどの釘読み力でした。
ある日、そんなNさんとパチンコ実戦をする為にホールへ。
お目当てのシマへ入り、僕がデータ表示機を眺めていたら、Nさんが猛ダッシュでこちらへ向かってきます。
そして、「なんで見る必要のないモノを見るんですか?」と聞かれ、「いや〜前日出過ぎている台はちょっと」と僕が答えると、「分かりました、では今晩、僕の家に来てください」とNさん。
実はこの時、まだ僕は期待値というモノを知らず、ハマっている台はもうすぐ当たりそうとか、勝っている内にヤメておこう的な思考がパチンコを打つ時にはあったのです。
何故かパチスロの高設定をツモっている時は、しっかりキリの良い時間まで打っていたんですけどね。
話を戻しまして、実戦終了後の夜。
Nさんの家に行くと、Nさんはパチプロ生活を始めてからの収支表を僕に見せてくれました。
「期待値」
「仕事量」
「誤差」
???
知らない単語が並んでいて、なんのこっちゃと眺めていると、Nさんはこう言いました。
「良いですか、今から僕が言うことはパチンコの全てです。 勿論、パチスロにも同じことが言えます。 絶対に疑ったり疑問を抱いたりせずに素直に聞き入れて下さい。」
僕は、「Nさんがそこまで言うなら一切意見せずに聞き入れます」と答えました。
ちなみに、僕が友人や知人からパチンコの勝ち方を教えてほしいと聞かれた時にも、この言い回しを使っています。
何故なら、パチンコで負けている人はオカルトに頼っている場合が大半なので、一切オカルトの介入する余地を無くして貰うという意味で、こういう説明の仕方をします。
おそらくNさんは、オカルトが入っている僕が納得出来て、スッと知識が入ってきやすいように配慮してくれたんだと思います。
パチンコは趣味や娯楽として楽しむのが基本だと思うので、面白くなくなる可能性があるけど、それでも良いの?とだけ僕は付け加えるようにしていますが。
一通りの説明が終わり、なるほど!と理解してからというモノの、パチンコの収支が飛躍的にアップし、厳しい時期を乗り越えるのに貢献してくれました。
勿論パチスロにも同じことが言え、収支のアップダウンに気持ちを揺らされず、更に質の良い立ち回りができ、今現在まで安定した結果を残せているのは、期待値について話をしてくれたNさんのお陰だと思いますし、いつまでも感謝しています。
■第八章 : ホールコンサルティング
エウレカの登場により、大きな光が見え始めた5号機時代。
その後も、緑ドン、新鬼武者、蒼天の拳と、続々と長期稼働する人気機種が誕生。
この頃は収支も好調で、完全にパチスロメインの稼働が続いていました。
この頃、僕が愛知の兄と慕うホール店員さん(当時)から連絡があり、「どんな内容の煽りをすればお客が増えるかな?」との相談を受けました。
当然、イベントは完全に廃止になっている時代。
そんな中で、こういう風にすれば面白いんじゃないか等の提案をしてみたところ、色々と稼働増に貢献出来たらしく、「りょうはそういう仕事も向いているんじゃないか?」とのことで、なんとパチスロライターでありながら、ホール関係の仕事を紹介して貰い、コンサルティング業務的な形で、パチスロの設定や宣伝広告のお手伝いをすることになりました。
この仕事をしてみて、中から見るホールと外で見るホールのギャップに、かなり驚くことが多かったですね。
相当に設定は入れているんだけど、全く出ていなくてやる気を伝えられなかったり、全く設定を入れていないのに誤爆だらけで出玉感があったり。
要するに、想定通りとは行かなくとも、想定内に収めることもなかなか難しいモノがあるんです。
よく常連さんから、あれは設定4だとか、これは6だとか、偶数設定は無いだとかの話をされたと店員さんから伝えられたりしましたが、間違えていることの方が多かったですね。
それだけ、5号機中期以降の台の設定看破は難しいってことです。
ハナハナコーナーをオール4・5・6にしたのに、黒字になったなんてこともありました。
そんなこんなで、最終的には僕の事情でこの仕事を去ることになるのですが、打ち手としては絶対に見られない、ホール側からの視点を体験できたことで、このホールは何を思ってこの様に告知しているのだろうとか、おそらくアピールしたかったのに出し切れなかった、はたまた、こういうパターンの時は回収したいんだなとかを、それまで以上に考える様になれました。
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