[3]二見的、壮絶な台取り合戦 [2017/4/5(水)] |
「其の二」
再び、当時ジグマしていたマイホールでのT君との台取り勝負。
T君とは度々狙い台が被るモノの、お互い保険台でもかなりのツモ精度を誇っていた為、朝はのんびりと来店することが殆ど。
先に到着していたT君に第一候補が取られたら、まあ第二候補で良いや〜といった感じ。
これはT君も同様な感じで、被っているだろうなという第一候補に先に入店した僕が座っていたら、気にせず第二候補に座っていました。
この狙い台が殆ど毎回被っている感じが、T君をライバル視していた理由。
ま、そんな感じで幸いなことに狙い台が複数台付けられるホールだったことで、朝の並びはのんびりな感じの平穏な日々が続いていました。
そんなある日。
閉店チェックをしにマイホールを覗くと、例の如くT君の姿が。
ちなみに、この時期に狙っていた機種は、4号機沖スロで裏モノのビッグシオ30ゴッドバージョンと、ハイビ30の33Gバージョンおそらくハウスモノの2機種。
特に個人的に好きだったのはビッグシオゴッドバージョンの方で、ゲーム性はというと、メダル持ちが1kあたり約20回転と超メダル持ちカット仕様。
天井の999Gまでに50k必要な超絶ギャンブル仕様。
初当たりと連チャン率に設定差が付いており、連チャンはほぼ5G以内、長くても11G以内で連チャンする超絶即連仕様となっていました。
そんなビッグシオ。
自分の予想としては、設定5で機械割140%、設定6で200%くらいと推測していました。
話を閉店チェックに戻しまして。
ふんふんふ〜んと鼻歌を歌いつつ、いつも通り呑気にビッグシオから閉店チェックをしていく。
ビッグシオで付けた狙い台は1台。
む〜、ビッグシオは一台だったか〜、まぁ仕方なしと他の候補台を探しにハイビのシマへ。
あれ?あれれ?
ハイビに狙い台が1台も無いやないですかい。
これは珍しいなと振り向いた瞬間、ビッグシオのシマから殺気が!!!
勿論、その殺気を放っている相手はT君。
※二見の被害妄想込み
先ほどまで流れていた穏やかな空気が一変。
沖スロのシマで飛び交う視線の鍔迫り合い。
「お前さんも気付かれましたな」
こうなると、この唯一付けられたビッグシオの狙い台は、相当に強い狙い台ということに。
ここで、今は亡き大好きだったプロレスラー橋本真也選手のあの名ゼリフが頭を過る。
「時は来た、ただそれだけだ」
あの獣王の乱で我が軍を敗走へ追い込んだ恨み、ここで晴らす!!!
明日、このビッグシオを押さえたら間違いなくT君は悔しがるはず。
稲中卓球部の伊沢が涙を流しながらハンカチ咥えてムキ〜ってなるみたいになるはず。
ま、そんなことよりなにより、ビッグシオの高設定が打ちたし。
明日必ず確保してやる!
そう意気込んでホールを後に。
して、帰宅後。
何時に並べばT君より先に並べるか。
考えに考え抜いて導き出した時間が、5時55分。
おそらくT君は6時に来ると予想したので、その5分前、最も労力を使わず、且つ先に並べる時間と予想してのチョイス。
ちなみに、そんなに確保したいなら徹夜すれば良いのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、この時は何か変なプライドみたいなのもあったのかなと。
ただの通常営業で必死に徹夜までしたくない、みたいな。
またその翌日にはチャンスがあるんだし、無理して体調不良になる方がマイナスといった冷静な考えもありましたしね。
それはT君も同様だったんじゃないかなと。
そんなお互い同じであろう考えから導き出したギリギリのラインが6時。
それを少しだけ頑張る二見作戦なのです。
翌日。
普段朝の並び前にこんなドキドキすることないで〜と、「頼む!先頭でお願い!」と念を込めてホールへ到着すると。
なんと!!!
誰もいない!
やりました〜。
ワタクシ二見りょう、この戦、勝利を得ることに成功しました〜。
フンフンフンと胸を張って車から入口へ向かうと、なんと!!
入り口の前に金のマールボロが!!!
…置いてあるワケもなく、無事に先頭を確保。
そして、なんとまさかの6時ジャストにT君が友人S君と到着。
全てが読み通り。
完全勝利!!!
ガッカリしているT君のオーラを背中で感じます。
なんとも言えない3時間を過ごし、いざ入店。
勿論、無事にビッグシオの狙い台を確保。
一応僕が別の台に座る微かな可能性を信じてT君が入店するも、やっぱりか〜的なリアクションを残してビッグシオのシマを立ち去る。
これにて獣王の時の無念は晴らしたということで、念願の狙い台であるビッグシオを打ち始める。
で、台取りには勝利したけどビッグシオは低設定で大敗しました。
…というオチを予想した読者様。
勝負所に弱い二見をよ〜くご存知の読者様はそう予想されたかもしれません。
ところがどっこい。
このビッグシオは設定5・6確定札が刺さり、16000枚獲得の大勝利となったのでした!
めでたしめでたし〜。
と、気持ちよく締め括りたいお話だったのですが。
この後T君とは普通に仲良くなるんですが、このビッグシオ決戦の数年後、この時の話をT君にしたらば、この日の出来事はやはり彼も覚えていたらしく。
「あ〜、あの日はりょうが狙っているの分かっていたから早く行ったんだわ」
ふむふむやはりな、コッチも分かっていましたよ。
「ただ、あの台は前日に大敗したS君の為に狙い台を付けてやって、並びにも付き合ってあげてたんよ」
!!!!!!
マジですかい?
そう、実はあの日、ライバルに勝利し獣王の乱の無念を晴らしたと、晴れやかな気持ちになっていたのは、まぼろしだったという事実を突きつけられ、なんとも言えない切ない気持ちになったのでした。
おしまい。
今回も最後までご覧頂き、ありがとうございました!
次回も宜しくお願い致します!!
【 人生パチスロ一筋 】 メニューへ