先日の昼下がり、休憩がてら愛犬の散歩に出かけたんですよ。
普段は夕方に散歩へ行くんですけど、だいぶ涼しくなってきたので大丈夫かなと。
すると、いつもの散歩コースに見慣れない一団が。
どうやら近所の幼稚園へお迎えに来たママさんたちと、その子供たちの模様。
何げなくそばを通過すると、幼稚園児たちが10人以上、わらわらと集まってきました。
「ワンちゃんかわいいー!」
「これ、ダックスっていうんだよねー?」
「触っていいー?」
かろうじてこのあたりのセリフは聞き取れましたが、なにせ10人以上の園児たちがほぼ同時に話しかけてくるので、これ以上は限界でした。
聖徳太子ってすげぇ。
ちなみに何度か書いたかもしれませんが、僕は無類の子供好き。
子供の頃から「早く子供が欲しい」なんて言ってたくらいですから。
親、かなり引いてました。
なので、こうして集まってきてくれることは全く嫌じゃなく、逆に楽しいので、そのまま相手をすることに。
むしろ、ママさんたちの方が警戒してたかもしれませんね。
「あらやだ、40代のおじさんが平日の昼過ぎに一人で犬の散歩してる・・・ 無職の香りがプンプンしやがるわっ・・・!」
・・・みたいに。
いや、まあ、今はテレワークが多いですし、被害妄想でしょうが。。。
ということで、しばらくは子供たちに愛犬を触らせながらコミュニケーションを取っていました。
うちの愛犬はまだ2歳。
いろんな人と触れ合うのもよいことですから。
でもですね、やっぱりいるんですよ。
10人以上も園児がいれば、突き抜けた子が一人くらいは。
その突き抜けていた子の名はタロウ君(仮名)。
年少、つまりはまだ4歳なわけですが、もうとんでもなくアグレッシブだったんです。
僕が持ってるペット用のバッグから犬用おやつを抜き取って味見しようとする。
ペット用の水筒を飲もうとする。
「俺、年少でねー、くるみ組でねー、あそこのマンション住んでてねー、ママは家で仕事しててねー、パパは医者でねー、もしかしたら弟か妹ができるかもしれなくてねー」と、マッハで個人情報を暴露する。
とにかく、止まりませんでした。
誰がこの子のママかわからないけど、早く止めに来た方がいいんじゃ・・・と心配してしまったほど。
そのうち、主要取引銀行とか暗証番号とかまで言い出すんじゃないかとハラハラしました。
タロウ君ならやりかねない。
さらに戸惑ったのが、他の子たちがワイワイと愛犬に触れている中、タロウ君のターゲットがなぜか途中から僕になったこと。
「なんでこんな時間に散歩してるの?」
「僕のパパは家にいないよ? 仕事してないの?」
「どこに住んでるの?」
今度は、僕の個人情報をかすめ取ろうとしてきます。
俺も言ったんだから貴様も言え、的なことなのだろうか。。。
そんなこんながありながら、他の子たちは犬に触るのに飽きたり、ママさんに呼び戻されたりして、みんな徐々にいなくなっていきました。
しかし・・・・・・やっぱりまだいます、タロウ君。
彼だけは、頑なにこの場から離れようとしません。
どうしようかな、と迷っていると、タロウ君の興味がようやく愛犬に移ったようで、愛犬のことを触り始めました。
いや、「触る」というより、「掴む」という感じで愛犬の顔をわしわしと撫でて・・・いや、掴んでいます。
さすがに愛犬が可哀そうだから、そろそろ立ち去ろうかな、と思った矢先、今度はタロウ君、愛犬の足の裏を触りながら、「このプニプニしてるのって何〜?」と尋ねてきました。
僕 「それは肉球って言うんだよ」
タロウ 「へぇ! にくきゅうかぁ。 プニプニしていい?」
僕 「いいよ〜」
タロウ 「柔らかーい! あ、歯も綺麗〜! ねぇ、歯をプニプニしてもいい?」
僕 「い、いや・・・ 歯はやめとこうか。 噛んじゃうかもしれないしね」
タロウ 「ふーん。 あ、目もキラキラしてて綺麗〜! ねぇ、目をプニプニしてもいい?」
僕 「っ!!!」
すでにタロウ君の手が愛犬の目の前まで接近していたため、慌てて愛犬を抱き上げ回避。
目のプニプニだけはさすがに勘弁です。。。
こうして、愛犬とペット用バッグを抱えながら立ち上がった僕。
すると、何もプニプニするものがなくなったタロウ君は、ペット用バッグにぶら下がっている小袋を指差します。
「ねぇ、これ何?」
「ああ、それはワンちゃん用のウンチ入れだよ。 さっきウンチしたから、ワンちゃんのウンチが入ってるんだ」
「ふーん。 じゃあ、このウンチ入れプニプニしてもいい?」
言うが早いか、すでにプニプニしてます。
余りの早業に、制する間も与えられなかった・・・
いや、別にいいんだけど・・・ダメージでかいのキミだよ・・・?
意外と、こういう男の子が日本を背負って立つのかもしれない。
そんなことを考えながら、帰路につきましたとさ。
パチスロ小説「ダブルドラゴン」、早速お読みいただいた方、ありがとうございます!
今回は、
「小説家になろう」というサイトに掲載させてもらってます。
ええ、そうです。
バレバレかと思われますが、「あわよくば当サイトのユーザー様以外にも読んでもらえるのではないか」という下世話な計算が働いております。。。
書く以上は、やっぱりなるべく多くの方に読んでいただきたいのですっ・・・
本日、4話目を更新致しました。
もしよろしければ、「小説家になろう」上にて、ご評価などをいただけますと大変ありがたいです!
「小説家になろう」では、小説に対して、読み手の方が
5段階の評価を付けられます。
ただ、評価するには
【無料ユーザー登録】が必要となってしまうというハードルがあり・・・
連載を開始してから知りました(泣)
ちなみに無料ユーザー登録は、メールアドレスやニックネームや生年月日といった簡単な入力で完了となります。
非常に厚かましいお願いで恐縮なのですが、「仕方ねぇな」と思ってくださった心優しき貴方様、なにとぞっ・・・なにとぞご評価いただけますと幸いですっ・・・
■[パチスロ小説]ダブルドラゴン
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