先日、家族で栃木県の鬼怒川まで旅行に行ってきたんですよ。
で、車での移動中、嫁と「ゆば」の話になったんですね。
鬼怒川の近くにある日光は、「ゆば」で有名ですから。
そこで、せっかくだからランチでゆば定食を食べていこうということになりました。
ゆば自体は、つまみの一品として僕もよく食べているので好きなんです。
でも、どう考えてもあやつは主役になるタイプじゃないですよね。
アレをメインにご飯を攻めるハードルの高さは、容易に想像できるでしょう。
なのに、「ゆば定食」なるものが存在する。
つまり、ゆばをメインにご飯をやっつける定食が存在するわけです。
ここに興味を持ち、食べてみようということになり。。。
「ゆば定食」と名乗っている以上、その定食内において「ゆば」を超える逸材が存在してはいけないんですよ。
からあげ1個あるだけでも反則です。
ハンバーグ定食のメインはハンバーグ、とんかつ定食のメインはとんかつ。
ならば、ゆば定食のメインはゆば。
このルールは、定食界の暗黙のルールでしょう。
脇役が主役を喰ってはいけないのです。
よって当然、ゆば定食内においては「ゆば超え」は許されないわけです。
ということで、移動中の車内にて嫁と一緒に「ゆば定食」に入ってもOKなメンバーをいろいろと出し合いました。
しかし、これがまた結構難しく。。。
僕 「ちょっとした焼き魚は?」
嫁 「余裕でゆば超えちゃってるからダメ。」
僕 「卵焼きは?」
嫁 「うーん、ギリ超えてるかな。」
僕 「かまぼこは?」
嫁 「・・・イーブンだから無しで。」
こんな感じで、技ありまではちょこちょこいくものの、なかなか一本が出ません。
ゆば、ある意味かなり手強いです。
そんな中、なんとか生き残ったのが以下の4品。
●小鉢的な茶蕎麦
●山菜の天ぷら
●あまり豪華じゃない茶碗蒸し
●漬け物
これらに、ゆばを使った料理を2品ほど加え、ごはんも白飯ではなくタケノコご飯的なものになっていれば、なんとか定食として成り立つのかなと。
そんな感じで、僕らなりの答えが出来上がったところで無事到着。
早速店の前に立ちます。
すると、店の前にはドドーンと「湯波定食」の看板がっ!
これにて、入店前に答え合わせができちゃいますっ!
いざっ!!
・・・・・・・・・。
いや、これを見てどう感じるかは人それぞれだと思います。
2,000円でこのメンバー、これをどう評価するかは個人個人の価値観に大きく左右されるのだと思います。
ただ・・・・・・
僕ら夫婦にはまだ、これを「美味しそう」「空腹を満たしてくれる食事だ」と感じられるだけの大人力が備わっておらず。。。
見渡す限り、白飯にガツンと正面からぶつかってきてくれるおかずが見当たらない・・・
リングに上がっちゃいけないモヤシっ子集団にしか見えない・・・
とはいえ、確かにこれは「ゆば定食」として成り立っています。
見渡す限り、「山菜」「煮物」「サラダ」「汁物」「漬け物」「ゆば料理」と、ゆば超えをしている一品はいませんから。。。
いや、お見それしました・・・看板に偽りなし・・・
ちなみに、後々ネットで調べてみると、ゆば定食といったら大体どこもこのような構成なので、このお店がどうとかではありません。
むしろネットで見た感じでは、このゆば定食はかなり豪華な方だと思います。
より一層モヤシっ子な集団も見受けられましたから。
まだまだ大人になり切れていない僕らは、泣く泣く近くにあった蕎麦屋に入って、親子丼とざる蕎麦のセットをがっつりといただきました。
大人の階段は、至る所にひそんでいる。
そんなことを学べた一幕。
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