ウチの賃貸マンション、結構小規模なんですよ。
小規模ゆえに、1年半くらい住んだ今、「どこの家の車がどこの駐車場か」みたいなのも丸分かりでして。
よって、「その日に誰が車で出掛けてないかが一目瞭然」な、個人情報垂れ流し駐車場となっております。
・・・いや、そんなことはどうでもいいんです。
周囲の人に出掛けてるかどうかがわかることなんてどうでもいいんです。
一番の問題は、休日とかに「ウチの車だけある」みたいな状態になると、嫁の機嫌がハナビの連チャン直後みたいに急降下すること。
ハナビの連チャン後って、あからさまにハマって困りますよね!(←個人的妄想)
そんなわけで、、、
『駐車場がガラーンとしてる中で、我が家の車のみが鎮座してる』。
嫁としては、この事態をとにかく「屈辱」と感じるらしく・・・
そしてこの前の休日、見事にそういった状況でして・・・
「じゃあ、正面の有料パーキングにでも一旦停めてくれば?」というセリフが喉元まで出かかったのですが、それが火に油を注ぐことになることは、空気を読むことが非常に大切なこの日本で37年間生きてきた僕としては、一応察知できるわけでして。
「そういう問題じゃない」とブチ切れされることは火を見るより明らか。
ハナビの連チャン後にハマるがごとく明らか。(←しつこい)
そんなわけで、急遽ドライブに行ってきたんですよ。
嫁は、車の助手席に乗ってアテもなく走ることが大好き。
なので、特に行先を決めず、適当に車で下道をひた走ることにしました。
6歳の息子と2歳の娘の旅のお供(=お菓子)も購入し、いざ出発!
1時間ほど走った頃でした。
娘の旅のお供はとっくに底を付き、持ってきたアンパンマンのDVDにも強烈に飽きだし、すんごい勢いで泣きわめき始めました。
子育て界には、「魔の2歳児」という言葉があります。
魔の2歳児とは、「成長に伴う、2歳くらいから始まる特有の反抗期」という感じで、自己主張を覚えてきて、何に対しても「イヤ!」と言ってみたり、特に理由もなく反抗して泣きわめいたり、という時期です。
その「魔の2歳児」真っ最中である娘が泣き出し、チャイルドシートを引きちぎろうとしてるんじゃないかってくらいに暴れ泣きしてるんですよ。
これはまずいということで、近くにあった自然公園に寄って、その自然公園をブラブラしながら娘の機嫌を直すことに。
駐車場へ向かうと、無人の料金所が。
案内板を読むと、駐車料金は1日400円とのこと。
つまり、1分停めようが丸1日停めようが、一律400円なわけです。
この時、既に15時。
閉園が17時。
「まあ2時間堪能できるならいいでしょ」ということで、財布のひもが固い嫁から、400円の放出に対しなんとかGOサインが出ました。
気軽にコインサンドに千円札やら万券やらをぶっこんでいることを忘れるこのひと時。。。
駐車場に車を停め、早速自然公園の中へ。
その名の通り、人工的なものはあまり無く、自然豊かな公園となっていました。
・・・というか、自然豊かすぎて逆に困ったりしまして。。。
いや、そこら中に「マムシ注意」の看板がひしめいてるんですよ。
看板の多さから、公園サイドからの「脅しじゃないぞ、マジで気を付けろ」というメッセージがヒシヒシと伝わってきます。
自然の豊かさが仇となる形で、僕らを恐怖のどん底に落とします。
ちょっと進むと出て来る「マムシ注意」の看板。
行く先々で出てくるもんだから、全然進めないんですよ。。
トドメとして、デカい蛇穴まで発見してしまいまして・・・
ここで、完全に僕と嫁の心が折れました。
ハブより強い毒を持つと言われるマムシ。
まあ、性格的には臆病だとのことだし、毒は強くとも量が少ないから言うほど危険ではないのかもしれません。
でも、やっぱり毒蛇って怖いじゃないですか。。
ってことで、「・・・帰ろうか。」と日和る僕に、「うん!」と喰い気味に賛同する嫁。
ビクビクしながら今来た道を戻りました。
すると、、、
親である僕らがビビってる雰囲気を感じたんでしょうね。
6歳の息子も「ここマムシいない?大丈夫?」と数歩移動するたびに不安そうに聞いてきます。
そして気付けば、木の枝やらロープやら長細いものを見るたびに誰かしらが「うわぁ!」と叫ぶ、奇妙な一団が形成されていました。。
思い込みって怖いですねぇ・・・
ホントあの時は、何もかもがマムシに見えましたから・・・
こうして、2時間は滞在するつもりだった自然公園を、わずか15分ほどで出ることになった僕ら。
15分で400円の駐車料金・・・都内も真っ青だぜ・・・
その後しばらく車でブラブラした後、ファミレスで一杯やってから帰宅。
しかし、家の駐車場から降りた後も、「このへんにはマムシいないよね? ね?」と息子。
どうやら、まだ見ぬマムシにとんでもない恐怖心を抱いている模様。。
そんな息子がかわいすぎて、ついつい軽い気持ちで、「宿題を頑張る子のところにはマムシは来ないって知ってた?」とからかってみたところ・・・
帰宅直後から、勉強机から離れようとしない息子の姿がそこにありました。
うー・・・なんかゴメン・・・
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