ひげそり(電気シェーバー)を買いに行ってきたんですよ。
僕は、良く言えば「物持ちがいい」、悪く言えば「面倒くさがり」。
なので、ひげそりも6〜7年買い替えてなかったんです。
家電というものは、基本動く限りは使うものだと思い込んでおりまして。。。
そんな感じで、我慢に我慢を重ねて僕のひげをそり続けてくれたマイひげそり。
しかし、ここ最近は切れ味の悪さを遺憾なく発揮するようになり、さらには、たまに主人である僕の肌を攻撃して出血させるなどの反旗を翻すパターンも見受けられるようになってきました。
・・・って、偉そうに被害者ヅラしていますが、、、
ひげそりサイドからすれば、「いい加減勘弁してつかーさい」ということなのでしょう。
もっと有り体に言えば、「早く次の買えや!」ということなのでしょう。
いろいろとすみませんでしたマイひげそり・・・・・・
ということで、ここでやっと冒頭に戻ります。
ええ、ひげそりを買い替えることにしたのです。
近所の大型量販店へ行き、早速ひげそりコーナーへ。
するとそこには、見渡す限り4人の店員さんがいました。
1人は、若い細身の女の子。
1人は、「おかわり」という言葉を幾度となく発したであろうデンとした20代くらいの男性。
1人は、シュっとした細身の20代くらいの男性。
1人は、ひげの濃い30代くらいの男性。
僕は瞬時に、彼らの特徴と近くにあった家電コーナーとを見比べて、以下のように区分しました。
●若い細身の女の子 ⇒ コーヒーメーカーとかポットとかのコーナー
●おかわり君 ⇒ 炊飯ジャーのコーナー
●シュっとした男性 ⇒ iPhoneとかそんな感じのコーナー
●ひげの濃い男性 ⇒ もちろんシェーバーコーナー
これはわかりやすい。
凄いなこの電器屋。
心得てらっしゃるっ!
・・・などと妙に感心しつつ、自信たっぷりでひげの濃い男性へ声をかけます。
「あの、ひげそり買いに来たんですけど、何を買っていいのか全然わからないんで教えてもらっていいですか?」
するとすかさず・・・
「あ・・・すいません、私、ポットなどを担当しておりまして・・・ すぐに担当の者を呼んできます!」
いやいやいや・・・・・・
なぜだ・・・・・・
アナタにふさわしいコーナーがこんなにすぐ近くにあるじゃないか・・・・・・
ひげそりコーナーにおけるアナタの言葉なら、すごく説得力があるのに・・・・・・
店長、なぜ彼にポットコーナーを・・・・・・
そんな感じでひたすら戸惑っていると、連れてこられたのは、先ほど目に入った4人のうち最も無いと思っていた若い細身の女の子。
いやいやいや・・・・・・
再びなぜだ・・・・・・
ひげなんか微塵も生えてないじゃないか・・・・・・
やたらトゥルーンっとしてるじゃないか・・・・・・
君には、ポット探してる時に来てほしかった・・・・・・
そんな状況になりつつも、「さっきのひげの彼をプリーズできないものか」と未練がましく考えている僕。
しかし、無情にもその女の子から「本日はどのような?」と問いかけられてしまったので、いよいよ覚悟を決めることに。
若干落胆しながらも、とりあえず「ひげそり買いに来たんですけど、一番高いやつ買っとけば大丈夫なんですかね?」という家電オンチ丸出しな質問を繰り出す僕。
アホな聞き方だとわかりつつも、どう聞いていいのかわからないのでこう聞くしかないわけでして・・・
もし近くに家電に詳しいカップルとかいたら、
「聞いた・・・? 一番高いやつ買っとけばいいか?だって・・・プププ♪」
「バカ! 言ってやるなよ! 今でもいるんだよ、高いの買っとけば安心、みたいな残念なタイプって! プププ♪」
・・・などとあざ笑われていたでしょう。。。
くそぅ・・・家電に詳しいカップルなんて嫌いだ・・・(←八つ当たり)
すると、、、
ここから予想外の展開に。
僕の質問を受けた直後から、この担当の女の子、喋る喋る。
とにかく、やたらひげそりに詳しい。
ただ高いやつを買えばいいと思っていた愚かな僕に対し、
「切れ味と値段は比例しない」
「防水の具合とか、洗浄の仕様とか、肌へのダメージとか、諸々の要素で値段が決まる」
「ひげそり界は、高いのを買えば安心なんていう浅い世界じゃない」
「ひげそりナメんな」
・・・と、若い女の子から半ば説教に近い形でのアドバイスを頂戴しました。
いや、まあ、後半は僕の勝手な解釈なわけですが。
いやぁ、それにしてもやっぱりプロですね。
ひげそりとは無縁なはずの若い女の子なのに、知識がやたら凄い。
お見それしました。。。
こうして、勧められるがままに電気シェーバーを購入。
購入したものが高いのか安いのかという相場観も全くわかりませんが、あの子が言うんだから間違いないでしょう!
皆様、ひげそりコーナーの女性は意外と侮れませんよ。
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