無事花火さんと合流し、入店。
その後は、いつものごとくビール⇒ハイボールのコンボで・・・と思いきや、花火さんは今の今まで友人の結婚式で飲んでいたとのことで、ハイボールからスタート。
ちょっと疲れていたのか、序盤は軽くぐったりしている感じで、つまみも「そらまめがあればそれで・・・」という似つかわしくない草食系な言葉がぽろり。
そらまめじゃ、あのエネルギッシュな花火パワーが出ないんじゃ?と心配だったのですが、そらまめをつまみにハイボールを吸収していき、みるみる回復していくじゃありませんか。
きっとあれは、そらまめに似た仙豆だったのだろうと今では思っています。。。
そしてここからはいつも通り。
時を早送りできる能力者でもいるんじゃないかってなくらいに一瞬で4時間近くが経過し、時間は21時前。
ここでお開きとなりました。
東北住みの花火さんなので、東京の方に来る際はいろいろ予定を詰め込んでいるらしく、この後ももう一件飲みがあるんだとか。
むぅ・・・相変わらずタフな男だ。。。
そして僕としても、あまり飲むと翌日の二日酔いが辛くなるため、花火さんが言わなかったら、僕の方から「4時間くらいで切り上げよう」と提案するつもりでいました。
自分の体でいろいろ試してみたところ、4時間の飲みならちゃんとしじみ汁を飲めば翌朝に残らない、という実験結果を得ていますので。。
なので、ここでお開きになるというのは個人的にもありがたく、大満足での帰宅・・・となるはずだったのですが、、、
「飲み足りないなぁ・・・」
あろうことか、自宅の最寄り駅に着いた途端、こんなことを考えていました。
ここでおとなしく帰れないならば、一体何のために得た実験結果だったんだ・・・・・・
己の思考回路が残念でなりません。。。
しかし、この時既に時間は22時前。
この時間からいきなり誰かを呼び出すのも難しいし、かといってこのまま帰りたくない。
そう考えた僕は、らしくない決断をします。
「・・・一人でキャバクラ行ってみようかな。」
4時間も飲んでれば、人間なかなかの大胆さを手に入れることができるもの。
この時の僕がまさにそうで、生まれて初めての一人キャバクラだろうと、なんだかやれそうな気がしていたのです。
とはいえ、それでも一人キャバクラはなかなかに高いハードル。
天にも届く勢いだった高さのハードルが、4時間の飲酒により、やっと「ケガを恐れず飛べばいけるかも」くらいの高さになったに過ぎません。
依然、難関は難関なのです。
まあでも、やってみなきゃ始まらない。
人生は何事も経験だ。
行け!クランキー!
・・・ということで、決意を固めていそいそとキャバクラ通りへ。
しばらくするとキャバ通りへ到着。
早速、キャッチのお兄さんからのお声掛けを待ちます。
しかし、こんな時に限って全然来ない。
普段はうざったいくらいに来るのに。
どうなってるんだおい。
あまりのがっかりな事態に、「こうなったら、キャッチのお兄さんをキャッチしてやろうか」なんてことまで考えだす始末。
しかし、そんな時でした。
キャバ通りを眺めている中でなんだかふと冷静になってきて、こんな自問自答を始めます。
「いや待てよ・・・? 一人でキャバクラ行って面白いのだろうか・・・?」
「そもそもキャバクラ自体数えるほどしか行った事のない自分が、行って何ができるのだろうか・・・?」
「なんでもっとしっかりラブ嬢を打ち込んでおかなかったんだろうか・・・」
最後によくわからない自問自答もカットインしてきつつ、とにかく勝手に疑問を感じ始めます。
すると、間の悪いことに今になって寄ってくるキャッチのお兄さん。
なぜにこのタイミング・・・
ところがこのお兄さん、妙に覇気がない。
およそキャッチには見えない雰囲気で、パッと見そのへんによくいる予備校生みたいな感じ。
そんなお兄さんが、職種を間違えたんじゃないかってなくらいの小さなか細い声で、こう問いかけてきました。
「あのぉ・・・キャバクラ・・・いかがですか?」
道でも尋ねられるんじゃないだろうか?ってなくらいのおずおず感。
いやいや、そこはもっと強気でガンガン来てくれないと・・・
いろいろ言いたいことはあるものの、まあとにかく、今の心境を素直に伝えてみることにしました。
「いやぁ・・・行ってみようかなと思ってたんですけど、やっぱりどうしようかなぁって悩み始めちゃって・・・」
「そうですか・・・ では、気が向いたら来てくださいね。 あのビルの3階ですので・・・」
そう言って去っていくお兄さん。
・・・っておーい!?!?
いいの?
キャバクラのキャッチのお兄さんって、もっと貪欲じゃないといけないんじゃないの!?
仮にも「行くかどうか悩んでる」って発言してるんだよこっちは!?
なんだったら、少し強引に落としにきてくれることを期待してたりしてたんだよ!?
そんな感じで、心の中ではツッコミの嵐を繰り広げる僕。
結果、この衝撃的な出来事になんだか拍子抜けしてしまい、ここで完全に行く気を失いました。
とぼとぼとキャバ通りを後にし、家の方向へ歩き出す僕。
まともにキャッチしてもらうこともまかり通らないこんな世の中にポイズンを感じ、余計に飲みたくなってきちゃいました。
「こんな時に、誰かからいきなり飲みの誘いが入るとか・・・ないよなぁそんな都合のいいこと・・・」
と、そんなことを考えながら力なくスマホを取り出すと・・・・・・2件の着信が。
嫁かな?と思い見てみると・・・・・・
なんとそこには、飲み友達と化しているパパ友2人の名が!!
速攻で折り返すと、近くで飲んでるから来ないか?とのこと!!
いやぁ、この時は本気で感動しました。。。
8192のフラグ以上のヒキと価値を感じました。。。
こうして、結構酔っ払っている中ダッシュで店に向かい、無事に合流。
結局夜中1時半くらいまで飲み、翌日にとんでもない二日酔いを頂戴して後悔しまくる、といういつもの光景がそこにありましたとさ。
2015年4月の枠上クランキー日記一覧へ