「久しぶりに牛丼食べたいなぁ」
今日のお昼頃、ふとそんな気分になったんですよ。
牛丼屋までそこそこ歩かないといけないので悩んだのですが、刻々と牛丼食べたいという気持ちが高まってきてしまい、意を決して食べに行くことに。
早速家を出て、速足で牛丼屋へと向かいます。
「紅ショウガどれくらい乗せてやろうか!?」・「サラダもつけちゃうぞこのやろー♪」などなど、まだ見ぬ牛丼への思いを募らせながら。
家を出て数分歩いたところで、前を歩く30〜40代の女性二人の姿にふと目が行きました。
その瞬間、「
あれ? あの左側にいる人、もしかして・・・ いや、多分そうだ・・・」となる僕。
後姿なのではっきりとはわからなかったのですが、嫁のママ友さんと似ていたのです。
ちなみに、僕も何度か喋ったことがあるので、一応面識はあります。
しかし、ママさん二人連れで歩いているところを邪魔するのも悪いし、そもそも僕は抜群の人見知り力を備える人間。
ってことで、気付けば「ここはなんとか気付かれずに通り抜けれないものか」と考えていました。。
さてどうしようか。
迂回するか、リスク覚悟で大外から抜きにかかるか。
そんな感じで真剣に悩んでいる時でした。
不意に振り向いたんですよ、そのママさんたちが。
この瞬間、顔が見えました。
目が悪いのではっきりとはわからなかったものの、やっぱりあのママさんっぽい。
ってことで、挨拶しようと構えるも・・・
何やらそのお二人さん、どこかの建物を指さしながら夢中で何か話している様子。
全然目が合いません。
その事態を受け、「僥倖!」とばかりに、横をサササッと通って追い越すことに成功。
一瞬のチャンスを逃さなかった僕の勝利です。
よしよし、何はともあれこれで解決!と妙な達成感に浸りつつ、再度速足で牛丼屋へ向か・・・・・・おうとした矢先のことでした。
小さなハチが飛んできて、僕の顔の前をブンブンと飛び回るじゃないですか・・・・・・
ハチ嫌いの僕ですから、この事態に当然プチパニック。
おぉ!?みたいな感じになり、手で払いのけようとしたり大きくかがんでみたりと、周囲から見たら「一人で何やってんの?」的な変な動きをご披露するハメに。
すると、そんな僕の一生懸命さが通じたのか、そのハチはどこかへと飛び去って行きました。
が、次の瞬間、後ろからこんな声が。
「あれ・・・? ●●君のパパ・・・?」
そりゃ、目の前でいきなりジタバタしてる人間がいたら、普通見ますよね。。。
あえなく発見されてしまいました・・・
慌てて振り返り、「・・・ん? ・・・ああ! ●●君のママ!」という、まるで今気付いたかのような小芝居を一つはさみます。
それから軽く挨拶をかわし、そのまま立ち去ろうと思うも・・・
進む方向が一緒なんですよ。
しかも、ついつい歩調を合わせてしまったんですよ。
さぁ困った。
一旦こうなったら抜け出すのは至難の業です。
しかも気を遣ってくれて、僕にも積極的に話しかけてくれますし・・・
まずい、抜け出しづらい・・・・・・
なんとか抜け出さねば・・・抜け出さねば・・・とそればかり考えながら歩くこと約1分。
何でもいいから抜け出せる材料が欲しいっ・・・と探しながら歩いていると、目の前に「ランチ1000円」みたいな看板が飛び込んできました。
その瞬間、反射的に「あ、じゃあ僕ここで食べてくつもりだったんで・・・それじゃ!」と口にしていました。
ママさんたちも「あ、じゃあまた〜!」という感じで、実にサラリとお別れすることに成功しました。
ふぅ、よかったよかった。
意外と自然に抜け出せたんじゃないの?
なかなかやるじゃん俺!
・・・と、軽く己を褒めつつ、ところでここは何屋なんだ?とよくよく見てみると・・・そこにおわすは、よりにもよって小洒落たイタリアン。。
抜け出し方、全然自然じゃなかった・・・
いや、明らかに男一人でフラっと入るような店じゃないんですよ。
案の定、店内はご近所のマダムたちの集会場みたいになってましたし。。
まずったなぁ・・・
何屋なのか確認する余裕すら失ってたとは・・・
入店後は、下を向いておとなしくスマホをいじりまくり、ひたすら風景と一体化することを心掛けていました。
居づらかった・・・・・・
以上、「牛丼食べようと思って出掛けたところ、気付いたらパスタ巻いてた」、という不思議な事態に遭遇したお昼の出来事でした。
いやぁ、人生ってのは一寸先に何が起こるか全くわかりませんね。。
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