さてさて、昨日の続き。
・・・とその前に、書き終わってから読み返してみた気付いたんですけど、、、
結構長文なわりには、呑みや魚に興味のない人にとっては面白くもなんともない、自由気ままに書いた自己満足な仕上がりとなっているので、最初に謝らせていただきます。。。
そのあたりを覚悟してからどうぞ・・・
まずは、この店に行くことになった経緯を軽く書いてみます。
事の発端は先々週。
男2人で「どこで呑もう?」とフラフラしている時に、ふと見つけてなんとなく入ったこの店。
こじんまりとしてて、パッと見はどこにでもありそうな個人でやってる普通の呑み屋、という感じでした。
しかし、「こういう地味な店が実はすごく美味かったりする神話」を信じて入店してみました。
すると、この神話が見事実現!
魚系が異常に美味く、来る刺身来る刺身すべてがやたら美味い。 かつ安い。
どういうマジックだと不思議に思いつつも、3杯目くらいからはどうでもよくなりいつも通り泥酔。
そして店が空いてきた頃から、酔っ払った勢いで店の大将と女将さんの2人と話し込み、後半1時間くらいは4人で呑んでるみたいなシフトに。。
そこでいろいろ話を聞き、謎が解けました。
どうやら、店で出す魚の大半が、自分で釣ってきたり釣り仲間から貰ったりしてるため、仕入れ費用があまりかからず、結果的に値段をかなり下げられるとのこと。
「このレベルの刺身をこの値段で提供する店はそうそうない」と、大将&女将さんのドヤ顔をお見舞いされました。
まあでも、ドヤ顔する権利は充分にあると認めざるを得ないコスパの良さなので、ぐぅの音も出ません。。
そんな会話の中で、「肝付きのカワハギも、10月の27日なら美味いのを安く食べさせられる」という話が出ました。
肝を和えて食べるカワハギの美味さに取り憑かれている僕としては、この話は聞き捨てなりません。
いや、普通の居酒屋ではまずお目にかかれないんですよ、肝付きのカワハギ(カワハギの肝和え)って。
あったとしても、かなりの値段になってしまいます。
しかしこの店ならば、指定された日ならば確実に食べられ、しかもびっくりするような安い値段で提供してくれるという事を知り、僕らはすかさず10/27を予約。
こうして、昨日のカワハギ会が勃発しました。
そして当日。 つまり昨日。
結果的に4人の参加が決まり、カワハギ会が実現されました。
仕事の都合で2人遅れて来るとのことで、まずは2人で入店。
すると女将さん、第一声で、
「お、来たね! まあ座りな。 で、とりあえずアイゴは絶対頼みな。 頼むよね? じゃあ持ってくるよ。」
入店早々、女将さんによる有無を言わせぬ注文決定。
基本的にこの店、こちらの意思とかはあまり反映していただけません。。
まあ、名店の条件ってことで・・・
現に、月曜だってのに常に満席なんですよね。
こういう店はとにかく侮れません。。
それより何より、、、
アイゴ?
何それ?
わりと刺身はいろいろ食べてきたつもりだったのですが、全くの初耳だったのでちょっと驚きました。
そんな聞いたこともない魚をいきなり強制注文ですか・・・と。。
ところがところが、ですよ。
このアイゴ刺し、とにかく滅法美味い。。。
さすが、オススメを飛び越して強制注文になってしまうだけのことはある。
白身の魚とは思えない味わい深さ。
「お、普通の美味い白身魚かな・・・? ん? まてよ・・・? お! なんだ、この後からやってくる美味感はっ!」ってな感じで、今まで味わった事のないような白身魚でした。
なんでもヒレに毒があり、処理が大変だし上手に捌くのも難しい魚みたいです。
なので、仮に釣れても通常は海に帰してしまうらしく、市場に流通することはまずないとのこと。
ただ、上手な人が処理すると極上の白身魚の刺身に仕上がるようで、このアイゴも超絶美味かったです。
そんなアイゴ刺しを楽しみながら、他にもいろいろと注文。
しかし、大将と女将さんの2人でやってるこじんまりとしてる店のため、ちょっと店が混むと大変。
注文は、5つ頼んだら2つはスルーされるのが当たり前の状態。
でも、注文を忘れてるのか、忙しいから後回しにされてるのか、の判別が極めて微妙。
ここの判別を誤り、忘れてるのかと思って「あのぉ、さっきのハイボール・・・」などと言ってしまうと、女将さんに「わかってる!今忙しいの!」と一喝されてしまいます。
この店で飲食を楽しむには、まずは女将さんの動きをしっかりと見ていないといけません。。
そんな環境に耐えつつも、やっとご登場いただけました、本日の主役!
肝付きのカワハギ大先生です!
正直、ただカワハギの刺身として出てくるのならそんなに価値はないと思うんですよ。
淡泊な白身魚ですし。
しかし、これに肝が付いてくると格段にレベルが上がります。
実際に食べてみると、、、
「最高」という言葉のバーゲンセール開催ですよ。
肝を包んでから食べる刺身に対し、「最高」が飛び交います。
ふと厨房の方を見ると、やっぱりドヤ顔してる大将と女将。
いや、これなら納得です。
どうぞ心ゆくまでドヤってくださいませ。。
そして後半1時間くらいは、例によって大将と女将をまじえての合計6人による呑み、みたいなシフトに。
そんな中で、一人がやけに大将に気に入られてしまい、来週末に釣りに連行されることが決定。
「集合は3時ね。 もちろん夜の。」
よかったぁ、自分じゃなくて・・・と安堵している僕ら3人を尻目に、一人濃い目の酒を注文してる彼がそこにいました。
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