台風一過となり晴れ渡った今日。
「あー、お出掛けしたい。 こんな良い天気の日に出掛けないなんて発狂しそう。」
そんな物騒な嫁の言葉が、不意にリビングから聞こえてきたんですよ。
一応独り言として言い放っているようですが、声のボリュームから判断するにターゲットは明らかに僕。
まだ風は強いけど、せめて近所のショッピングモールくらいには連れて行けるだろう、という空気がビンビンに伝わってきます。
面倒くさいのでほっとこうと思ったものの、本当に発狂されたらもっと面倒くさいので、やむなくお出掛けすることに・・・
ここで稼いだ家族サービスポイントは後々きっちり活用させていただくぜっ!と心に誓いつつ。。
近所のショッピングモールへ到着し、まずはフラフラと嫁のお気に入りの店を徘徊。
あれがいいんじゃないか、これは似合わないだろう、とやりながらいろいろ見て回ります。
そして一通り見終わった後、最後に僕が見たかった店へ。
このお店、すごく好きなんですけど、一つだけ問題が。
それは「店員アタックが凄い」ということ。
迂闊に何か手にしようものなら、すかさず「それカッコいいですよね〜♪」とお決まりの文句をカットインさせつつ近寄って来るのです。
「こんなの着る人いるのかな?」という逆の意味で手に取った際どい服に対しても、何ら変わらない「それカッコいいですよね〜♪」が炸裂するので、とにかくうんざり。
まあ、店の偉い人にそうしろと言われてるからやってるのでしょうから、その店員さんたちは何も悪くないんですけどね。。
ただあの露骨なアタックは、ブランドとしては好きでもついつい避けたくなってしまうほど・・・
この日も、迂闊に何かを手に取ろうものなら、すかさずアタックを仕掛けようと待ち構えている雰囲気満載だったので、すぐに店を出ようとしたんです。
するとここで嫁が、要望を叶えてこのショッピングモールまで来たことに恩義を感じたのか、「私が店員をブロックしてるから、その隙にいろいろ見れば?」というなんともグレートな提案をしてくれるじゃありませんか。 億泰かと思った。
この言葉にありがたく乗っかり、早速Tシャツやらパーカーやらを心置きなく手に取ってチェックする僕。
ああ、この店でこんなに自由に服のチェックができるなんて・・・という幸せに浸りつつ、気になる服たちをサクサクと手に取ります。
その間嫁は、宣言通りいい仕事をしてくれていて、寄ってきた店員2人を的確にブロック。
「こいつデキるっ・・・」と小さな感動を覚えていました。
しかしっ・・・・・・
安心したその矢先のことでした。
「あ、それカッコいいですよね〜♪ つい最近入荷したんですよ〜♪」
優秀なブロッカーとしての才能を開花し始めていた嫁をあっさり飛び越し、あえなくお声掛けいただいちゃいました。
これにて本日のお買い物しゅーりょー・・・
万全なシフトを破られたショックが大きく、嫁と共に無力感に打ちひしがれての退店となりました。。。
こんなに苦労するんだったら、いくら好きなブランドとはいえもう諦めた方がいいのかな・・・
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