投稿日 |
2020/4/12 |
投稿者 |
ソーイ さん |
年代 |
40代 |
性別 |
男性 |
職業/立場 |
サラリーマン |
パチスロレベル |
初級者 |
That's Love Got To Do With It |
初めて会った日の事を、僕は今でも覚えている。
個性が強くて、取っ付きにくい性格で無愛想で、滅多に笑顔を見せない。
意思表示が複雑で相手を困らせる。
けれども、勇気を持って接してみれば、誰にも似ていないその個性の虜になる。
セオリーなんて必要ない。
いや、存在しない。
セオリー通りの口説き方などという安っぽいモノは受け付けてはくれない。
誰とも違う、彼女だけの口説き方がある。
僕は惚れた。
激しく燃えた。
10回口説いて、笑みを返してくれるのは1回や2回。
けれどもその1回2回の微笑みが、全てを忘れさせてくれた。
彼女の生みの親に、僕は感謝する。
彼女に接すればわかる。
生みの親は、彼女に深い愛情を注いだ。
愛とは時に偏向するものだ。
その愛がパラノイアックであればある程、その方向性はどうあれその愛の強さは比例する。
彼女の生みの親に、僕は同情する。
愛の強さはどうあれ、それがパラノイアックであればある程、万人受けはしない。
不遇の名機、5号機B-MAX。
僕が知らない4号機B-MAXの名声から察するに、両者に注がれた愛情のベクトルは違っているのかもしれない。
そして生まれた時代もまた違う。
だが僕は5号機B-MAXに心底惚れ込み、そこに注がれた深い愛情にまた愛情を覚える。
世は無情。
彼女はもうすぐ、この世から消えてなくなる。
考えてみれば当たり前の事なのだが、僕は考えもしなかった。
彼女はずっとこの世に存在し続けるものと思い込んでいた。
2020年4月27日をもって、B-MAXの認定期間が終わる。
いつの間にか、僕の住んでいる県内からは設置店が無くなり、隣の県に数店舗あるのみ。
彼女はもうすぐ消える。
けれど、それに気づく人はこの世に何人いるのだろう。
誰からも気に留めてはもらえない、不思議な彼女。
そんな彼女に惚れた僕も、きっと変わり者なのだろう。
世間は自粛ムードに満ちてはいるが、如何せん彼女には時間がない。
さぁ行こう。
今生の別れだ。
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