投稿日 |
2015/6/29 |
投稿者 |
男爵 さん |
年代 |
30代 |
性別 |
男性 |
職業/立場 |
サラリーマン |
パチスロレベル |
中級者 |
沖ドキ!の目押し頼まれました(広島県 親切男爵)
デ、デ、デ、デン―
いや、今回は罠シリーズでは無い。
スロット紳士こと男爵の体験談を聞いてほしい。
沖ドキ!を調子よく連チャンさせていた時のこと、ふと視線を感じて横を向くと、隣の老人と目があった。
連チャンが気になるのだろうか、まぁこうしたことは珍しくないので、そのまま台に向き直しAT消化を続けた。
しかしこの老人は私への熱い視線を切らさない。
彼の体がこちらに向いたままなのでわかるのだ。
なんだろう、プレミア演出でもなければタバコも吸っていないし強打もしていないのだが…
私個人に興味があるのか?などとしょうもないことも考えたりした。
8連後にゾーンを抜けたので箱にメダルを入れていた、その時である。
「おニイちゃんやるなぁ」
老人に声をかけられた。
なんだ、店外デートのお誘いか、確かに私は魅力的かもしれないが、あいにくそういう趣味は無い。
「ちょっとこっち来て座ってよ」
そうはいくかホモジジイ、と非常に上品な言葉が出そうになったが、よくよく話を聞くと私が打った方が当たりそうだし、ボーナス図柄も見難いので代わりにゾーン消化して欲しいという依頼で、缶コーヒーを差し入れてくれた。
ホモジジイなどとんでもない、良く見たら人のよさそうなおじいさんではないか。
あと7揃えは目押し不要だ。
確かに沖スロのシマにはオカルトが多く存在している。
力み過ぎているのか、誇張無しにレバーを殴って始動させている人も散見される。
4号機の南国育ち時代には、昇龍拳おじさんと呼ばれていた人を3人知っている。
しかし責任が取れないし、一人で32G消化して何もなかったら互いに気まずいので、10Gだけを代わりにレバオンすることにした。
代打ちで注意されるんじゃないかと思ったが、シマにいた店員には何も言われなかった。
5回レバーを叩くも何も起こらない、ゆらゆらおじさんことプレミアムオブハデスでの悪夢が頭をよぎる。
6回・・・
7回・・・
8回・・・光った!
何とか紳士の面目を保ち、スマートに老人に席をゆずる。
気持ちよくシマを出ようとしたら、再び呼び止められた。
後ろの台に座っていたジャージのおじさん(私もおじさんだが)も老人の仲間らしく、代わりにレバオンしてくれとの頼みだった。
いや、ちょっと待って欲しい。
おじさんの台は626Gでハマり中の台だ。
先程とは条件が違いすぎる。
私はゴト師ではない。
いやちょっと・・・と断わろうとすると、カナちゃんランプを光らせていた老人が間に入ってきた。
「気分転換だから、やってあげてよ」
はっきり言って気が進まないが、コーヒーを受け取っているし、ダメでもともとだからと食い下がられ付き合うことになった。
1回・・・
・・・光った。
どうやら私はゴト師だったらしい。
「すごい」
「ゴッドハンド」
「イケメン」
称賛の声を浴びせられた。
三つめのワードが特に連呼された気がする。
そういうことにする。
こうなるともう、「ゾーン全部回してくれ」と要求してくるおじさんまで現れる始末。
老人に至っては、仲間を呼びそうな雰囲気すらある。
ちょっとした祭りである、ゴトきた祭りである。
さすがにレバオン要員としての拘束はつらいし、万が一連チャンが継続しまくると本当に事務所に呼ばれそうなので、「失礼、夕方から仕事なんですよ」と精一杯かっこつけて足早にホールを出た。
あの日の私は間違いなく紳士だったし、イケメンだった。
後日、すっかりイケメンゴッドハンド紳士になった男爵は、カナちゃんの尻を見ている間に諭吉さん5人が亡くなるという悲劇に遭う。
この台の吸い込みは半端ではなく、私もゴッドハンドではなかったのだ。
カナちゃんの吸い込み、と書くと何やら卑猥に感じてしまうイケメン紳士な私の思い出である。
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