| 投稿日 |
2014/9/8 |
| 投稿者 |
ソゲキング さん |
| 年代 |
20代 |
| 性別 |
男性 |
| 職業/立場 |
サラリーマン |
| パチスロレベル |
初心者 |
「初心忘るべからず」
私の好きな言葉である。
この言葉は、室町時代に能を大成させた世阿弥の言葉である。
意味としては、最初の頃の新鮮な気持ちを忘れないように的な言葉に思われがちだが、本来の意味は、最初に何もわからず恥をかいたことを忘れずにいろという意味である。
つまり初心者の頃のみっともなさ、あのみじめな状態には戻りたくないと思うことでさらに精進しなさいといった意味である。
皆さんは、パチンコ・スロットをやり始めの頃恥をかいたこと、ありませんか？
隣の台にお金を入れてしまったり、目押しが全く出来ずボーナス確定画面を長時間映し出していたり、私の友達なんて、メダルを直に換金所に持っていこうとして店員に捕まってましたからね。
その中で私が一番恥ずかしかったことをお話させていただきます。
私のスロデビューは猛獣王である。
先輩に連れて行ってもらい、わけもわからず3万ほどのお金を増やすことに成功した。
超ベタなパチスロへのはまりかたをしてしまった。
何度か先輩と一緒に行き、そのうち一人でも行くようになった。
そんな中、パチスロしか経験がない私にとって、とても興味をそそられるものがあった。
それは、パチンコ。
あの出球感といったら、回りから見ても圧倒されるほどで、店員が箱を持って行き、積んでいく姿にかっけーなぁなんて思っていた。
おれも箱積みたい。
そう思った私は、パチンコを打つことにした。
しかし、初めてでわからないことばかりなので、それを察すられることを嫌い、誰もいないような廃れたホールでパチンコデビューをした。
いざ、開始。
初めてでドキドキしたが、その気持ちは一瞬で終わる。
回らない…
何これ…？
全然玉が入らないじゃん。
お金いれてるのに抽選すらされていない…
ダメだ、おれには向いてない。
そう思った。
でも、せっかくだから一度は当ててみたい。
箱を積んでみたい。
そう思いながら回していると、あっさりと当たる。
そして小さいドル箱は1回の当たりで満タンになった。
気持ちい・・・
そして事件は起きるのである。
箱が満タンの状態で2度目の当たりを射止める。
さぁ来るぞ。
店員が箱持って走ってくるぞ。
ついにあの店員との連携プレーができるぞ。
…
…
…
…おいっ！全然こねーよ！
おいっ！もう箱入らねーよ！
どうしようどうしよう。
おいっ！もう受け皿もいっぱいだぞ！
やべーどうしようどうしよう。
台 「玉を抜いて下さい」
はぁ？わかってるよ！！
抜きたいのは山々だよ！
どうしようどうしよう…
どうしようどうしよう…
あーもうダメだ！
どうしていいかわからん！
もうこれしかない・・・
…
…
…
「すいませーーーーーーーーーん！！！！！！！！！！」
「すみませーーーーーーーーーん！！！！！！！！！！！！」
「す゛ひ゛は゛せ゛ーーーーーーーーーん゛！！！！！！！！！！！！」
約30年生きた中でも、この時が産声と並んで人生で一番大きな声を出した瞬間だと思う。
私の声が届いたのか、念が通じたのかは定かではないが、店員が私を見つけ必死の形相で走ってきた。
店員 「どうしました！？」
私 「箱を！ 箱！ はーこ！！」
やっと状況を把握した店員は、笑いをこらえきれていなかった。
とりあえず隣の台の箱を私に預け、もうそこまでいったら笑ってしまえって言いたくなるほどの顔でいなくなっていった…。
そうなんです。
呼び出しボタン押すなんて知らなかったんです。
店員が目視なのかなにかのシステムかわからないが、当たれば勝手に来てくれるものだと思ってたんです。
だからこの時は、なぜ店員が笑いをこらえているかがわからなかったのです。
もちろん、2箱目を手にした時点ではそんなことまだわかっていない。
次当たったらどうしよう。
店員見てないしどうしよう。
その時、先ほどとは違う店員が後ろを通る。
私 「すいません！」
店 「どうかされましたか？」
私 「他にお客さんはいないですけど、ちゃんと後ろで見ててもらえますか？」
店 「？？？？？」
私 「いや、だから当たったとき困るんで後ろで見ててもらえますか？」
店 「？？？？？」
店 「すいません・・・ なにが言いたいのかちょっと・・・」
私 「だから、当たったときすぐ箱持ってきてもらえなきゃ困るんです！ さっきも全然見てなかったから玉溢れちゃったんですよ！」
店 「あのー、さっきボタンは押されました？」
私 「ボタン？」
店 「ボタンです。 上の呼出しボタンです。」
私 「いえ、押してないですけど・・・なにか・・・？」
店 「そうですか。 あのですね、私たちはボタンを押していただくことによって、駆けつけることができます。 ですので御用のある際は呼び出しボタンを押してください。」
私「・・・・・・・・・・・・・・・・すみません・・・・・・知りませんでした・・・・・。」
この時点でボタンを押すことを覚えたが、この日は押す必要がなかった。
なぜなら・・・
私の後ろに２人の店員がニヤニヤしながらずっと張り付いてたからである・・・。
当たった瞬間箱を持ってくる店員。
もう恥ずかしすぎて帰りたいが、スロッターお決まりの時間が無い時に限って出るのと同じ法則で、恥ずかしくて帰りたいときは出るの法則が発動するのである。
結局この日は7箱ほど出た。
その間、暇な店員はずっと張り付いていた・・・。
皆さんお疲れさまです。
未承認スロッターソゲキングでございます。
この日はほんとに恥ずかしかった。
周りに話をしたら大爆笑・・・。
今でも居酒屋で飲んで酔っ払うと
「す゛ひ゛は゛せ゛ーーーーーーーーーん゛！！！！！！！！！！！！」
って店員を呼ぶとき、現場を見てもいないくせに真似する奴らが現れる・・・。
いじられて悪い気はしないけどね。
ソゲキングはM男なので。
いやー、でも知らないって怖いですね。
初代リングにかけろで、RT中の青チェリー入賞で即パンクさせたのも知らないが故。
シェイクで中押しするとベルを取りこぼす可能性があるのに、ずっとやっていたのも知らないが故。
「す゛ひ゛は゛せ゛ーーーーーーーーーん゛！！！！！！！！！！！！」事件のように、恥をかくだけで損をしないことはいいとして、仕様などを知識不足で損をするのはいただけませんよね。
最近は新台の入れ替えが激しく、無知で打つ場合もあるかと思いますが、どうぞ損をしない程度の知識はつけて打っていただきたいと思います。
「初心忘るべからず」
またの名を「す゛ひ゛は゛せ゛ーーーーーーーーーん゛！！！！！！！！！！！！」
あの思いをもうしないように、パチスロに限らず初体験のことは多少なり下調べしてから始めようと思っている未承認スロッターソゲキングでした。
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