投稿日 |
2014/7/22 |
投稿者 |
ソーイ さん |
年代 |
40代 |
性別 |
男性 |
職業/立場 |
サラリーマン |
パチスロレベル |
初級者 |
アナゴが天井の10G手前で当たったのさ。
やけくそになった僕を誰が責められるというんだい?
こんな日はもう何をしたっていい。
備え付けの紙おしぼりをみっつくらいポケットに入れちまおうがコーヒー姉ちゃんの短いスカートをガン見しようがトイレの個室でちっさな声でバーカバーカと呪詛しようが、きっと神様は許してくれる。
やらなかったけどね。
僕は大人だから。
おしぼりはふたつだけさ。
もう何度目だろうね。
君も経験があるだろうけど、天井手前は不思議な力が働くものだね。
長い道のりだったさ。
500G、800G、1000G、1300G、1500G…
頑張ったよ。
僕は頑張った。
アツい演出を何度も何度もくぐり抜け、ハズしにハズしてたどり着いたんじゃないか。
それが何故、あんなスカした演出で当たるんだい?
まさかまさかとは思ってたけど…
あと10G。
正直に言えば、手が震えてたさ。
ぶるぶるっとね。
そこへ来てボタンを押せ、と。
まさか、まさかねぇ…。
そう思いながら押したさ。
CHANCEとか?
いや激熱とかだったらどうしよう…
それならまだ良かった。
押したさ、ボタンを。
そしたら君、画面にはなーんにも表示されないじゃないか。
何故かステージチェンジなんかしちゃって。
アナゴを打つのはまだ2回目だよ。
経験値は低いよ。
でもね、僕にだって予想はつくよ。
ゴッド系は法則ハズレの演出がアツいんじゃないのかい?
1300G過ぎたあたりから周囲の視線が僕に突き刺さっていたさ。
幸い両隣は誰もいなかったけどね、離れた場所に座ってる彼や彼女はきっと僕の方を気にしてる。
そろそろ来る頃だろう。
きっとそう思ってた筈さ。
ババババーン!
来たか!
そう思っただろうね、彼や彼女は。
ウオォォォン!
マジか!
耳を疑っただろうね、彼や彼女は。
そして、ほくそ笑んだのだろうね。
実によく出来てるじゃないか。
どしゃ降りだったよ、帰り道。
今日の僕にはお似合いさ。
いくら負けたかって?
そんな野暮な事を聞くものじゃないよ君。
それが大人の心遣いというものさ。
お金を返して欲しいと思ってる訳じゃない。
ただあの時間を返して欲しいだけさ。
儚く散ったあの時間を。
けどやっぱり半分くらいはお金を返してくれると助かる。
どしゃ降りの中、コンビニに寄ったのさ。
お金が無い。
100円のアイスコーヒーを飲むしかないじゃないか。
最近流行っているだろう。
セルフで淹れて飲むやつさ。
お金が無い僕は、100円のコーヒーを飲むしかないのさ。
コンビニに入るとエアコンが効いて、どしゃ降りの雨に打たれた体が寒かったよ。寒かった。
こんな日はもう何をしたっていい。
トイレットペーパーをガラガラガラーッといっぱい引っ張り出してやろうが水道の石鹸水を3回もプッシュしようがコーヒーに入れるガムシロップを内緒でみっつも入れちまおうが、きっと神様は許してくれる。
やらなかったけどね。
僕は大人だから。
ガムシロップはふたつ入れただけさ。
だけど神様なんていない。
そう思いたくなるじゃないか。
神様のいない世の中で、僕はどうやって暮らしてゆけばいいのだろう。
そうだ、そんな時は神頼みだ。
うん?僕が何か変な事を言っているかい?
ああ神様、僕は心を入れ変えます。
もうあんな事はしません。
天井まで回して5000枚くらい出してやろうとか目をギラギラさせたりしません。
リールを逆回転させたいとか夢を見ません。
せめて、せめて…
時計の針を逆回転させて下さい。
そしたら今度はあと10G頑張ります。
そしたらきっと…5000枚くらい出ますよね?ね?
うん?僕が何か変な事を言っているかい?
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