投稿日 |
2014/5/6 |
投稿者 |
ナラ シカオ さん |
年代 |
40代 |
性別 |
男性 |
職業/立場 |
サラリーマン |
パチスロレベル |
上級者 |
どうも。
42歳の転勤族サラリーマン。
ナラ シカオです。
大学入学を機に実家の福岡から、大阪で一人暮らし。
大阪ミナミのファッション街「アメ村(アメリカ村)」をずっと「飴村」=駄菓子屋街だと思っていた田舎者です。
先日、ふらっと入った初めての店。
店員の女の子が・・・ほぼ半裸の目のやり場に困る制服(?)。
家から片道60分の道のりを乗り越え、このホールに通うことを心に誓いました。
パチスロっておもしろいですよね。
台をチェックするふりをして、若い女の子の店員さんを眺めながら、つくづく思ったんです。
「パチンコ屋って、健全になったなあ」って。
ここ数年にパチンコ屋に通い始めた若人には想像もつかないでしょうけど、今のパチンコ屋さんって、
店員さんは20〜30代の若い人が中心で、
さわやかな笑顔で礼儀正しく、
店のルールがキチンと明示されている、
遊技場じゃないですか。
四半世紀前のパチンコ屋さんときたら、
店員さんは40〜50代のベテランばかりで、
「人に頭を下げるのが大嫌い」スーパーぐうたらな接客で、
「台移動」「交換」等のハウスルールは店員に聞かないとわからない、
博打場でした。
今日も24年前のパチンコ屋店員時代を振り返り、昭和のパチンコ・ダークサイドへご招待します。
テーマは「店員さん事情」です。
**********
1回目でも触れましたが、当時のパチンコ屋さんの店員さんは9割男性で、女性がいても景品カウンターに年配の方が1〜2人。
もちろん「若くてかわいい」コーヒーレディなんていませんでした。
私の店では、男性店員は制服のネクタイをゆるめ、サンダル履き。
ホールでの勤務中にも関わらず、みんな普通にタバコを吸っていました。(汗)
私たちアルバイト店員以外は、ほとんどの社員さんが店の2階に住み込んでいて、夫婦で住み&共働きも珍しくありませんでした。
「おはようございます」「いらっしゃいませ」等の接客発声練習などありませんでしたし、私も1年間勤めて、「ありがとうございました」と頭を下げた記憶がありません。
そもそも「客」を「客」だと思っていませんでした。
このあたりのニュアンス・・・パチ歴20年以上のベテランの方には、なんとなくお分かりいただけると思います。
社員さんも、私たちアルバイト店員に言っていました。
「金を払うのが客だ。 遊んだ上に、金を持って帰るのは客じゃねえだろ」と。
色々な店員さんがいました。
70歳くらいの白髪のおじいちゃん。
田中邦衛に似ていて、私と同郷。
「福岡に行くのは・・・運転免許の更新のときだけや・・・それも実家には近寄れん」
理由は聞けませんでした。
梅宮辰夫そっくりの50代のオジサン。
すごく女性にもてるそうですが、「俺の恋人はパチスロだ」と、休憩中、出勤前に他店にスロを打ちに行き、しょっちゅう遅刻していました。
辰夫さんは左手の小指がありませんでした。
どこかのホールに忘れてきたらしいです。
佐々木健介似の30代のお兄さん。
給料が出ると、飲みに連れて行ってくれました。
背中に描かれた何かがシャツから透けていて、それが気になって酔えませんでした。
当時のパチンコ屋の店員さんって、いかにも「ワケあり」みたいな人ばっかりだったんです。
一年間勤め、店の社員さん達に溶け込めたか、というと、私は最後まで踏み込めませんでしたが、ひとりだけ好きな社員さんがいました。
「オニさん」です。
歳は50歳前後。
森本レオに似たオニさんは、メガネの奥の目がいつも笑っていて、一癖も二癖もある社員さんのなかでは、唯一の「普通の人」に見え、バイトを始めたばかりの私を安心させてくれました。
仕事を教えてくれたのもオニさんでしたし、私がコワモテの客に怒られたとき、助けてくれたのもオニさんでした。
遅刻したり、突然失踪したりする社員さんがいるなか、オニさんはもちろん無遅刻、無欠勤。
アルバイト仲間の間では、「なんでオニさんは、ここに勤めているんだろう」と話題になったものです。
オーナーからの信頼も厚いようで、コインサンドや両替機の集金もオニさんの仕事でした。
**********
ある朝。
開店前に出勤すると、様子が変でした。
社員さんたちがカウンター前に集まって、何やら話し込んでいます。
開店の準備をするでもなく、異様な雰囲気です。
そのうち、非番の社員さんも私服で寮から降りてきました。
「あの・・・何かあったんですか?」
恐る恐る社員さんのひとりに聞いてみました。
「あ?・・・実はな・・・昨日の売上げ金がな・・・盗まれたんや」
「え! ど、泥棒ですか?」
「違うわ・・・持ち逃げや」
「持ち逃げ? だ、誰がですか?」
私の頭のなかでは、アクの強い数人の社員さんが浮かびました。
邦衛、辰夫、健介・・・
しかし、みなさんこの場に居ます。
「オニや」
「・・・え?」
「オニの奴、集金まかされとったやろ。 集めた金、銀行に持って行かんと、逃げよってん」
そういえば・・・
オニさんの姿が・・・
ない。
「アイツ、寮にもおらんし、荷物もないんや」
「・・・」
「昨日は日曜で客も多かったし、ようけ売上げあったはずや。 アイツ、狙っとったな」
「・・・」
オニさーーーーーん!(涙)
オニさんが持ち逃げした売上金は、何百万なのかわかりませんが、大金であったことは間違いありません。
その後、開店は見送られ、すぐに警察が呼ばれ、徹底的な捜査が始まる・・・
ことはありませんでした。(マジです)
警察は呼ばれず、普通に開店しました。(どういうこと?)
明るく楽しく健全なパチンコ屋さん。
一昔前にはこんな事がありました。
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「パチスロ昔話」は、今回が最終回です。
まだネタはあるのですが、デンジャー過ぎて書けません。(苦笑)
また投稿させていただきます。
その節はよろしくお願いします。
次回予告!
「激闘!マイナー機と終日勝負!」(笑)
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