投稿日 |
2013/6/28 |
投稿者 |
ブチ さん |
年代 |
40代 |
性別 |
男性 |
職業/立場 |
サラリーマン |
パチスロレベル |
上級者 |
●1位 : クランキーコレクション
●2位 : アクアビーナス
●3位 : アイムジャグラーEX
●4位 : マジックモンスター2
●5位 : 蝶々乱舞
●6位 : 蒼天の拳
●7位 : バイオハザード(山佐)
●8位 : デビルメイクライ3
●9位 : カリビアンクイーン
●10位 : 新世紀エヴァンゲリオン まごころを君に
以上が俺の好きな機種のベスト10である。
改めて気づいたが、ART機がたったの3機種しかない。
やはり俺は純粋にリールを楽しめる機種が好きなんだなぁ、としみじみ思う。
上記の機種それぞれに、語っても語り尽くせない思いがある。
ちなみに、俺が一番勝った機種は「蒼天の拳」であり、一番負けた機種は意外にも第1位の「クランキーコレクション」である。
毎日のように低設定を打っていたのだから当然と言えば当然である。
スロ人生の最後に打つならば、やはり一番好きな機種を選びたくなる。
当然クラコレを打ちたくなる。
が、もう決めてあったのだ。
最後に打つのは「北斗の拳 転生」なのだ。
その理由は、我が強敵ラオウと最後のバトルを繰り広げたいからなのだが、それだけではない。
この新北斗、まだ打った事がない。
だから今の時点では「好きな機種」ではない。だから、打つのだ。
なぜ最後に打つのが好きな機種ではないのか。
それは、俺がスロ中毒だからだ。
スロを辞める決意をした。
しかし、最後にまた楽しい思いをしてしまうと、辞めるつもりでいたのに再び打ちたくなってしまうだろうと思ったのだ。
そして、最後は負けて終わりたい。
勝ったらまた打ちたくなる。
打ちたくなるが、打つ訳にもいかない。
俺の目はもう無理だ。
最後は好きでもない機種を打ち、そして負けるのだ。
そうすれば未練もなく辞められるだろう。
そう思ったのだ。
目の疲れと痛みを癒す為に、ここしばらくはスロを打っていなかった。
このまま7月まで休み、職場で夏の賞与が支給されたら打ちに行こうと思っていた。
しかし、意外にも目の疲れも取れてきたので、数日前に支給された給料を手に、ついに最後のスロを打ちに行く事にした。
休日に朝イチで打ちに行こうかとも考えたが、やはり最後は普段通りに仕事帰りにサラッとホールへ行きサラッと負けて帰る方が良い。
もう辞めねばならない。
だからこそ、余計な思い入れを持って臨んでは駄目だろう。
仕事を終えホールに向かう。
北斗の空き台に適当に座る。
今日は負けて帰る。
が、最後に我が強敵ラオウと拳を交わしたい。
しかしこの新北斗、ラオウとのバトルはスペシャルバトルしかない。
そう簡単にはいかなそうだ。
だが、何としてもラオウとバトルをしたい。
「汝」という言葉を聞きたい。
いや、あのバトル中にラオウが「汝」と言うのかどうかは知らないが。
打ち始め、100枚投資したところで天破の刻に入り、あっけなくATに当選する。
すると何やらオーラ昇格抽選なるものがあるらしいではないか。
レバーを叩く度にオーラが昇格し、最終的には赤オーラ。
そして、北斗揃い。
訳もわからず打っていると…あっさり出てきた、ラオウ。
まさかこんなに早くラオウが出てくるとは思ってもいなかった。
もういい。これで本望だ。負けていい。
何度聞いてもラオウの声は良い。
さあ早く、いつもの剛掌波をぶっ放してくれ。
と思っていると、やはりスペシャルバトルだけあって11連もしてしまった。
昇天させる事はできなかったが、これで思い残す事はない。
が、これでATが終わる訳もなく、ここから通常のATが始まった。
もう思い残す事はないのだ。さっさと負けよう。
そう思っているのに、こんな時に限ってケンシロウはめっぽう強い。
気がつけば43連。一撃6000枚。
こんな筈ではなかった。
負けたかったのだ。
これではまた打ちたくなる。
辞められなくなってしまう。
そう思っていたのだが、帰宅して落ち着いてみると、妙に吹っ切れている。
もうスロは辞めると自分に言い聞かせてあったからなのか、未練も無ければ打ちたいという気持ちも湧いてこない。
これで辞められる。
これで辞めだ。
決して感傷的にはならないが、やはり色々と思い出す。
スロットもパチンコも打たない者が見たら馬鹿げて見えるだろうが、俺はパチンコもスロットもかなり真剣に取り組んできた。
たかがギャンブルと言われるかもしれないが、なぜ真剣に取り組めるかと言えば、パチンコもスロットもそのギャンブル性以外にも大きな魅力があったからだ。
真剣に取り組めるだけの面白さと奥深さがあったのだ。
俺の場合、弱冠ハタチの頃にパチンコに目覚め、その奥深さに気づいて真剣に取り組むうちに、いつしかそこにアイデンティティを見出すようになったのだ。
まだ多感で感受性の強い年頃である。
大学へ通ってもろくに友達もできず誰からも相手にされず、自分は何をすべきなのか何ができるのか、それもわからず、ただ悶々と日々を過ごしていたのだ。
しかしパチンコを知り、釘を読めるようになり、釘を見れば見るほど色々な発見をし、発見をすればするほどまた新たなものが見えてくる。
ああ、俺も頑張ればできる事があるんだな、と知り、頑張れば頑張るほどそれが結果に反映された。
たかがギャンブルだが、その中で上昇スパイラルに乗っている自分だけは自分で褒めてやる事ができ、そこにいる時だけは自分の存在を許してもらえるような気がしたのだ。
ギャンブルを厭う者が見たら馬鹿にしか思えないだろうが。
スロを辞める。
とはいえ、今後全く打たないという事はないだろう。
暇な時間があれば年に数回は打つかもしれない。
ただ、もう今までのようにアイデンティティを見出す為の打ち方はしないだろうと思う。
今までスロを打っていた時間が空く。
今後は大好きな読書と大好きな勉強に、その空いた時間を充てよう。
そして、我が強敵の声を聞きたくなったら、数ヶ月に一度くらいは近所にある全く客のいないホールにでも行ってみよう。
そして、その時こそは負けてこよう。
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