投稿日 |
2013/6/13 |
投稿者 |
ブチ さん |
年代 |
40代 |
性別 |
男性 |
職業/立場 |
サラリーマン |
パチスロレベル |
上級者 |
世の中にラオウのファンは数多くいる事だろう。
もっとも俺はジャンプ黄金期世代なので、「北斗の拳」はアニメではなく漫画派なのだが。
とにかく「北斗の拳」といえば、ケンシロウよりもラオウなのだ。
俺は子供の頃から偏屈だったのか、主人公には憧れた事がない。
ラオウを始め、例えば「キン肉マン」なら誰よりもバッファローマン。
「機動戦士ガンダム」ならアムロよりもランバ・ラルやドズル・ザビが大好きだ。
とにかく男臭いキャラに憧れた。
ラオウはもちろん、ランバ・ラルあたりならファンはいるだろう。
しかしドズルファンというのは少ないのではないか。
だが「ガンダム」をよく観てみれば、実はドズルは「漢」である。
陥落間近のソロモンから、「心配するな、このソロモンは陥ちたりせん」と妻に言い聞かせ、ドズルは妻と幼い子供を脱出させる。
「陥ちたりせん」と思っているなら妻と子供を脱出させたりはしない筈だ。
しかし脱出させたという事は、「陥ちる」と思っているという事である。
しかし妻を安心させる為に「陥ちたりせん」と言ったのだ。 ここがまずカッコいいのだ。
最早これまで、と感じながら敵に突撃してゆくのは、一方面軍の指揮官としては褒められた事ではない。
私軍ではないのだ。
駄目だと思ったら被害を最小限に抑えて撤退するのも戦略である。
「指揮官」としては失格かもしれない。
が、自らビグザムに乗りガンダムに突進してゆくその姿は「漢」なのであった。
「やらせはせん!」という叫び、それはザビ家の次男、ジオン軍の中将としての誇り。
そして、漢としての誇りがそう叫ばせたのだ。
カッコいいではないか。
ランバ・ラルの死に様も「漢」だが、誰もが気づいていないドズルの死に様もまた「漢」なのだ。
ふと気づいたが、俺は今、何のハナシをしているのだろうか…?
ガンダムをアツく語りたかった訳ではない。
ラオウの話だ。
アニメ版「北斗の拳」でラオウ役をつとめた声優さんが亡くなったそうである。
前述のように俺はアニメ版は観ていないが、今原作を読み返してみても漫画の中のラオウのセリフはあの声になっている。
もちろん、俺の頭の中では、だが。
それくらい、あの声優さんの声はラオウそのものだった。
いや、あの声は声優さんの声ではなく、ラオウ本人の声だったに違いない。
そうとしか思えない。
そんな訃報に接し、ジャンプで連載中の「北斗の拳」をリアルタイムで読んだ世代の人間としては、やはり寂しさを覚える。
先日、日本中のありとあらゆるホールに導入された筈の新しいスロの北斗。
俺はまだ打っていないが、その新北斗があの声優さんの最後のラオウだったのだろうか。
詳しい事は知らないが。
ただただご冥福を祈るばかりである。
これで決まった。
打たない訳にはいかないではないか。
スロットを辞める決意をした俺だが、最後に何を打つか迷っていて、ここしばらくはホールへ行っていないのだ。
目の痛みを和らげる為、もうしばらくはホールへは行かずに英気を養う事にする。
そして、恐らく来月の上旬には俺の職場ではほんの少しばかりの賞与が支給される筈である。
それまでは休み、賞与が支給されたら、それを元手に最後のスロットを打つ。
新しいスロ「北斗の拳」でもラオウ昇天演出があるのかどうか知らないし、あったとして昇天させて良いものかどうか迷うが、恐らくこれも最後のラオウになるのではないか。
我が強敵と、最後の拳を交わしてこようではないか。
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