投稿日 |
2013/5/16 |
投稿者 |
ブチ さん |
年代 |
40代 |
性別 |
男性 |
職業/立場 |
サラリーマン |
パチスロレベル |
上級者 |
今日ジャグラーを打っている最中、ふと頭に浮かんだ事がある。
幽霊や妖怪は実在するか否か。
実は俺は妖怪が好きなのだ。
妖怪に興味の無い者から見たら阿呆だと思われるだろうが、実はそんな事もない。
試しにネットの某ウィキナントカで「妖怪」と検索してみれば、妖怪というものの奥深さがわかる。
ま、それは余談であるのだが。
クラコレに空き台が無かったので、最近お気に入りのミラクルジャグラーを打つ。
「今日こそはリール逆回転を引いてやる」と意気込んでいた。
あの激しく点滅する告知ランプを見てみたいのだ。
しばらく打っていると、隣の台に誰かが座った。
何気なく見てみると…
「ぬらりひょんだっ」
いや、落ち着いて見てみれば、どうも人間のようだ。
まぁ十中八九人間だったと思う。
推定年齢七十五歳の翁である。
しかし、鳥山石燕の描いた「ぬらりひょん」にそっくりなのだ。
見方によっては「ひょうすべ」に見えなくもないが、その貫禄といい怖そうな顔といい、やはり「ぬらりひょん」に違いない。
どういう訳か巷では「ぬらりひょん」は妖怪の大親分だという事になっているらしいが、石燕はそのような事は言ってなかったと思う。
俺の隣で打ち始めたぬらりの親分、かなりの使い手と見た。
何の使い手かと言えば、ワザの使い手だ。
ボーナスを引いたぬらりの親分、ここがワザの使い所と踏んだか、ボーナス終了後にクレジットを落とした。
「ん?もうヤメるのかな?」と思っていると、下皿に出てきたコインを再びコイン投入口から投入しているではないか。
「あ…そういうコトね」
そう、親分が繰り出したワザ。
それは…
「クレオフ攻略法」
に違いない。
わざとクレジットを落としてからまたコインを投入するとすぐにボーナスが引ける、というワザらしい。
まず真っ先に繰り出したワザだ。
きっと親分の得意ワザ、いや必殺ワザなのだろう。
このワザの効果は如何ばかりかと、俺も隣からワクワクしながら見ていた。
親分はこのワザを3回ほど繰り出したのだが、残念ながらヒットせずじまいだ。
しかし真っ先に使うワザなのだから、親分は過去に何度かこのワザをヒットさせた事があるに違いない。
このワザはキマらなかったが、そんな事で諦めるような親分ではなかった。
さすがは百戦錬磨の親分、機を見るに敏である。
「クレオフ攻略法」が通用しないと見るや、すぐに次なるワザを繰り出す。
ボーナス後100Gほどで、席を立った。
トイレでも行くのかと思いきや、あっちの方で新台のアクエリオンを眺め、戦国無双を眺め、女子店員の脚を眺め、2,3分ほどで戻ってきた。
「あ…そういうコトね」
そう、親分の次なるワザ。
それは…
「ひと休み攻略法」
に違いない。
台を少し休ませるとその後すぐにボーナスが引ける、というワザらしい。
再びワクワクしながら見守る。
このワザを親分は4,5回は繰り出した。
そして、そのうち1回がヒット!
さすがは我等が親分だ。
ここから親分はジャグ連モード。
かつての舞の海の如く「ワザのデパート」ぬらりの親分。
しかし、目押しはどうやら苦手のようである。
ボーナスを揃えるのに難儀しているようなので、俺も見兼ねてボーナスの目押しをさせていただいた。
まず右リールを止めると上段に7。
親分も「あ〜、バケか」とため息を漏らす。
おっ、親分、意外とわかってらっしゃる。
しかしここからBIGが揃ってしまうのがミラクルジャグラーの良い所。
親分もご満悦の様子だ。
しかし俺はといえば、隣の台のジャグ連を毎回目押しするという何とも虚しい作業をする事になってしまった。
まだまだ青二才の俺は親分のようなワザは身についていない。
ひたすらレバーを叩くのみである。
ゲーム数が400を超え、ボーッとしているところへ、ついにキタ!
ドボルザークの「新世界より」のBGMとともにリールが逆回転!
やっと引けたぜ逆回転。
隣の親分も逆回転するリールを見ながら「うんうん」と頷いている。
この「うんうん」は何を意味していたのか。
恐らく、「うんうん、ワシにはわかるぞ。それはきっとビックだ(ビッグではなくビックと言うハズ)」という事だろう。
親分、あっしもビックだと思いますぜ。
逆回転していたリールが「キーン!」という音とともに通常回転に変わり、告知ランプが激しく点滅。
やりましたぜ親分。
その後俺は出玉を飲まれたが、機を見るに敏な親分はジャグ連で得た出玉をしっかり確保して帰っていった。
帰り際に椅子から立ち上がった親分、俺に向かってペコリと頭を下げ「あぁどうも、ありがとうございました」と目押しのお礼を言ってくれたのだ。
さすがは我等が親分、立派なお方だ。
また次回もお手伝いさせていただきますぜ。
親分のワザを見ていて思った。
ジャグ連…ここで言うジャグ連とは、意図的に仕組まれた連チャンという意味だが…ジャグ連はあるのか否か。
そして意図的に連チャンさせる事は可能なのか。
常に議論の的になるハナシである。
ジャグ連有りや無しやの議論を見ていると、幽霊や妖怪は実在するか否か、という議論を思い浮かべるのだ。
このふたつの議論は全く同じ構図に思える。
結局結論は出ないのだが。
ジャグ連の議論になると必ず出てくる言葉。
それが、いわゆる「完全確率」。
まぁ現在のところコンピュータでは「完璧な乱数」を作る事は不可能だという事で、つまりはスロットにおける役の抽選はそのいわゆる「完全確率」ではないと思われるし、体感機でボーナスを狙う事ができたという事実がいわゆる「完全確率」という物の存在を否定しているとも思われるし、さらには「擬似乱数」という言葉も手伝って巷にはオカルトネタが溢れかえっている。
特にジャグラーに於いて。
世に溢れるオカルトネタの99%は、それこそ単なるオカルトだと思うが、残る1%はもしかしたら…と思わないでもない。
と言うか、そのような1%のネタは最早オカルトの域を脱していて、多少なりとも論理性を以って語られている。
もちろん真偽の程はわからないし、そのネタを発信した本人にも真偽を確認する術は無いのだろうが、もしかしたら、当たっている物もあるかもしれない。
俺自身はオカルティックな打ち方はしないが、もし100%完全にオカルトだったとしても、打っている本人がそれで楽しければ良いのだ。
ただとにかく、ジャグラーの開発者が自ら「波ができるように作った」という主旨の発言をしているらしいのだ。
内部的に何も無いという事はないのだろう。
ただどうやってその「波」を発生させるのか、俺にはわかる筈もないが。
幽霊や妖怪は実在するのか。
ジャグ連はあるのか。
合理主義者なら、当然否定するだろう。
しかし、俺はあのぬらりの親分は好きだ。
親分に「擬似乱数」という言葉を聞かせても、きっと外国語だと思うだろう。
しかし親分は自分のワザがヒットした、と思っているし、親分にとってはそれが現実であり事実なのだ。
親分にとってはジャグ連は紛れもなく存在し、それを操る事も可能なのだ。
今日もジャグラーのシマには幽霊妖怪魑魅魍魎が跋扈跳梁し、そしてさもまた一興、なのである。
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