投稿日 |
2012/10/9 |
投稿者 |
ブチ さん |
年代 |
40代 |
性別 |
男性 |
職業/立場 |
サラリーマン |
パチスロレベル |
上級者 |
フリーズだ。
フリーズを引くしかない。
そう決めたのだ。
仕事中に。
そう決めたらもう居ても立ってもいられない。
仕事なんてしてる場合ではない。
かと言って仕事を抜け出す訳にもいかない。
仕事をしていても胸中はソワソワ、ムラムラ、モヤモヤして仕事が手に付かない。
ジャンキー、或いは病的賭博の患者に多く見られる特有の症状である。
フリーズを引く事に決まった。
相手はデビル。
デビルではまだフリーズを引いた事が無い。
鉄拳2ndでは引いたがデビルではまだ未経験なのだ。
「あれ?この台壊れてるのかな」ってな具合にデタラメな増え方をするデビルのART。
俺はデビルに魂を売ったのだ。
収支など論外である。
そのデビルで今日、フリーズを引く。
そこから一撃万枚出す手筈になっている。
かつて俺はセミプロだった。
ホールに来る客の誰よりも勝っていた。 間違いなく。
しかしそのホールが営業方針を変えたために食えないホールになってしまい、それ以降の俺は単なるジャンキー、或いは病的賭博の患者になり下がった。
18時前に仕事が終わり、職場から車で5分のホールへ向かう。
イベントデーであり、入店すると混んでいてデビルに空き台が無いではないか。
なんたる事だ。
俺は既に内部的にART準備状態だ。
あとはレバーをひと叩きすればフリーズが発生する手筈が整っているというのに。
仕方なく、デビルではなくゴッドの方に座る。
投資300枚で出始め、1000枚から300枚ほどの間で増減を繰り返していると、ついにデビルが空いた。
300枚ほどのコインを持ち移動する。
さあ準備状態はもう終わりだ。レバーを叩く。
何も起こらないではないか。
準備状態が長引くとストレスが溜まってしまう。
液晶画面が青く変化した。
どうやら鉄拳チャンスとかいう状態らしい。
しかしそんな事は関係ない。
フリーズは問答無用だ。
チェリーが3つ並び、金色の木像が駆け抜けた。
おかしな言葉を操る女子が喧嘩して悪者を退治し、ARTに入った。
そんな事はどうでもいい。
まだフリーズしていないではないか。
レインボーだのカエルだの悪魔だのが何度も現れ、気づくと8ラウンド目である。
時刻は22時。
フリーズが発生しない。
しかしもう22時だ。
今からフリーズを引いてももったいない。
そこで当初の予定を変更する事にした。
俺の内部的なART準備状態をパンクさせ、フリーズを引く事をキャンセルしたのだ。
おかげでフリーズのムダ引きを回避したのだ。
並みのスロ打ち(スロブチと読んで頂けると有り難い)には到底できぬ技だろう。
10ラウンドで悪者ではない方の悪魔がぶっ飛ばされ、出玉は1600枚。
フリーズの予定をキャンセルしたものの、やっぱりどこか狂気じみた出玉スピードに脳内を引っ掻き回され、その余韻を脳内に残したまま退店であった。
予定をキャンセルと述べたが、正確に言えばキャンセルではなく順延である。
お楽しみは明日に取っておいたのだ。
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