バレンタインデー、それは・・・
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学生時代は、大抵空振りに終わる「いや待てよ・・・」「もしかして・・・」だけが駆り立てられ、やっぱりもしかしてで終わる日。
会社員時代は、「これ、女子全員から♪」と全男性社員に渡される一山いくらの安そうな義理丸出しチョコに対し、男性社員たちが一か月後のお返しに頭を悩ませる日。
結婚直後は、「甘いものあんまり好きじゃないだろうけど、一応・・・」と、嫁がそっとゴディバのチョコを渡してくれた日。
そして結婚7年目の今現在は、なぜか「今年もゴディバのチョコが食べたい」などと、逆にチョコを要求されるようになる日。
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・・・そんなろくでもない日、それがバレンタイン。
チョコレート会社のマーケティングの一環のおかげで世の男たちが大変な思いをする日、それがバレンタイン。
とまあ、今まではそんな感じでした。
しかし今年からは、僕にとってはちょっと違ってたりするんです。
我が家の息子ももう5歳。(今年6歳)
幼稚園の年中です。
そろそろ、幼稚園でチョコを貰ってもおかしくないお年頃。
マセてる女の子って、これくらいからチョコ渡したりするじゃないですか?
自分に可能性がなくとも、息子は自分の分身。
息子がチョコを貰えれば、自分が貰ったも同然!!
・・・いや、欲張り過ぎました。。
でも、七掛けくらいで喜んでもいいはずです。
ということで、今までは面白くもなんともない2/14に対して、密かな楽しみができました。
そんなわけで今日の朝、「あいつ、チョコとか貰えるかなぁ〜?」なんて呑気に嫁に語りかけてたんですよ。
すると嫁・・・
「あ、幼稚園ではチョコの受け渡し禁止だって。 だから貰ってくることはありえないよ。」
・・・・・・。
密かな楽しみ、速攻で勢いよく潰されました。。
なるほど、最近はそういう風潮なのか・・・
まあルールなら仕方ないか、と素直に諦め、息子が帰ってくる頃にはバレンタインのことなど忘れていたのですが・・・
しかしっ!
幼稚園から帰ってきた息子が、何やら手紙らしきものを持っているんですよ。
早速嫁に、「何その手紙? どうしたの?」と聞くと、「幼稚園で貰ったみたい」との返答が。
なるほど、禁止されてるのはあくまでチョコなどの食べ物だけで、あとは自由というわけか!
やるじゃないか息子!
チョコ禁止という高いハードルを越え、それでもなお愛の告白の代替物を貰ってくるとは!
まだ開封されていない手紙を手に取り、「開けていい?開けていい?」と、まるで我が身のことのようにみっともなくテンション上がる僕。
すると息子は、「じゃあ、あとでポケモンカードゲームやってくれる?」と冷静に交換条件を提示。
子供の頃から交換条件を覚えるのはなんかいやらしいから教育上よくない・・・と揺れ動くも、、、
「それとこれとは関係ないけど、まあポケモンカードゲームは後でやってあげるから、とりあえず手紙開けていい?」
・・・と、事実上息子の提案に屈する形に。。。
これでいいのか、親として・・・
まあとにかく、なんだかんだで手紙を開けることができるようになった僕。
するとそこには、こう書かれていました。
「こんど いっしょに なかよくあそぼうね ゆうすけ」
・・・・・・・・・・・・ゆうすけ???
僕はこの時、DQNネームのことを思い出しました。
かつてDQNネームランキング1位として、「賢一郎(けんいちろう)」という名前が選ばれたという記事を見たことがあります。
一見普通のこの名前、なぜDQNネームなのかと言うと、、、
この名前を付けられたのが、女の子だったんだとか。
そりゃ1位だわ・・・と妙に納得した記憶があります。
もしかしてそういうことかも、と思い、一応聞いてみました。
「ゆうすけ・・・ちゃんは、男の子? 女の子?」
「男の子に決まってるじゃん!」
ちょっと怒られました。
5歳の息子から軽くムッとされながら言い放たれました。
ちなみに「この子と仲いいの?」と聞くと、「ううん、あんまり」と答える息子。
あれ・・・? あれれれ・・・・・・?
そ、そういうことじゃないよね・・・?
ただの友情の証として、普通に手紙貰っただけだよね・・・?
たまたま日程がミラクルフィットしただけだよね・・・?
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