近所のヤブ医者 ---2013/8/4の日記--- |
僕の母が、近所のヤブ医者を愛してやまないんですよ。
そのヤブ医者とは、実家から一番近くにある内科の開業医。
仮にA医院とします。
昔から、ちょっと体調を崩すたびに、母の口からは「ちょっとA医院行ってくる」。
何か健康面で不安なことがあると、母の口からは「A医院に相談してくる」。
こんな感じで、全面的に頼ってしまっています。
しかし前述の通り、このA医院は僕ら世代の中ではヤブで有名。
「あそこのヤブっぷりは天下無双」が皆の共通認識となっています。
が、なぜか僕らの親世代には受けが良いんですよ。
おそらく、「近所に内科がA医院しかない」「医院長のトークが上手い」あたりが理由なんだと思われます。。。
ちなみにこのA医院、子供の頃は何かあると強制的に行かされましたが、大人になってからは当然行かなくなりました。
しかし、大人になってからも一度だけ行ってしまったことがあるんです。
それは、一人暮らしをしていた大学1年生の夏頃。
当時の僕は、「BIG引いたらタバコ吸う」という無駄な掟を自分に課していました。
ジンクス的なことだったのでしょう。。
で、そんな掟がある中で、4号機の超絶名機「クランキーコンテスト」と戯れていた時のこと。
なんとこのコンテスト、ほぼ50G以内にBIG17連という驚異の大連チャンをぶちかますじゃありませんか。
今にして思うと、ウラだった可能性大・・・
当然僕は、掟に従い大忙し。
タバコを消してはすぐ当たり、吸いたくもないのにまた吸わされる。
これを延々と繰り返していました。
いっそもう当たるなとか願うほど、いろいろ限界でした。
このタバコ連打に加え、ご丁寧に前日にマイルドセブンからマルボロへとニコチンアップしていたことも手伝い、見事に肺が撃沈。
連チャンが終わる頃には、肺に走る謎の激痛と闘うハメになっていました。
そして翌日、怖くなって大学の医務室で診てもらうと、肺に穴があく病気である「肺気胸(自然気胸)」だろうと宣告を受け・・・
ちなみに、医務室の人に「何か心当たりは?」と聞かれたものの、理由がアホすぎて説明できませんでした。。
「いや、BIG引いたらタバコ吸うって決めてまして・・・」と堂々と説明できるほど強い心は持ち合わせていなかった20歳の夏。
・・・って、今もなお持ち合わせてないですけど。。
こうして、呼吸するだけでも痛いし、何かを食べたり飲んだりした日には声が出そうになるほどの激痛が走る状態に仕上がった僕。
これはさすがにマズイと思い、一旦実家に逃げ帰ることにしたのです。
そして、ズタズタになりながら実家に着いた僕。
さぁ安静にしとこうと休む気マンマンでした。
すると母、そんな僕を叩き起こし、「A医院よ! A医院で診てもらいなさい!」としゃかりきに提案。
あのヤブだけは勘弁してくれと懇願するも、「何言ってんの! A医院なら大丈夫だから! とにかく行きなさい!」と半ば強引に行かされました。。
弱り切っているため反論するも気力もなく、かつ若干不安だったこともあり、渋々歩いて数分のA医院へ。
診察の順番が回ってきて、聴診器やら触診やらといろいろやった結果、医院長の口から出てきた言葉はこれでした。
「空いてない空いてない! 全然なんともなってない! 気のせい気のせい!」
いやいや・・・激痛でのたうちまわってたんですけど・・・
水飲むことすら辛かったんですけど・・・
何日か経ってから違う病院に行くと、しっかり気胸だと言われ、その上、、、
「でも、もう治りかかっているのでこのまま安静にしてればいいですよ。 というか、もっと早く医者にかからなきゃダメですよ。」
いや、かかってたんですよしっかりと。
激痛真っ最中の時にバッチリ診てもらってたんですよ。
・・・と言いかけたものの、何か大きな問題に発展したら怖いという防衛本能が働き、「そ、そうですよね・・・」と流すことしかできませんでした。
A医院めぇ・・・
そして、今朝ですよ。
孫が見たいからとウチに遊びにくる予定だった母から、電話がかかってきました。
聞くと、「軽く不整脈が出たから今日は行くのやめて、病院行ってくる」とのこと。
もしやと思って、どの病院に行くつもりなのか聞いてみると・・・
「そりゃA医院よ。」
だあぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!ってなりましたよ。
下手したら命に係わるようなことを、トーク力のみで生き残ってきたような病院に委ねるなど言語道断。。。
「A医院に行くくらいなら、不整脈とはいえそのへんの耳鼻科の方がまだマシ」
「動物病院かA医院かの2択でも、迷う価値くらいはある」
・・・といった説得をした結果、母の口から出てきたのは、、、
「そこまで言うなら・・・・・・ とりあえずA医院に行ってから大きい病院行ってみるよ。」
A医院には行くんかい・・・
とりあえずA医院は経由させないといけないというマイルールでもあるんでしょうか。。
ちなみに、A医院の医院長には娘さんがいて、この娘さんも医者になり、A医院に一緒に勤めているらしいのですが・・・
母曰く、「医院長さんは大丈夫って言うけど、娘さんはちゃんと処置した方がいいって言ってたり、いっつも言われることが違うのよねぇ〜」
そこまで不可解な現象に遭遇しておきながら、一体なぜ愛してやまない・・・・・・?
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