路上パフォーマー ---2012/5/2の日記--- |
「あなたのことを見て、感じたことを言葉にします」みたいなパフォーマンスを路上でやってる人っているじゃないですか。
この前待ち合わせをしている時に、そういう人を見かけたんですよ。
頭にバンダナを巻いた人が、いろんな言葉が書かれた色紙に囲まれて座っていました。
「過去にこんな言葉を書いてきました」みたいな例として並べているのでしょう。
ちなみにそこには、「自然体」「リア充」「みんな気にしてる」といったような言葉が並んでいました。
他にはどんなのがあるんだろう、と気になったのですが、ここで近づいていってじっくり見だすと、「あなたのことも言葉にしましょうか?」と話しかけられてしまう可能性大じゃないですか。
正直、それだけは避けたい。
だって、迂闊に僕の事を言葉にされて、「レギュラーボーナス」とか書かれたら立ち直れないじゃないですか?
もっとばっさり「単発」とか書かれてしまったら、足にくるくらいのダメージを背負うかもしれないじゃないですか?
まあ、こういう人たちは、勇気づけよう・元気づけようとしてやっていると思うので、そうそうマイナスな言葉はぶつけてこないとは思うのですが、何をもってプラスかマイナスかは人によって違うもの。
「レギュラーボーナス・・・ささやかで素敵じゃないですか。 僕は好きだな。」みたいなことを屈託なく言われても、素直にそうは思えないわけで。
ということで、いつもの考えすぎな危険回避思考でその場から少し離れたまま、待ち合わせ相手がくるのをボケーっと待っていました。
するとその色紙が並べられているところへ、20歳くらいの女性が一人で歩み寄って行きました。
その女性は、しゃがみこんでガッツリと色紙たちに見入っています。
パフォーマーのバンダナの人は、何か作業をしているのかうつむいたままで、女性客に気付いていない模様。
「あの子、いくのかな・・・?」と、なんとなく横目で様子をうかがっていると、どうやらいく模様。
体をパフォーマーの人の方へ向け、「すいません」的なジェスチャーを・・・・・・しようとした瞬間、なぜか女性は言葉を呑みこんで立ちあがり、そのままスタスタと歩いて行ってしまいました。
あれ?あそこまでアクション起こしてなんでやめたの・・・?と不思議に思っていたのですが、バンダナの人の手元を見て謎が氷解。
このバンダナったら、PSPだかDSだかのゲームを夢中でやってました。
一生懸命ピコピコと。
おいおいおい・・・・・・
「言葉をもらって勇気付けてもらいたい」ってなクリエイティブなことをお願いしようとしているのに、「暇だからゲームする」という俗中の俗なことをやられていては、立ち去りたくもなりますよねぇ・・・
客が来ないか気を配りつつ、片手間でゲームしてるくらいならまだしも、ゲーム主体って・・・
ちなみに、僕が待っていた15分ほどの間、彼はひたすらゲームに没頭していました。
その間、3人ほどの見込客が立ち去って行きました。
言葉を授ける側である彼に対して失礼かもしれませんが、一言だけ僕から彼に言葉を。
「・・・家帰れば?」
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