ふと思い出した珍事件 ---2011/11/25の日記--- |
当サイトのコラムとして掲載していた「ホールでの珍事件」。
「もっと載せてくれ!」とのリクエストを多くいただいていたのですが、何かあるとすぐに日記の方へ書いてしまうので、なかなか新たな珍事件コンテンツを追加することができず。。
しかし、、、
たまに思い出すんですよね、昔のことを。
ってことで、今回もふと思い出したちょっとした事件があったので、それをご披露させていただこうと思います。
これは、かなり前の話なのですが、、、
ある日、呑気に初代北斗の拳と戯れていた時のこと。
いつものように単発の嵐をお見舞いされ、「俺、北斗に対して何かしたかな・・・」という自問自答を繰り返していた時でした。
隣りのおばちゃんが、不意にこんなことを叫びながら立ち上がったのです。
「うわっ、ゴキブリ!」
えっ?と思って、すぐにおばちゃんの視線の先を目で追うと、僕の足元にわりと大きめなゴキブリがいらっしゃるじゃありませんか・・・・・・
慌てて僕も席を立ちます。
さらに、僕の隣りにいたおじさんも席を立ちます。
いやぁ、あるんですよねこういうのって。
今は減ったかもしれませんが、昔は特に多かったと思います、ホールでヤツに遭遇してしまうことって。
こうして、3人でヤツを見つめながら棒立ちするという奇妙な状況が発生。
おしぼりか何かで威嚇してどこかに追いやるという方法もありましたが、それをやると他の客のところへ逃げていくことになるので迷惑になるだけ。
さぁどうしようと悩んでいると、ここでおばちゃん、すかさずコールランプを押して店員を呼びます。
なるほど、確かにそれが一番手っ取り早い。。
来たのは、若めのイケメン君。
彼を店員Aと呼びます。
早速店員Aに事情を説明するおばちゃん。
事情がわかるにつれて、みるみる面倒くさそうな顔になっていく店員A。
その表情から、「俺はゴキブリを捕獲するためにホール店員になったんじゃない!」というアツい思いがヒシヒシと伝わってきます。
すると店員A、何を思ったか手招きで別の店員を呼び寄せました。
呼び寄せられたのは、店員Aと同世代くらいの茶髪の若者。
彼を店員Bと呼びます。
店員B到着後、早速何やら話し合う二人。
何を話し合っているのかは聞こえませんでしたが、雰囲気から察するに、「お前ゴキブリいける方?」「無理無理」みたいなやりとりがあったんじゃないかと。。
結局、店員二人もほぼ棒立ちとなり、何も状況は好転せず。
ヤツは、依然優雅に僕の打っている台あたりの床に陣取っています。
ここでおばちゃん、店員二人にかなりプレッシャーをかけます。
「あんたたち店員でしょ? 早くなんとかしてよ!」ってな勢いで。
「そう言われても・・・」と困り果てる店員二人。
どうやら、本気でヤツが苦手らしい。。
店員AとBの間で、「お前いけって」「このデカさは無理」みたいな小競り合いが依然続きます。
するとそこへ、異常な雰囲気を察したのか、店員A・Bよりは少し年上な感じの店員Cがやってきました。
店員C 「どうした? 何かあったのか?」
店員A&B 「はい、あのぉ・・・」
言いづらそうに、トラブル内容を伝える店員AとB。
すると事態を理解したのか、みるみる面倒くさそうな顔になっていく店員C。
「話しかけるんじゃなかった」みたいな後悔の念がヒシヒシと伝わってきます。
どうやら店員Cもゴキが苦手らしく、どうしよう・・・みたいな感じになってます。
結局、3人ともどうすることもできず、このピンチをどう切り抜けるかみたいな会議が始まりました。
ホール内ゆえ音がうるさいため、何を話しているのかはよく聞こえませんでしたが、
「チームワーク」というワードが何度か聞こえてきました。
どうやら、仲良く3人で立ち向かう方針の模様。
「2,000枚突破!」と書かれた札やおしぼりなどを手にしながら、綿密にシミュレーションしています。。
なんでもいいから早くして欲しい・・・と待ち続ける僕とおばちゃんとおじちゃん。
その時でした!
ここで事態が大きく動きます。
なんと、それまでおとなしくしていたゴキが、何を思ったか急に羽ばたいたのです!
しかもゴキは、相談中の店員3人組の元へ。
すると、ゴキの急襲に驚いたのか、激しく体勢を崩す店員A&B。
さっきまでのシミュレーションが一瞬で水泡に帰しました。
そんな中店員C、反射的に体が動いたのか、持っていた「2,000枚突破!」札で、バレーボールのアタックのような形でゴキをスパーンっと叩き落としたのです。
なんたる反射神経・・・
飛行中のゴキをあんな小さい札で捉えるとは・・・
こうして、チームワーク重視で立ち向かおうとしていた3人でしたが、結局は
店員Cの個人技でカタがつくという結果に。
そして、気付くと僕ら一同は、店員Cへ心からの拍手をおくっていました。
「よくやってくれた」という思いと同時に、「アタックした先が客、とかじゃなくてよかったね」という思いも込めて。
こうして、無事にこの事件は解決。
「いやぁ、素晴らしかったなぁ〜、あの人。」と、店員Cへもう一度視線を送る僕。
するとそこには、ドル箱積んでいる客の台に、例の2,000枚突破札をしれっと差している店員Cの姿がありました。
いや、その札・・・・・・
パチスロ日記一覧へ