斬新過ぎる日記はやめときます ---2011/8/25の日記--- |
クラシックで、「4分33秒」という曲があるのをご存知でしょうか?
「ご存知でしょうか?」なんて上から目線で問いかけてますが、僕もついこの前まで知らなかったんですけどね。。
少し前にテレビで扱われていて、そこで初めて知りました。
この曲なんですが、なんと「4分33秒の間、無音が続く」という曲なんです。
演奏時に、ピアニストがピアノの前に座り、楽譜を開き、おもむろにピアノを閉じる。
そしてピアニストは、そのまま4分33秒間ひたすらフリーズする。
この間、当然無音が続きます。
これが、「4分33秒」という曲の演奏方法みたいです。
一応、「何も演奏されていない間の、演奏会場内外のさまざまな雑音を楽しむ」みたいなことらしいのですが、、、
うーん・・・・・・腑に落ちないにもほどがある。。
まあ、百歩譲って演奏会場でこれをやるのはいいんですよ。
わざわざ会場に来て、あえて「演奏会場内外の雑音を楽しむ」ってのも、音楽的に斬新なのかもしれません。
でもこれ、CDでも出てるんですよね。
どういうことなんでしょうか。
家の中での雑音を楽しめと?
疲れて家でぼーっとしてる時なんか、強制的に雑音を楽しむハメになるわけじゃないですか。
さらに、初めてデートに行った相手が車でこの曲を流し始めて、「俺、このクラシック好きなんだよね。」なんてウィットな発言かまそうものなら、その相手に恐怖すら感じますよね。。
まあ、この曲を作ったのは名のある音楽家さんらしいので、音楽的意義はあるのかもしれませんが・・・
残念ながら、僕のような凡人には全く理解できませんでした。
でも、僕は思いました。
これじゃダメだ、と。
もっと芸術を理解できる人間にならないといけないんだ、と。
そこで、今日の日記です。
僕も、「4分33秒」に倣って、斬新で芸術的な日記を書いてみようと決意したのです。
この曲のような斬新さを日記で実現するとすれば、、、
改行とスペースのみで構成された極上のハーモニー。
この奥深さを、読者さんに存分に楽しんでいただく。
これだ、これしかない!
今世紀最大のグッドアイデアとばかり、早速作成することにした僕。
パソコンの前へ座り、日記のフォーマットを整えた後、気の向くままに改行とスペースをタイピング。
これにより生まれた、「無音の曲」ならぬ「無文字の日記」。
えらいもんで、10秒で出来ました。
7年以上日記書いてきましたが、今日が一番早く仕上がりました。
「おーい! 嫁!」
出来上がった日記の感想を聞こうと、意気揚々と嫁を呼び付けます。
「何?」
「ちょっと今日は斬新な日記書いてみたんだけどさ、これ、どう思う? ちょっと読んでみて?」
「え? どこに書いてあるの?」
「ここだよ、ここ!」
「・・・・・・真っ白じゃん。 この空白がどうしたの?」
「いや、わかんないかな、改行とスペースとが複雑に絡み合って生まれたこの日記の良さが。」
「・・・・・・・・・」
ここで嫁、何かに怯えるような視線を僕に投げかけてきます。
こいつ、この暑さでついに・・・的な目で見られてます。
やや間があった後、絞り出すように問いかけてくる嫁。
「これを日記だと言い張ってアップしようとしてるの・・・? 正気・・・?」
「い、いや、違うんだよ。 そりゃこれだけ見ればおかしいけどさ、無音の曲ってのがあってうんたらかんたら・・・」
ここで、先程の無音曲の説明をします。
そして、説明した上であえてもう一度「で、アップしていいと思う?」と聞いてみると、、、
「いいんじゃない。 読者さんからの矢のような批判メールに耐えられるハートがあるなら。」
とバッサリ。
ですよね。
薄々わかってたんですけど、やっぱりそういう結果になりますよね。
ハートの弱さに関しては絶対的な自信を持つ僕ですから、すぐさまこの無文字日記を消すことにしました。
まあ、改行とスペースしかないので、消すもへったくれもなかったんですけどね。
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