美容院で冒険してみる ---2009/6/4の日記--- |
この日記でも何度か書いていますが、僕は美容院という場所が凄く苦手です。
かといって、いつまでも伸ばし放題にしとくわけにもいかないので、3〜4ヶ月に一度は覚悟を決めて行くことにしています。
その覚悟を決めた日が今日。
いい加減うざったい長さになってきたので、渋々切りに行くことに。
で、美容院へ行くためにいろいろ準備をしていると、嫁が不意に話しかけてきました。
「美容院行くんでしょ? なんて言って切ってもらうの?」
「いや、いつも通りに普通に短くしてもらうだけだけど。」
「うーん・・・・・・ なんか面白くないんだよね。 もっと動きのある髪型にしてもらえば?」
こんなやりとりがあったんですよ。
でも、これを聞いた僕の頭の中は「???」って感じ。
動きのある髪型・・・・・? 正直、意味不明です。
いや、髪型にこだわるオシャレさんたちの間では知ってて当たり前な言葉なのかもしれませんが。。
というわけで、不意に未知の言葉と遭遇してしまった僕。
別にスルーしてもよかったのですが、なんとなく興味を持ってしまいました。
そして、是非「動きのある髪型」とやらにチャレンジしたくなっちゃいました。
よし、これで俺も道行くオシャレさんたちの仲間入りだ、とかはしゃぎつつ。
しかし、その前に大きな問題があります。
このことを美容師にどう伝えればいいのかが全くわからないのです。
そこで嫁に聞いてみると、
「そのまま言えば大丈夫だよ。 動きのある感じにしてくださいって言えば。」
こう言われたのですが、正直疑心暗鬼でした。
嫁にプチドッキリかまされてるのかと思ってしまいました。
そんな曖昧な表現でわかるものなの・・・・・?と。
いざ美容院に行って、美容師さんに「動きのある感じにしてください」って言ったとします。
しかし、そこですかさず美容師から「動きのある? それって具体的にはどんな感じですか?」とか聞かれでもしたらさぁ大変。
どうしていいのかわからず、ヒザはガクガク汗はダラダラ、ここまでは確定。
下手したら涙ぐみます。
無謀なチャレンジをして失敗した自分が哀れすぎて。
いや、それで済むならまだいい。
迂闊にハードSな美容師にあたってしまおうものなら、こんなもんじゃ見逃してくれないかもしれない。
「お客さん・・・・・ 誰にそそのかされたか知らないけど、それって、居酒屋で『生ビールをロックで!』って頼んでんのと同じだよ? 何言っちゃってんの?って感じですよ。 もう少し社会常識ってモンを身に付けましょうよ。 ね?」
とか、コンコンとお説教されてしまうかもしれない。
こちとら客なのに。
うーん、怖い・・・・・ それだけは絶対イヤだ・・・・・
葛藤しました。
ひたすら己の弱い心と闘っていました。
いつもどおり「短くしてくれ」とだけ伝えるのか、それとも思い切って「動きのある」というあのキーワードを使ってみるのか・・・・・
美容院にてしばし待たされている間、必死で考え抜きました。
そしてとうとう、僕の担当になるであろう男性の美容師さんが迎えに来てしまいました。
この時、僕は決断しました。
人生たかだか100年弱。
人間が繰り広げてきた壮大なる歴史から鑑みると、あまりにちっぽけな一ページ。
そんな短い人生なのだから、悔いなく生きよう、と。
やってみようと思ったことはどんどんやっていこう、と。
人生のターニングポイントとなるであろう重大な決心をし、髪を濡らす作業を終えた後にいざ髪を切るための席へ。
するとまもなく担当の男性美容師がやってきて、悠然と僕に尋ねてきました。
「じゃあ始めましょうか。
本日はカットですよね? どのようにされますか?」
「えーっと、まず耳半分くらい出るとこまで切ってもらって・・・・・ で、後は・・・・・
あのぅ、なんて言いますか、そのぉ・・・・・・ う、動きのある感じで・・・・・・」
「あ、はい。 動きのある感じですね。」
す、すげぇ!! すぐわかったよおいっ!!
この美容師すげぇ!! グッジョブ!!
いや、本気で今までの人生で7番目くらいに感動しました。
こんなにサクっと通じるもんなんですね。
こうして僕は、無事に「動きのある髪型」とやらを手に入れられたみたいです。
家に帰るなり、「おお〜、動き出たじゃん!」と僕を迎えた嫁。
この反応からも、どうやら動きとやらを手に入れることに成功した模様。
でも、正直言っていいですか?
普段との違いが全くわからないんですけど。
とどのつまり「動き」って何・・・・・・・・・?
疑問は残りましたが、第三者が言うんだし、きっと動きとやらは出てくれたんでしょう。
出たってことにします。
以上、髪に動きが出た(らしい)、新生クランキーがお届けした日記でした。
ふっ、これで今日からナウなヤングにバカウケだぜ。
困っちゃうな。
パチスロ日記一覧へ