[3]ブラックラグーン2と野菜〜決着編〜 [ 2016/3/8 ] |
うわあああああああああ!!
ブシューっ(鼻血が止めどなく出る音)
その瞬間、私は自身の限界を越えたのだった。
精神的にも体力的にも限界を越えた。
まるで敵キャラに負けたRPGの主人公のように目の前は真っ黒になり、どんどん意識が遠くなっていく。
だから正直に言おう。
ここから先はあまり記憶がない上に写真もろくに撮っていないのだ。
そして、ただいま夜の9時。
気付けば外はとっぷりと夜になっていた。
知らない間に友人は帰り、隣のマクロスには知らないおじさんが座っている。
そんなことより、いつになったらこの台のARTは終わるのだろうか。
残り400G。
後乗せにまわった分も相当数あるだろう。
正直もう疲れた。
もう帰りたい。
でもここで止めたらお金を捨てるのと同じ。
さすがの私もスロッターの端くれ、そんな勿体無いことは出来ない。
そんなことをずっと考えているうちに何だか本当に気分が悪くなってきた。
なんだこれは。
風邪かな。
一旦トイレに行き、鏡で自分の顔を見る。
真っ白だ。
顔面蒼白とはまさにこのことか。
さらにひどく充血していて自ら見ていて気の毒だ。
『…よし、帰ろう。』
これ以上はマジでまずい。
このままだと大衆の面前で胃袋が逆転することも十分に考えられる。
いよいよ私も台を他人に譲る神になる日が来たのか。
しかも残り400G以上。
神の中でも最高位の神だろう。
隣のマクロスを打つおじさんに話しかける。
当たっていないし喜んで貰ってくれるに違いない。
『あの、もう帰るので、良かったらこの台打ちませんか?』
『えっ、いや。 別にいい。』
『えっ?』
『別にいらないから。』
えー。
もう意味わかんない。
なんか後味悪いわ。
別に悪くないのに、すいませんとか言っちゃったし。
このおじさんがなんで断ったのか本当にわからないが、ここで終了です。
そして流した枚数は…
本当によかった。
とはいえ、その時は特に感動はありませんでした。
そんなことより辛くて辛くて、早く家に帰りたくて仕方なかった。
次からは耳栓を絶対に装着しよう。
うん。
いい勉強になった。
ていうか、あのおじさんは一体なんで断ったのだろう。
いや、マクロス好きからしたら当たり前のことなのかもしれない。
そうだとしたら大変失礼なことをしたな。
そんなことを考えながら私は家路についたのでした。
後日談。
フラフラになりながら帰宅した私は、あまりの気分の悪さに一応熱を計ってみた。
38.4℃
そこそこの高熱を叩き出した私は、その日から3日間寝込んだのでした。
今回の件から私が得るべき教訓は、
「何かを得るにはそれ相応の代償が必要である」
ということ。
しかしね、世の中はこうも優しくはないんですね。
高熱だけが代償ならばどれだけいいことか。
この記事を書いている今現在、既に5000枚は偽物語とマジハロ5に貢いでいます。
別にブラクラの話とは関係無いし、万枚出したぜイエーイ!で終わっても良かったので書く必要も無いかなとは思うのですが、正直かなりショックで。
本当にショックで。
もう何といっていいやら。
こんなに勝ったのにさ、こんなに負けるなんてね、思ってもみなかったよ。
もうね、本当にね、わけがわからないよ。
完
野菜の記事一覧へ
読者ライターの最新更新一覧へ