[2]冥王がもたらしたもの [ 2015/2/7 ] |
遡ること8ヶ月ほど。
私は仕事帰りに、マイホにてハーデスを打っていた。
暫くすると、隣の空き台に私より少し若そうなスロリーマンが座った。
ハーフ系のきれいな顔立ちで、あるタレントに非常に似ていた。
誰とは言えないが、仮にウエンツと呼ぶことにしよう。 仮にね。
ウエンツが打ち始めること数ゲーム。
青い炎?がボワッて上がる演出が起きた。
まぁ大して熱い演出ではないが、リールは紫7が中段にテンパっていた。
どうせ揃わねーべって思いながらチラ見していた。
ウエンツは紫7を狙ったが、ズルッと滑りハズレ。
まぁしょうがないだろと思いきや・・・
下段に冥王図柄揃ってるやーーん!!
さすがに反応してしまい、ウエンツに向かって「やりますねー!」。
ウエンツも、「ビックリしました!」と笑顔で返してくれた。
その冥王は700Gスタート。
その日は私もGOD揃いなどがあり、二人でワイワイ盛り上がりながら打っていた。
結果、私は4000枚、ウエンツは6000枚。
景品交換所も二人で行き、勢いというのは怖いもので、その後二人で飲みに行った。
最初は簡単な自己紹介。
その後スロ話。
落ち着いたところで、仕事の話や身の上話。
私は嬉しかった。
今住んでいるところは、嫁の実家が近いという理由だけで越してきた場所。
その為、近くに友人はいない。
同年代で会社の人間以外と飲むのは久しぶりであった。
最後に連絡先を交換して別れた。
その後も、マイホで何回も会い、そこで会話をしてたまぁに飲みに行く関係となった。
いわゆる友達になった。
そして、先日びっくりする話をしてきた。
「今度うちの会社に来てくれないか?」と。
その話にちょっとムッとした。
友達とはいえ、遊び半分で営業掛けに行くほど私は暇ではない。
その表情に気がついたのか、ウエンツは続けた。
「違うよ、真面目な話でさ。 ソゲキングの会社が扱っている商品をうちの会社で購入するかどうか検討していてね。 数社競合になるかとは思うけど、是非詳細を教えてもらいたいんだ。」
ウエンツの話から真剣さが窺えた。
これはありがたい話。
既存のお客さまに数百万売るより、新規のお客さまに数千円売る方がよっぽど大変だからである。
後日、ウエンツの会社にアポを取り、部長まで出てきてくれてお話をさせていただいた。
結果からいうと、この時の話は、他社より価格を抑えることが出来ずに受注することが出来なかったが、その後、別件でお仕事をいただき、新規ユーザ獲得に至った。
あの時、私がハーデスを打たなかったら。
あの時、ウエンツがハーデスを打たなかったら。
あの時、数ゲームで冥王が揃わなければ。
あの時、私が出なくてすぐ止めてしまっていたら。
たくさんの「タラレバ」が重なり、二人は出会うことができた。
やはり繋がりは大事。
それを改めて感じた出来事でした。
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