[3]石川県金沢市での悲しかった話 [ 2014/7/15 ] |
夜の9時過ぎ。
私がアパートで食事をしていると、○○さんから携帯に電話が。
いつものホールにいるから、出て来れないか、との事。
○○さんが夜に呼び出すなんて珍しいな、と思いながらもホールに行くと、駐輪場に○○さんがいました。
「どうしたんですか?」
「ナラくん、頼みがあるんだ… 2万程、貸してくれないか」
「えっ!」
驚きました。
今までどんなに負けても、そんな頼みをされたことは無かったからです。
「2万じゃなくても…1万でもいいから」
「いや…貸すのはいいんですけど…どうしたんですか?」
スロ友達といっても、取引先の社員さんですし、食事をご馳走になったこともあります。
お金を貸すことは問題なかったのですが、何か嫌な予感がしました。
「さっきさあ、すげえモノもらったんだよ!」
○○さんは目を輝かせて喋りだしました。
財布から大事そうに取り出したのは…SDカード。
「このカードをな、ケータイ(当時はガラケー)に刺して、海物語の…のタイミングに、どこでもいいから電話するんだよ。 そしたら特殊な電磁波が乱数を狂わせて、大当りするんだわ」
「………○○さん…」
この時の私の気持ちを、どう表現すればいいのでしょう。
「…○○さん、そのカード、誰にもらったんですか?」
「いや、今日、隣ですげえ出してる奴がいてさあ〜 色々話してたらそいつが…」
「今日知り合った奴なんですか!」
「そ、そうだけど…」
「そのカード、もらった、んじゃないでしょう?」
「ホントだったら30万するんだってよ! それを6万でいいって言うから…」
「6万! 6万で買ったんですか!」
「そんで金、無くなっちゃって。 はやく試したいんだわ〜 勝ってすぐ返すから」
仲の良いスロ友達がこんな詐欺に引っかかった「悲しみ」。
人の良いパチンコ好きをハメた男に対する「怒り」。
攻略法など存在しない、ときっぱり教えなかった「後悔」。
あわてて店内を探しましたが、もちろん詐欺男はいません。
○○さんが「念のため聞いていた」詐欺男の携帯番号は不通。
「ナラくん、早く打たないと閉店しちゃうよ」
○○さんは、打ちたくてうずうずしています。
お金を貸す気は完全に失せていたのですが、○○さんは打たないと納得しないでしょう。
私が貸した1万円をコインサンドに入れ、携帯を片手に、○○さんは嬉々として海物語を打ち始めました。
しかしバカバカしい話です。
自在に大当りが引ける魔法のカードが、
30万円。
初対面の人間に、
8割引きの6万円。
おまけに、電話をかけるタイミングっていうのが…
「4のリーチの直後にダブルリーチがかかった時」というもの。
4のリーチがかかる度に、ケータイを握りしめ、次の回転を食い入るように見つめる○○さんを見ながら、私は思っていました。
そんなタイミング、めったにないわ!
このサイトを利用されている皆さんは、こんな詐欺に引っかかる事はないでしょう。
しかし、6/26付のビタさんの記事にて注意喚起されていたように、いまだに「うまい話」がネットにあふれているのは事実です。
もし、知り合いのスロビギナーで、「こいつ、危ないな」という人がいたら、しっかりと指導してあげてください。
ちなみに、○○さんの海物語ですが…
投資18000円目に、奇跡的に「タイミング」が訪れ…
電話をかけ…
普通にハズレました。
前回に引き続き、パチンコネタで失礼しました。
次回はちゃんとスロネタです!
次回予告!
「シカオ、パチスロ遊技人口を増やす」
パチスロ・プレイヤーの減少に心を痛める花火さん、必見です!(大袈裟)
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