[2]パチスロ昔話 〜健介の大サービス〜 [ 2014/6/29 ] |
私は友人の台のガラス面を開け、いかにも『玉詰りを直しました』を装いながら、スタートチャッカーに十数個の玉を入れてあげました。
玉は上皿いっぱいになり、友人に打ち方を教えていると、健介さんが再び登場。
「うぉい〜 そんなちょっとの玉、すぐ無くなってまうやんけ〜」
私を押しのけ、ガラス面を開け、上皿の玉を鷲掴みにした健介さん。
針金でアタッカーをこじ開け、あろうことか、
握りこんだ玉の全てをアタッカー(!)に、滝のように全投入しだしたのです!
私に比べ、入れた玉数も多かったのですが、スタートチャッカ−とアタッカーでは、払い出し玉数が全然違います。
「ちょ、ちょっと! マズいですよ健介さん!」
「うぉい〜 かまへん〜かまへん〜」
たちまち玉は上皿から溢れ、下皿に。
それでも健介さんは、何度も何度も『上皿の玉を鷲掴み→アタッカーに滝投入』を繰り返し、ヤメようとしません。
当たってもいない、どころか、
ハンドルを握ってさえいないのに、玉は下皿からドル箱に。
アタッカーに玉が入ったことにより、ビカビカ光る台枠。
目の前で起こっている事態を全く飲み込めず、固まる友人。
「うぉい〜 こんなモンでええやろ〜」
ようやく、ようやくガラス面を閉めた健介さん。
満足げに立ち去って行きました。
健介さんの暴走は止まりましたが、
出玉は止まりません!
他のお客さんの強烈な視線を感じつつ、遂にドル箱を交換。
1回転も回さずに、別積みに突入です!
友よ!
おめでとう!
これがビギナーズラックだ!(ヤケクソ)
「いい加減に止まれ!止まれ!」と必死に願いましたが、吐き出され続ける玉を止めることは、店長にも、神さまにも、誰にも出来ません。
シマの端には「やり切った」感が満載の健介さんの笑顔。
私は真剣に考えてしまいました。
「ヤツは…狂ってるのか?」
だって、普通に営業中ですよ?
周りにお客さんがいるんですよ?
なんだったら、両隣にもお客さんが座ってるんですよ?
最終的に、ドル箱2つがいっぱいになりました。
友人は、
『投資500円・獲得4000個・大当り0回』という大記録を樹立。(笑)
「シカオ、パチンコって、めちゃめちゃ面白いやん!」
パチンコのシステムを100%誤解したまま、友人は大興奮していました。
明るく楽しく健全なパチンコ屋さん。
一昔前にはこんな事がありました。
皆さんに惜しまれながら(?)、最終回を迎えた「パチスロ昔話」ですが、一部の局地的ファンの方のラブコールにより、小ネタ&パチンコネタですが…ちょっとだけ復活することにしました。(笑)
次回予告!
「石川県金沢市での悲しかった話」
涙無くしては読めません!
ハンカチをお忘れなく!(嘘)
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