[4]パチンコ攻略法体験記 〜其の弐パチスロ編〜 [ 2014/12/9 ] |
打ち始めて数時間後、特に何事も無く順調にコインを増やして行き、ふと時計を見ると時間はすでに午後8時過ぎ。
出玉はすでに4000枚を越え、自宅から少し離れている事もあり「そろそろ引き上げるか。」と席を立ったその時です。
昨日のKとの会話を思い出しました。
「帰り際に換金所で酔っ払いに絡まれた。」という会話です。
しかもその店の周りには『新世界』の中心地と比べ何も無く、昼間でもなんだか薄暗く感じられ、人通りもまばらでした。
途端に私の心臓はバクバク、イヤな汗がダラダラと吹き出てきました。
この時私は、出てるコインを放棄して店を出るか悩みましたが、意を決し流す事に。
こうなっては、店員を含め全ての人達が疑わしく見えます。
私の鼓動はさらに激しくなりましたが、景品交換までは無事済みました。
しかし、ここからが本番です。
景品を換金しなければなりません。
おそらく狙われるとすれば、この瞬間でしょう。
周りを見渡し、人影が無い事を確認。
景品を渡し、現金を受け取り、サイフにしまい込みます。
再び周りを見渡し、人影が無い事を確認し、バイクが止めてある所に向かいます。
まだまだ油断は出来ないので、相変わらず私の鼓動は激しいままです。
すると、暫らく歩いた所で、私の背後に誰かがついて来る気配を感じます。
私の鼓動は益々激しさを増し、「マジで?ヤバイ?ヤバイ!!」と少し小走りになろうとしたその時です。
私の背中にポンッと衝撃が!!
私 「! ! ! ! ! !」
次の瞬間、振り返らずに全速力で走る私の姿がありました。
そうです、私の必殺技である『逃げる』が炸裂です。(笑)
しかも、ナンバープレートから私の情報が漏れるのを恐れ、バイクを素通り。
この時点で、バイクは諦めていました。
さらに、偶然通りかかったタクシーに乗り込み、自宅とは反対方向へ行く様に指示。
帰りは電車で帰るという念の入れ様です。
この日は、会心の『逃げる』が決まり、無事自宅へ帰りつく事ができました。
それから数日経った日の事です。
私の職場に得意先の社長がやってきて、私に話かけます。
社長 「ビタ君、この前の晩『新世界』に居てなかった?」
私 「えっ? なんで知ってるんですか?」
社長 「やっぱり。 そうじゃないかな?と思って声掛けようとしたら君、走ってどっか行ったやろ?」
私 「??? そんな事…… あっ、もしかして背中叩いたの社長ですか?」
社長 「そうやで、メシでも食べに行こかと思ってたのに(笑)」
私 「す、すみません!」
あの時私の背中を叩いたのは、顔見知りの社長だったのです。
社長に事情を話すと、大笑いされました。(笑)
安心した私は、翌日バイクを取りに行ったのですが、そこには影も形もありませんでした。
〜1ヶ月後〜
私に一本の電話がありました。
電話の主は、『新世界』から遠く離れた地域の警察署からでした。
やはりバイクは盗まれていたらしく、ナンバープレートから私を突き止めたとの事。
私はその警察署に足を運びました。
そこには、ボロボロに変わり果てた愛車の姿が…。
警官から「引き取りますか?それとも廃車にしますか?」との質問に「廃車にして下さい。」と告げ、その場を去りました。
『インディージョーズ2』の入れ替えが進み、この攻略法も終わりを迎えたのは、ちょうど同じ頃だったとの記憶があります。
今回は以上とさせて頂きます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
P.S
現在の『新世界』は観光地としても有名で、どこか人情味あふれる素晴らしい街です。(当時もそうだったと思いますが)
大阪に遊びにきた折には、ぜひ一度お立ち寄り下さい。(笑)
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