最近のパチスロを見ていて、特に思うことがあります。
それは・・・・・・
「ちゃんとヒットした機種、まだ1機種もないんじゃ・・・?」
これです。。。
ちなみに、今年登場した機種を一覧で並べてみるとこんな感じ。
==================
≪2013年に入って設置された機種の一覧≫
※2013年5月末現在
※超少数設置機種は除く
※掲載順は、ホールへ設置された日付が早い順
●攻殻機動隊
(AT特化)
●戦国コレクション
(AT特化)
●大工の源さん
(ボーナス+ART)
●ゴルゴ薔薇
(AT特化)
●ケータイ少女
(ボーナス+ART)
●十字架U
(AT特化)
●ダーカーザンブラック
(ボーナス+ART)
●ゴッドゼウス
(ART特化)
●宇宙戦艦ヤマト2
(ART特化)
●らんま1/2
(ART特化)
●魁!!男塾〜天挑五輪大武會編〜
(AT特化)
●メタルスラッグ3
(ART特化)
●ヴァンヘルシング
(ボーナス+ART)
●スカイガールズ
(ボーナス+ART)
●エヴァART
(ボーナス+ART)
●ハイサイ蝶特急2
(AT特化)
●絶対衝激U
(AT特化)
●天才バカボン
(ボーナス+ART)
●クランキーコレクション
(ノーマル)
●新鬼武者 再臨
(AT特化)
●アントニオ猪木が伝説にするパチスロ機
(AT特化)
●あしたのジョー2
(AT特化)
●ジャグラーガールズ
(ノーマル)
●戦国無双2
(AT特化)
●鬼浜友情
(AT特化)
●信長の野望-天下創世-
(ART特化)
●戦国嵐
(AT特化)
●龍虎の拳
(AT特化)
●創聖のアクエリオンU
(ボーナス+ART)
●鬼の城
(ART特化)
●キャプテンパルサー
(AT特化)
●キャッツ・アイ コレクション奪還作戦
(AT特化)
●まじかるスイートプリズムナナ
(ART特化)
==================
上記の通り、今年になって、5/31までで
33機種登場しました。
機種タイプの内訳については、、、
AT特化 ⇒
16機種
ボーナス+ART ⇒
8機種
ART特化 ⇒
7機種
ノーマル ⇒
2機種
・・・となっています。
ノーマルが依然厳しい状況ですね・・・
出せば支持が得られやすいはずなのに、ホールにとって収益率が悪いからか導入されづらく、必然的にメーカーも好んで作らない、と・・・
そして、こうして改めて一覧で見てみると、本当に「これ!」というヒット機種はないですね・・・
そろそろ1年の半分が経とうとしてるのに、これはまずいんじゃ・・・
攻殻、エヴァART、鬼武者再臨あたりがプチヒットしかけたような気がしますが、それも早々に失速しています。
やっぱり、多くの方が言われているように、そろそろ何かを変えていかないとまずいのではないでしょうか。
まずは、打ち手からの支持が低いと思われるAT機は、もう少し割合を減らすべきかと。
出てくる機種の約半分がAT特化では、打ち手の財布がすぐに疲弊してしまいます。
今実施しているスロッターズアンケートでも、AT機について否定的な考えの方が多いように見受けられます。
ちなみに、「AT機についてどう思うか?」というアンケートなのですが、1000票ちょっと集まっている状態での結果は以下の通り。
●面白い : 8.2%
●まあまあ : 19.0%
●微妙 : 36.3%
●つまらない : 36.5%
実に、7割以上が否定的です。
実際AT機は、導入されても2〜3ヶ月で撤去や減台が進むという早いサイクルで消えていきます。
こうしたホールでの実情やアンケート結果を見ると、ここまでAT機ばかりが出てくるというのは不自然に感じます。
アンケート結果にある通り全く支持がないわけでもないので、AT機はAT機である程度設置されるのは良いことだとは思いますが、AT機ばかりになってしまうのはバランスが悪いのではないかなぁ、と。
では、こうした状況を打開するためにはどうすればよいのか?
僕がよく思うのが、「単純に、過去にヒットした機種の核となる仕様を踏襲すればいいんじゃ?」ということ。
ヒットすることが実証されている仕様があるのだから、無理に過激にしようとしたりせず、素直に踏襲する方が無難だし、打ち手としても嬉しいんですよね。
例えば、、、
ボーナス+ARTタイプなら、「新鬼武者」「エウレカ」「忍魂」といった機種をモデルに。
ART特化タイプなら、「番長2」「モンキーターン」「北斗」といった機種をモデルに。
・・・という感じで。
悪く言えば「パクる」になってしまいますが、良いものを素直に良いと認めて「踏襲」することは、決して悪いことではないと思います。
もちろん、「良識の範囲内で」というのが条件となりますが。。
しかし、人気機種のシステムを踏襲しながらもコケた機種もあります。
そういった機種に共通しているのは、「無駄に荒くしている」ということ。
名指しするのもアレなので具体的には書きませんが、例えばヒットしたモンキーシステムをAT機として出してしまったり、バランスが重視されるボーナス+ART機に過激すぎる特化ゾーンを搭載したり。
こういった荒さを伴ってしまうと、必然的に初当たりは遠のいてしまいます。
現行仕様上でパチスロとして人気が出るかどうかを左右する重要なポイントは、「初当たりの軽さ」、これに尽きると思います。
数万分の1の爆裂トリガーや、1000Gも2000Gも乗せることができてしまう特化ゾーンなんて、多くの打ち手は求めてないんです。
そんなものがあると、おいそれと夜から打つことができませんから。
いや、下手したら夕方からだって怖いです。
常に、「もしアレを引いてしまったらどうしよう・・・」という恐怖と直面することになりますから。
そして実際引いてしまって閉店取り切れずになったら、ただただ悔しい思いをするだけなのですから。
実績のある機種をモデル機種とする場合、いじるべきは「演出」や「ゲーム性」であり、出玉性能に関してはほぼ踏襲するくらいでいいと思います。
荒くしよう荒くしようというのは、打ち手からすればかなり迷惑な行為と言わざるを得ません。
実際、荒さがウリのAT特化では、未だにまともにヒットした機種はないのですから。
パチスロ開発においてチャレンジは非常に大事なことだと思いますが、ただただ荒くするためのチャレンジなら不要だと感じます。
万枚か爆死か、という台では、軽い気持ちで打つことができません。
夜9時からでも何を気にするでもなく平気で打てる、そんな「遊べるパチスロ」が出てきてくれるようになったら嬉しいなぁ、なんて考えている今日この頃です。
パチスロコラム一覧へ