ふと気付くと、、、 8ヶ月以上もコラム書いてませんでした。。
というか、「パチスロコラム」というコンテンツの存在を忘れかけてた自分がいたりします・・・・
さて、そんなことはガッツリとスルーして普通に進めます!
今回は、昔実際に体験した忘れられない出来事があったので、それを記してみたいと思います。
いやぁ、アレは本当にヒヤっとした・・・・・・・
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これは、3年くらい前の出来事。
ある等価交換のホールで、「花火百景に1台以上設定6を設置」みたいなイベントが行われていました。
昼頃からフラリとそのイベントを覗きにいったのですが、15台以上ある百景の中から1台の6を見つけ出す、という作業に嫌気がさしている人が多かったのか、あまりライバルはいない状況。
ホール側は「1台以上設定6がある」と謳ってますが、1台以上と告知しているのなら、1台しかないと捉えて立ち回るのが正しい立ち回り。
勝つ為の立ち回りとして、与えられた状況を常に悲観的に捉えなければなりません。
楽観的な状況把握はヤケドの元。
で、シマをチェックしてみるとまだ6と断定できる台はなし。
フラっと参加するには面白そうなイベントだな、ということで、掴めりゃラッキーくらいの感じでチャレンジしてみることにした僕。
2時間ほど回した頃でした。
自分の台が6じゃないな、ということに確信を持ち出し、6の可能性がまだ残っていそうな他の台へ移ろうとすると、なんと、まだ夕方前なのにいきなり設定発表に出るこのホール。
こういうのは、普通夜まで引っ張るんじゃ・・・・・?
それとも、夜にもう1台くらい発表するとか・・・・?
若干混乱しながらも、どの台に札が刺さるのか様子を窺っていると、札が刺さったのは僕の隣りの隣りに座っていた60歳前後の老紳士の台。
なるほど、そりゃわからないわけだ・・・・・
見てると、毎回450枚くらいでBIG終わってるし・・・・・
まあそれはそれとして、これ以上6があるかどうかの保証がないので、ここで一旦百景のシマから離れることにした僕。
と、その時でした。
「お兄さん、ちょっと。」
不意に、この老紳士が僕に話しかけてきたのです。
札の意味聞かれたりするのかな? もしくは打ち方の解説とか? ・・・・・と思いながら、その程度なら別にいいやと話を聞こうとすると、、、
「この台、打つかい?」
耳を疑いました。
だって、花火百景の設定6ですよ? まだ16時にもなってないんですよ?
百景の6なら、この時間からでも5000枚出すことだって普通に可能。
いや、ノリにノッてしまえばそれ以上だって・・・・・
ただただ困惑していると、その老紳士からさらに耳を疑う言葉が。
「あ、このコイン使っていいよ。」
見ると、下皿に600〜700枚くらいのコインが。
マヂですか・・・・・?
平成に舞い降りた神。
東京砂漠に現れたオアシス。
いろいろな表現が僕の頭をよぎります。
もう、この老紳士の顔がまぶしくて仕方ありません。
しかし、ここでふと冷静になる僕。
こう言ってくれてるとはいえ、ここでシレっとこの台をもらってしまうのはさすがに悪いでしょ、と。
「いや、でも・・・・・ この台、設定6ですよ? しかも花火百景ですよ?
簡単に言うと、凄く勝てるんですよ?」
「うん。 でもいいよ。
お兄さんが打った方がいっぱい出せるでしょ?」
神だ!
ここに神がいる!
僕は、声を大にして叫ぼうかと思いました。
勢い余って、親戚一同にも電話報告入れようかと思いました。
それくらいに心躍る出来事。
ご存知の通り、百景みたいなハイスペックの台で、しかも等価交換の店で設定6を掴むとなると、それなりの立ち回りをしなきゃいけません。
ホールの性質を把握し、イベントを選定し、台読みをかけ、ライバルたちの一歩先を行く。
こうした努力が実り、ようやく掴めるのです。
それなのに、こんな形でごっつぁんゴール決めれるなんて。。。
ただ、その老紳士の近くに座っていたから、という理由だけで。
僕がまごまごしてる間に、この老紳士、いや神はもうお立ちになり、僕が座るのを待ってる状態。
こうなってしまうと、もうブレーキは効かない。
ここまで言ってくれてるんだから、とひたすら自分を正当化。
それだけ百景の魅力は強い。。(個人的にかなりのお気に入り機種)
老紳士に一礼し、おそるおそる着席。
すると老紳士も、百景の後ろにある人っ子一人いないシマと化した「目指せドキドキ島」に座り、ニコニコと僕を見守ってくれてます。
さぁ、いざプレイ開始。
久々の百景の6ということもあり、レバーオンにも力が入ります。。
50Gほど回した頃。
あっさりとBIGを射止め、ホクホクな僕。
ふと後ろを振り返ると、老紳士が拍手で僕を称えてくれています。
ありがとうございます。 すべてはあなたのおかげです!
・・・・・と心の中で呟きながら、バシバシとビタハズシに勤しむ僕。
その後も非常に順調で、出玉の方はみるみる増えていきました。
そこから3時間ほどが経過。
ハマリ知らずでサクサク連チャンしてくれた結果、出玉は3000枚近くまで伸びたこの台。
まだ時間は19時くらいだし、5000枚はカタいな、と確信。
怖いくらいに順調。
この台をゲットした経緯といい、ここまでの流れといい、何か憑いてるんじゃないかってくらいに順調。
ノートラブル。 ノー心配事。
・・・・・・なんですが、、、
ただ一つ、妙なことがあるんですよね。。。
この3時間の間、いつ振り返ってみても、そこにはあの老紳士の姿があるのです。
そう、あのドキドキ島に座り、常にこっちをニコニコと見つめているのです。
「(・・・・・・どういうことなんだ? 見守るにしても、居過ぎでしょ・・・・・・)」
若干、イヤな胸騒ぎがしました。
でも、「まさかね・・・・・」とその胸騒ぎを押さえ込み、稼動を続けます。
さらに1時間が経過。
時間は20時。
出玉はさらに増えて4000枚くらい。
依然順調。
そして・・・・・・・・・・・・
おそるおそる振り返ると、こちらも依然いらっしゃる。
もう4時間経ちますよ・・・・・?
っていうか、これはまさに・・・・・・
もしやと思ってたけど・・・・・・
ビクつきながらも稼動を続けていると、ついにここで老紳士が動き出しました。。
ふと気付くと僕の真後ろに立っていて、うわっ、びっくりっ、みたいな表情をしていると、、、
「あ、そろそろ帰るんで。」
え? ああ、なんだ、帰宅報告をしに来てくれただけか・・・・・
本当に今日はありがとうござ・・・・・・
「じゃあ、それは私の方でやっとくから、あとは大丈夫ですよ。」
・・・・・・・・・・へっ?
「ほら、さすがに流すところまでやってもらうのは悪いですから(笑)」
胸騒ぎ的中。
2時間ほど帰らなかったあたりから、まさかまさかと思い続けたことがドンピシャで的中してしまいました。。
つまりこの方、、、、
単に代打ちを僕に頼んだだけだったのです。。。。。。
呆然とする僕を尻目に、コールボタンを押して店員を呼ぶ老紳士。
軽く予想していたとはいえ、いざ現実となると素直に状況を飲み下せず、ただただその場に立ち尽くす僕。
そんな僕に対し、百景の6打ててよかったね♪楽しかったでしょ♪的な笑顔で颯爽と去っていく老紳士。
僕は、しばらくその姿を半笑いで見送っていました。。。
その後しばらくして、なんとか気力を取り戻し、フラフラとホールを出た後、「俺はピエロさ」という自作の曲を頭の中で作り上げながら、家路を急いだのでした。
【 F I N 】
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以上、僕の「本当にあったヒヤっとした話」でした。
まあ、誰が悪いって、結局は欲ボケかました僕が悪いわけで、あの老紳士にはなんら罪はないんですけどね。
騙そうとしてたわけでもないと思いますし。 多分・・・・・ ていうかそう願いたい・・・・・
まとめとしては、、、、
美味すぎる話にはトゲがある、ということですね。
皆さんも、是非お気をつけください。。。(言われるまでもない?)
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