募集していたコラムテーマの中で、未だに一番多いのがこの「パチ屋での珍事件Part2」。
「そうそう都合よく珍事件なんぞ起こっちゃくれないってのに・・・・」と参っていたのですが、よくよくPart1を読み直してみると、こんな記述がありました。
まだまだ逸話はあるのですが、全部書いていると本を出版できるくらいの量になってしまうので、とりあえずはこのへんで。
・・・・・・・・忘れてた。。。
こんなこと書いてたっけ?
そうか・・・・・・
迂闊にこんなこと書いちまったから「
さっさとPart2書け」的なメールが多かったわけだ・・・・・・
はっきり言いましょう。
あの一文はノリです。
勢いだけで書いてしまいました。
「まあ〜 頑張って思い出だせばまだまだあんだろ♪」くらいの軽い気持ちで書いたものです。
実際問題、そんなにたくさんストックはありませんでした。。。
しかし・・・・・・ッ!
成せば成る。
長いパチスロ人生、思い返せばそれなりに記事にできる出来事はあるものです。
そう、ストックはまだまだあったのですッ!
サイレントストック機能搭載クランキー。
・・・・・・・くだらない話はこのへんにして、先進めます。。。
@金銀銅事件
これは、わりと最近の話。
友人と一緒に一見のホールで、チョロっと遊び打ちのつもりで打ち始めた時のこと。
データから見るに、なかなか良さげなゴージャグを発見し、おもむろにそれに座って打ち出す友人。
その対面にあった南国のシマで、4連続単発のままヤメられている台があったので、1G連狙いでその台に着席する僕。
この時はお互い、軽く1時間ほど遊び打ちしてから飲みに行くつもりでした。
まだ飲みに行くには早すぎる時間だったので、最初はちょっとしたヒマ潰しが目的だったわけです。
しばらくすると、不意にけたたましく鳴り響くマイク放送。
「ただいまから、18時の設定発表を行います!」
どうやら、このホールにも設定発表サービスがある模様。
一定の時間になると、発表してくれるようです。
フラリと立ち寄った一見のホールだったため、そんなことは知らずにいた僕ら。
そして、あっさりと友人のゴージャグに
『金銀銅確定!』と書かれた札が刺さりました。
この『金銀銅』というのは、当局(警察)の指導により、設定の具体的な表記を禁じられてる地域が多いため、最近よく使われる表現。
金=6、銀=5、銅=4みたいな感じで。
他にも、海物語のキャラクターを利用した『アンコウ(6)・エビ(5)・サメ(4)確定』なんて札もあります。
思いもよらずおいしい札が刺さり、自然とテンションが上がる友人。
まあ、等価のジャグなら仮に設定4でも充分勝負できるラインですから。
しかし、僕にとってはこの状況は結構ウザいわけで・・・・・・
1時間くらい打ったら飲みに行こうっつー話だったのに、これによりしばらく待たなくてはなりません。
最悪の場合、
「閉店まで打つーー!」などというワガママを聞いてやらなければならないことも・・・・・
まあ、逆の立場だったら僕がそう言ってたでしょうが。
僕 「おい、まさか閉店まで打つつもりじゃねーだろうな?」
友人 「いや、そこまではしないから、せめて21時くらいまで打たせてよ。
飲みに行くのはそれからでもいいじゃん!」
僕 「うーん・・・・・・・」
友人 「明日休みだろ!? 朝までだって飲めるしさ!」
そう、都合良いんだか悪いんだか翌日は休み。
これにより、半ば強制的に説得されて勝負続行となりました。
しかしその1時間後、なんともおぞましい「あんな事件」が起こってしまうとは・・・・・・・
気分よく打っている友人。
しかし、思うように出玉が伸びず、出玉的にはやや苦しい様子。
南国の1G連を取り終えたので、僕も隣りでヒマ潰しでジャグることに。
そして、先ほどの設定発表から1時間が経過。
「お待たせ致しました。 ただいまから、19時の設定発表を行います!」
次は
「金銀確定」とかの発表もあるのかな?なんてのん気にしていた僕ら。
そんな僕らの視界に、あろうことか
こんな札が登場しやがったのです・・・・・・・
「プラチナor金確定!」
これを見て、唖然とする僕ら。(特に友人・・・・)
「
プ、プラチナってなんだよッ!! 普通金までだろ? ってことは、
この金銀銅ってのは設定3・4・5ってこと!?」
激しく動揺する友人。
まあ、そりゃそうだろう。
俺も完全に4・5・6確定だと思ってたし。
憤るコイツをなんとかなだめながら、どう対処するかを相談。
が、ここで店員に文句を言ってもしょうがないので、おとなしく続行することにしました。
「3・4・5」といっても、この台のボーナス確率を見るに上の方っぽいし、ここでやめるのもなんだか悔しいということで。
なんとか平静を取り戻し、そのまま淡々とジャグってみるも、二人とも出玉がイマイチ芳しくない・・・・・
まあ、僕は南国の持ちコインでタラタラ時間潰ししてるだけで、特に根拠のある台打ってるわけではないからよいのですが、問題は友人の台。
前半そこそこ調子良かったものの、後半かなりのグダグダモード。
精神的なものが尾を引いてるのかな・・・・・・?
そんな苦しい時間が流れていた、そんな時でした。
「お待たせ致しました。 ただいまから、20時の設定発表を行います!」
自分の台の「金銀銅」が昇格しないかと期待する友人。
そんな僕らの前に、想像を遥かに越えるような札が登場したのですッ・・・・・・・・・・・
「ダイヤモンド確定!」
ちょ、ちょっと待てーーーーーーッ!!!
さすがに俺も納得いかーーんッ!!
自分のことではないとはいえ、これはひどすぎる。
ダイヤモンドまであるということは、「金銀銅」は「2・3・4」ということになるわけで・・・・・
ってことは、このホールの
「金銀銅」ってのは、
単に「1ではないよ」的な意味ってことなのか・・・・・
まさか次は、「オリハルコン確定!」とか出してくるんじゃっ・・・・・・・!?!?
だったら、金銀銅なんて「1・2・3」ってことになるじゃないか・・・・・・
さすがにあの「ダイヤモンド札」を見てやる気をなくしたのか、言葉をなくしたまま席を立つ友人。
友人 「
今夜の俺、結構飲むよ・・・・?」
僕 「・・・・・・・・了解です。 明日休みですしね・・・・・・・」
無意味に敬語になってしまう僕。
こうして、めでたくヤロー二人が夜の街へと消えていったのでした。。。
A謎一家事件
これは、僕が山手線某駅のホールで働いていた時のこと。
このホールには、「よく飽きずにここまで通えるな・・・・」と呆れてしまうくらい毎日来る一家がいたんですよ。
念を押しときますが、
『毎日のように』ではありません。
文字通り本当に『毎日』来るのですッ!
ここで、この一家の特徴を軽く説明しときます。
長女 :
通称「
マツタカコ」。 推定22〜27歳。
後ろ姿が松たか子に似ていた為、この名前がついたらしい。
ちなみに、
正面から見た顔は柴田理恵を2,3発グーで殴った後みたいな感じ。
スロレベルは10点満点で9点。
目押し完璧、立ち回りもかなりうまい、家族の稼ぎ頭。
だがその分、
女として大事なものをたくさん失っていると思われる・・・・・・
長男 :
通称「
キムタク」 推定25〜30歳。
当時、松たか子とキムタクがドラマで共演していたから、という理由だけで命名されたらしい。
顔は、
「対極にいるんじゃね?」と思うくらい強烈に似てない。
スロレベルは、10点満点で7点。
目押しはうまいが、立ち回りにやや弱いところがある。
もやしっ子一直線な彼だが、なぜか気だけは強く、
特に設定確認を迫ってくる時の彼の情熱には少々ビビってしまう。
「これ本当に5ッ!?!? 本当に5ッ!?!?」
もう少し違うことに情熱を注げば、もっと素敵な人生が送れたのではないかと思えてならない。
母親 :
特徴なし。 推定50〜60歳。
特徴ない分、特にこれといった害もなく、この家族の中では一番無難な人物。
スロレベルは10点満点で5点。
父親 :
通称「
ダメオヤジ」。 推定50〜60歳。
マツタカコやキムタクがせっせと稼ぐのだが、
それを補ってあまりあるほど派手に負け続ける為に命名されたらしい。
スロレベルは10点満点で1点。
こんなにヘボいオヤジは見たことがない。
実の娘・息子に頭下げて金もらってる姿は、ある意味衝撃的だ。
以上が簡単な彼らのプロフィール。
もちろん、すべてが単なる印象。
従業員一同、誰もまともに会話したことがないもんで・・・・・・
普通、これだけの常連なら店員の一人や二人、仲の良い人ができるのが普通なんですけど、この一家は何か
独特の不気味なオーラがあったため、なんだか話しかけづらかったんですよ。
絡むのは、設定確認の時くらい。
設定確認を要求され(特にマツタカコは頻繁に要求)、主任に来てもらって確認させてやると、ニターっと笑って再び打ち出すその様は、
もはやホラーの領域に達してました。
(もちろんほとんどマツタカコ)
この一家、毎日ウチのホールへ来ていたと書きましたが、そういえば、たった1日だけありましたね。
彼らを見なかった日が。
僕がバイトしていた10ヶ月の間、たった一度だけ・・・・・・
あの時は、僕ら従業員は大騒ぎになったもんでした。
「死んだんじゃねぇの?」
「ついに破産したか?」
「かもな。 やっぱ
あのダメオヤジの負け方は尋常じゃなかったからな。」
「まあな。 なにしろ
アステカのCT中に買い足ししてやがったからな。 しかも2回ほど。」
こんな感じで、この日は様々な憶測が流れました。
しかし次の日、その謎を解く鍵になるかもしれない出来事が起こったのですッ!
それは、遅番で出勤して、出勤前の一時を控え室でダラダラと過ごしていた時のことでした。
「おいッ! エラいことになってるぞ!!
あのマツタカコが彼氏連れでホールに来やがったッ!!」
この一報を受けた僕らは、着替えもそこそこにダッシュでホールへと向かってしまいました。
一体どんな男があの女に惹かれたのか、と。
そして、ホールに着くなり愕然とする僕ら。
なんとそこには、
予想だにしないようなイケメンがマツタカコの隣りに寄り添っていたのですッ!!
なぜだ・・・・・・・・・・
君なら、もっともっと上を望めたハズだ・・・・・・・・・・・・・
後から聞いた話によると、この一家のばあちゃんだかなんかが、エラくでかい土地を持っている上、相当な資産家らしかったんですよ。
だからこの一家は仕事もせずのうのうとスロ打ってられたんだな・・・・・・
そして、イケメンの彼も、その多大なる資産に目がくらんでしまったと思われ。
・・・・・・・・以上、珍事件というか単なる現実的な虚しい話でした。
まあでも、Aは「珍事件」ってのとは違うかもしれませんが、
この一家が存在したこと自体が僕にとっては事件でしたから。
そういうことで勘弁してください。
今回は、1個1個の話が長かったので、2つでやめときました。
また何か思い出したら、Part3としてコラム発動させたいと思います。
気長に待ってみてくださいな。
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