今日は、以前開催された父親の還暦祝いの話でもしてみることにします。
本来ならうちの家族は、あんましこういうお祝いごとを頻繁にやったりしないドライな関係。
でも弟と二人で、さすがに還暦は別だろうという話になり、都内にある料亭に予約を入れ、そこに招待したんですよ。
まあ、ここまでは無難にコトが進んできました。
問題は、この会食が終わった後に父親が言い出したこの一言、、、
「よし、じゃあ記念に家族でカラオケでもいくか!」
どうですかコレ・・・・?
いや、そりゃね、家族で仲良くカラオケするところもたくさんあると思うし、それはそれで素晴らしいと思うんですよ。
しかし、我が家ではかなりのイレギュラーケース。
イレギュラーっつーか、今まで一度も家族でカラオケなんて行ったことないんですけど。
だってねぇ・・・・
カラオケってのは、互いに知らない歌ばっか歌いあっても面白くもなんともないんですから・・・・
とはいえ、今日はなにせ親父の還暦祝い。
当然主役は親父なわけです。
「女紹介してくれ」みたいな、
よほどの無茶な申し出じゃない限りはNO!とは言いにくい流れ。
やむなく承諾する僕ら兄弟。
その承諾に歓喜する父親・母親。
どうなることやら・・・・・・・
そんな会話から数十分後、とあるカラオケ屋へと移動を済ます僕ら。
入室するなり、意気揚々と曲を選び出す我がご両親。。
そんながっつくなよ・・・・・
結果、
父親・母親・弟・僕の順番で曲が入り、まずは父親の「石原裕次郎」。
まあ、世代的に言えば妥当なところでしょう。
予想通りです。
次、母親。
「いしだあゆみ」のブルーライトヨコハマ。
むぅ、頑張った方だ。
俺でも知ってるくらいだし。
で、3番手の弟。
空気を読んだのか、「安全地帯(玉置浩二がいたグループね)」というシブいセレクト。
いやあ、正直言うと弟のこのチョイスを知って愕然としましたね・・・・・・
そうくるか!みたいな。
と同時に、
一人でオレンジレンジとか入れてスタンバってる俺の立場はどうなるんだ!みたいな・・・・・・・
しかも「上海ハニー」っすよ?
ノリノリのアップテンポな曲っすよ??
やっべぇ・・・・・・・・
そして、いよいよ問題の僕の番。
「絶対親父達は知らないよ!? 間違いなくシラけるよ!?」と予防線を入念に張っておく僕。
「
大丈夫だ! 任せろ!」と、なぜか妙に強気な親父。
こんなに頼もしくない「任せろ!」を聞いたのは久々だ。
ってな感じで、不安いっぱいのスタート。
そして開始数十秒後、
案の定キョトンとしだすご両親。
だから言ったぢゃないか・・・・・・・・
しかし、先ほどの自分の強気な発言を思い出したのか、不意に
必死で曲にノろうとする親父。
が、いまいちノるタイミングがわからないのか、変なところで合いの手みたいなのを入れてきやがります。
いや、そんなとこで「イェイ♪」とか言われても・・・・・・・・・・・・
悪かった・・・・ 俺が悪かったよ!
気にしないでくれ親父。
悪いのは、
空気読まない選曲かました俺なんだから・・・・・・・
しかし、僕の精神的苦痛はこれだけでは終わりませんでした。
間の悪いことに、
2回目のサビを迎える直前で店員が無造作に入室してきやがったのです・・・・
途端に声がマイクロレベルにまで下がる僕。
やっべぇ、気まずいなぁ、なんて思いながらチラリと店員を見てみると、、、、
こ、こっち見てたッーーーーーー!
しかも目が合っちゃったぁッーーーーーーーー!!
わかる、わかるよ君の言いたいことは。
「このメンツでオレンジレンジはねぇだろ」とか思ってるんだよね?
もういいからさっさと出ていっておくれ・・・・・・・・
このへんから僕の精神は破壊され、完全無敵モードへ突入。
ケツメイシやらラルクやら、最終的にはドラゴンアッシュまでかましてやりましたとさ。
もうどうにでもなれだ。(ちゃんと歌えてるかどうかは知ったこっちゃない)
まあ、なんとか無事に還暦祝いが出来たんで、結果オーライっすね。
めでたしめでたし♪ (いや、ほら、最後くらいは綺麗にまとめておこうと思っt)
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