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ゴーストスロッター 第25話



■ 第25話 ■

いよいよ勝負当日の2004年7月12日、月曜日。

優司は、朝7時から一人で並んでいた。
日高と勝負した日と同じように開店3時間前から。

「(それにしても、なんだか不思議な感じだな。
  つい2週間くらい前もこうやって誰もいないうちから並んでたっけ。)」

数日前の絶望感が嘘のようになくなり、懐かしさを感じられるくらいの余裕は取り戻していた。

「(・・・・・油断するな俺。
  多少の余裕を持つのはいいけど、油断だけは絶対にダメだ。
  万全の策を講じたとはいえ、まだわからないんだし。
  勝負は決着がつくまで何が起こるかわからない。
  いつ足元をすくわれることになるかわからないんだ・・・・・・)」

緩んだ緊張感に自らカツを入れた。
なにしろ、ここで負ければすべてを失うことになってしまうのだから。

せっかく手に入れることができた当面生活に困らない金。
それによる安心感・幸福感。
自分のスロへの自信。

これだけではなく、優司はこの勝負に負ければ、日高たちとの交流までなくなってしまうと考えていた。

なぜ優司は日高たちとの交流まで失ってしまうと考えているのか?

それは、仲良くなったきっかけが「スロのウデを認められたこと」だから。

そこから始まっているのに、あっさりとスロで負けてしまっては関係が成り立たなくなると思い込んで
いるのだ。

もちろん日高たちとしては、今となっては別にスロのウデだけを認めて仲良くしているわけではない。

何度か酒を酌み交わし、意気投合すれば、そんな小さなことは関係なくなるもの。

しかし優司は、ある理由で学生時代から人間関係の面でやや苦しんでいたことがあった。

そしてさらに、ここ数ヶ月の孤独なホームレス生活も追い討ちとなり、一層人とのコミュニケーションに
ついて屈折した考えを持ち始めていたのだ。

これらが原因となって当たり前のことに気づけなくなっており、「ここで負けたら日高たちと仲間でいられ
なくなる」、そう考えてしまっていたのだ。


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「よぉ! 早いな。
  よく逃げずにきたもんだ! ハハハッ!!」

開店1時間前、軽口を叩きながら真鍋は一人でやってきた。

「・・・・・ああ。 負ける気しないしね。
  俺とやって勝てる奴なんてそうはいないよ。」

あえて強がる優司。
とはいえ、半分は本心だが。

「おお〜 言うねぇ。
  ついこないだ『勝負ホールを変えてくれ』なんて泣き言言ってるようなヤツがよ!?」

「(・・・・・・・ほんと憎らしい奴だ・・・・)」

本当にこんな人間に人望なんかあるのか?と疑いたくなった。

呆れた感じの優司を尻目に、おかまいなしで話し続ける真鍋。

「ま、デカいこと言うのはこの俺に勝ってからにしろよ。
  知ってるだろうけど、このホールの設定発表は午後10時だ。
  そこで勝負終了な。
  で、負けた方はきっちり30万を支払う、と。」

「ああ、それは前にも聞いたよ。
  ・・・・・・で、日高の時と同様、両方とも朝一ツモった台が6じゃなかったら引き分け、だろ?」

「そうそう。
  このホールじゃ下手したら勝負が長引いちまうかもな。
  まあ、結局勝つのは俺だけどよ!」

「(勝手に言ってろ。)」

生活がかかっていることもあるが、それ以上に「この男だけには負けたくない」という思いが強く
なっていった。


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10:00。

並びは50人ほど。
優司は当然先頭、真鍋は2番目。

大型ホールの割には並びがキツくないため、開店1時間前に来た真鍋も2番目に並べていた。

時間ぴったりに開店し、二人とも狙い台を取る為にダッシュをかける。

優司の狙いは4階フロア。
2段飛ばしで階段を駆け上がる。

そして、その後ろにピッタリとついてくる真鍋。

「(真鍋も4階狙いか。
  ってことは、多分新台に行くんだろうな。)」

優司の予想通り、4階に着くやいなや真っ先に新台コーナーへと駆け込む真鍋。

選んだ機種は、まだ設置されたばかりのストック機『ボンバーパワフル』。
この時点ではまだ解析も出回っていない、ホヤホヤの新台。

狙い台を無事取ることができた真鍋は、対する優司がどの台を押さえたのかを確認しようと
あたりを見回した。

しかし、どこにも優司の姿が見当たらない。

「(ん?? 夏目はどこ行ったんだ??
  俺より前を走ってたくせに・・・・)」

新台コーナーを探しまわるが、どこにも優司の姿はない。

もしや・・・・と思い、逆サイドにある旧台コーナーへ向かう真鍋。

すると・・・・

「な、何!? サンダーだと!?」

そこには、今まさに旧台コーナーのサンダーVに座ろうとしている優司がいた。

慌てて優司の元へ駆け寄る真鍋。

「お、おい! お前ふざけてんのか!?
  なんで今更サンダーなんぞに座ってんだよ!?」

「・・・・・いけないの?
  機種を問わず、6をツモればいいんでしょ?」

「そ、そりゃそうだけど・・・・・・
  わ、わかってんのか!?
  このシマは、他のシマに比べて圧倒的に6の割合が少ないんだぞ!?」

「そんなことは知ってるよ。
  でも、割合が少ないだけで、6がまったく設置されてないわけじゃないじゃん。
  当然このシマで6をツモっても問題はないわけだし。」

「そりゃあ・・・ 問題なんかねぇけどよ・・・・」

優司の考えていることがわからずに、ただただ混乱する真鍋。

「ほら、もう勝負は始まってるんだからさ、早く自分の台を回しに行きなよ。」

たっぷりと余裕を見せる優司。
だが、なかなか引き下がらない真鍋。

「お前本当にわかってんだろうな?
  旧台からの6発表率は20台に1台だぞ?
  確率にすると5%なんだぞ?」

「・・・・・わかってるって。 しつこいな。」

「じゃあなんでなんだよ!
  俺はちゃんと発表率の高い新台に座った。
  しかもこのホールは新台の場合、ハジ台にはあんまし6を置いてこないし、6据え置きも少ない。
  お前だってこんなことくらい調べてるはずだろ? なのになんで・・・・」

真鍋の言葉をさえぎるように喋りだす優司。

「だからさ、それを今説明する必要はないでしょ?
  いいからさっさと打ちに行ってくれよ。」

優司の素っ気無い態度に呆然とする真鍋。
そんな真鍋を見て、ついつい口を開く優司。

「・・・・一つだけ言っとくと、今君が言ったような新台コーナーの特徴は、もちろん俺だって知ってるよ。
  でもね、それを利用したところで6をツモれる確率は良くても30%か40%程度なんだ。
  俺は、そんな低い確率には賭けられない。
  俺と君では、負けた時に失うものが違いすぎるんだよ。」

淡々とした口調で話す優司になんとなく圧倒されてしまい、無言のまま踵を返し、自分の席に戻って
いく真鍋。

「(アイツ・・・・ 俺が思ってたよりもスゲェ奴なのかもな・・・・
  30%〜40%くらいの確率を低いと感じるなんて・・・・
  俺にしてみりゃ、こんな読みづらいホールで、6ツモれる可能性がそんだけあれば充分だと
  思っちまうのに。)」

優司の考え方に驚きを感じていた。

もちろん、優司としても「日常の立ち回り」においてそれだけの確率で6をツモれるならば、それほど
抵抗はないかもしれない。

しかし、後がない勝負においては、30%〜40%という低い確率に賭けることなどとてもできないのだ。



自分の席に戻り、1000円札をサンドに投入する真鍋。
早速稼動を開始した。

しかしここで、一つの小さな疑問が沸いた。

「(それにしても、一つだけ気になることがある・・・・
  俺より前を走っていたはずの夏目が、なぜか俺よりも台を押さえるのが遅かった。
  俺は、自分の狙い台を押さえた後しばらく経ってから旧台コーナーに行ったのに、アイツはその時
  ようやく自分の台を選び終わったところだった。
  事前に狙い台を決めてなかったのか・・・・?
  当日にならなきゃわからないことでもあんのか・・・・?)」
 

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