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ゴーストスロッター 第12話



■ 第12話 ■

21:00。
ついに運命の設定発表の時間。

この時間を迎え、余裕たっぷりで日高に話しかける優司。

「いよいよ発表の時間だね。」

「・・・・・・ああ。」

すでに、ある程度結果が分かっている様子の日高。
そんな日高とは逆に、まだまだ日高の勝利を盲目的に信じている藤田。

そしていよいよ設定発表が開始されると、日高の想像通りブッスリと「設定6」の札が刺さる優司の台。

日高は、その様子を無表情のまま眺めていた。
それから軽くため息をつき、こう言った。

「・・・・・・・とりあえず、コインを流して外に出ようか。
  夏目も、6とはいえもうその台いいだろ? 全然出てないし。」

「ああ。 俺はいいけど。」

「よし。 じゃあ行こうぜ。
  藤田、お前も来いよ。」

藤田は、引きつった顔をしながら小さく頷いた。


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「なんでだ・・・? なんであんなに余裕たっぷりでいられたんだ?」

外へ出るやいなや、一番不思議に思っていた部分について質問する日高。
出玉的に冴えなかったのに、終始自分の台に自信を持っていた優司の態度が不思議でならなかったのだ。

「なんでって言われても・・・・・
  それだけ自分の読みに自信があったってことだよ。
  理由はそれしかないでしょ。」

この言葉に日高は異様に反応し、まくしたてるように話し出した。

「今日は土曜だ!
  この店は、休日にはほぼ確実に前日一番ヘコんでた台に6を置いてくる店なんだよ!
  それがさっきまで俺が打ってた台だ! 本来なら俺の台に6が入るはずだったんだ!
  今日はたまたまイレギュラーで変なところに6が入っただけで、要はお前の勝ちは単なる運ってことだよ!!」

慌てる日高に対し、優司は落ち着いた口調で返した。

「いや、運じゃないよ。
  ていうか、今の話聞いて余計に運じゃなかったってことを確信したね。
  ただ単に君の読みが俺よりも劣っていただけだってことを。」

「な、なんでだよ!?
  俺はもう1年くらいこの店でジグマってんだぞ!?
  どう考えても俺の方がこの店について熟知してるはずだろ!」

「ジグマ期間が長けりゃいいってもんじゃないよ。
  でも、この店だったらそこまでしっかりと分析しなくても勝ち続けられるかもね。
  ヌルいから。
  まあ、そのヌルさのおかげで日高君が分析を怠ってくれたわけだから、今はそれに感謝してるよ。」

「分析を怠った・・・・・?
  じゃあ何が足りなかったっつーんだ? お前と俺とで何が違ったんだ!?」

「先に渡すモン渡してもらえないかな?
  前回痛い目見てるしね。 そっちのバカに。」

「・・・・・・」

日高は、横にいる藤田を一睨みした後、おとなしく懐にある封筒から30万円を取り出し、優司に
差し出した。

藤田は、苦々しい表情を浮かべながらただただうつむいていた。

「悪いね。 遠慮なくもらうよ。」

「・・・・・で?
  俺とお前の立ち回り、何が違ったんだ?」

優司は、少し考え込んでからおもむろに話し出した。

「・・・・・・まあ、もうこの店には来るつもりもないから教えとくよ。
  まず、この店がヌルいってわかってるってことは、設定の入れ方が決まりきってて、あんまり変則的な
  ことはしてこないってのはわかってるよね?」

「ああ、もちろんだ。
  だからこそこの店で打ち続けてんだから。
  そういうわかりやすいホールを見つけて、そこに居つくのもスロッターとしての腕だろ。」

「確かに日高君の言うとおり、休日は前日に一番ヘコんでた台に必ず6を入れるクセがある。
  普段はね。
  でも、サラリーマンの一般的な給料日である25日を過ぎてからの最初の休日はハジ台に、
  しかも前日によりヘコんでいた方のハジ台に6を置くクセがあるんだ。
  今日は26日の土曜でしょ?
  しっかりとこの法則に当てはまるってわけ。」

「な、なんだと・・・・?」

日高は瞬時に青ざめた。
さすがの日高も、自分とは無縁の「サラリーマン」の給料日のことまで頭に入れてなかったからである。

確かに、サラリーマンの給料日やボーナス支給日の直後は、ホールにとっての回収期だということくらいは
知っていたが、それによりこの店の設定変更パターンが狂ってくることまでは読みきれていなかったのだ。



実はこの勝負とこの読み、優司にとっても賭けだった。

果たして日高がどこまでこのホールに対して分析しているか。
この部分については未知だったのだから。

しかし、ヌルいホールをものにし、しかもそこでキッチリと勝ち続けているような状況ならば、いくら腕のある
スロッターとはいえその分析の精度も鈍るのではないか、と優司は考えていたのだ。

常勝しているような状況でもさらに分析を進め、月にたった1〜2回だけ設定変更パターンが違うということを
見抜くなど神業に等しい、と。

人間、なかなかそこまでシビアになれるものではない。

好収支をキープし続けているような状況で、「もっと上乗せられるはず!」と考えてさらに調査・分析を進める
という行為はなかなかできることではないのだから。

結果的には、このホールの極端なヌルさが日高にとっては仇となってしまったわけである。

「日高君、自分でもさっき『休日にはほぼ確実に前日一番ヘコんでた台に6を置く』って言ってたよね?
  『ほぼ確実に』ってことは、何度かハズしてることもあったんでしょ?」 

「うッ・・・・・・・・」

「そこんとこをもうちょっと詰めるべきだったね。
  大体、少し考えればわかることだよ?
  なんだかんだいって、パチ屋の一番の上客はサラリーマンなんだ。
  そのサラリーマンに一番重きを置くのは当然でしょ?
  そんな上客であるサラリーマンの給料日直後の休日に、なんらかのパターン変更があってもおかしくはない、
  って考えてみるくらいの柔軟さは必要だよ。
  俺はそういうところにも気を配ってこのホールを分析して、2ヶ月でこのパターン変更を完全に見抜いたよ。
  まあ、このホールが何でハジ台に拘るのかは不明だけどね。 知る必要もないし。」

「・・・・・・・・・・」

何も言い返せず、黙り込む日高と藤田。

特に藤田の表情は、この上ないほどに歪んでいた。
 

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