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ビタのパチスロ昔話〜ノリ打ち編【前編】〜 [ 2015/11/7 ]

私がネグラとしているのは某地方チェーン店
パチスロ6枚交換

皆様、毎度ありがとうございます、ビタでございます。


皆様は『ノリ打ち』をした事がありますか?

先日、こちらのサイトを見ていた時に思ったんですよ。
「『立ち回り講座』での専属ライターの方々や、私以外の読者ライターの方々。
それに読者の皆様方で『ノリ打ち』をし、『勝ち』を求めるならどのメンバーが最も理想だろう?」って。

で、考えた結果、以下のメンバーとなりました。


●二見りょう氏
まぁ、理由は書くまでも無いと思います。
絶対に外せない方ですよね。

●Ms.まつげ
同盟を組んでいるから。(←私の一方的な思い込み?)

●バルハッつぁん
単純にパチスロが強いから。(上手いでは無く強い)
あっ!
読者ライターのバルハチ氏の事です。
大変失礼な呼び方ですが、敬意を表し私はこう呼んでいます。

●尼のおっちゃん&ヒメ
このお二人がいれば、何かトラブッた時頼りになりそう。(笑)

●ハバタケのお師匠様
他の方全員が大幅なマイナスの時に限り、お一人だけ万枚とか出してそう。(笑)


以上の方々に、クランキー氏と私を加えた計8名。
う〜ん、『勝ち』を求めるには最強のメンバー。(私的に)
負ける気がしない…。
いや、負ける訳がない。

私のみが知識もありませんので足を引っ張りそうですが、そこは皆様でフォローして頂くと言う事で…(汗)

ついでに『楽しむ』事を求めた場合のメンバーも考えたのですが、ものすごい人数になってしまったので、ここでは割愛させて頂きます。(笑)


現在の私は『楽しむ』事に重きを置いていますが、『勝ち』に重きを置いていた時期もありました。
そこで今回は、私がその昔『勝ち』に重きを置き、『ノリ打ち』をしていた時のお話をさせて頂きます。

ちなみに、攻略法も使用していなければ、出禁にもなっていません。

しかし、もしかしたら我々は、とんでもない事をしたのかも知れません。(←大袈裟)

 


時は、私が若かりし頃。

当時の私は、パチンコライターの草分け的存在である故田山幸憲氏の影響を受け、羽根モノの釘をかなり勉強しました。
その甲斐あって、羽根モノの釘読みには自信が持て、2〜3軒のテリトリーで打てばほぼ負ける事はありませんでした。
勝ち額は少ないものの、羽根モノを打っている限り確実に勝てる事ができたのです。

しかし、この「確実に勝てる」が、なかなかのクセモノ。
「確実に勝てる」となると、なかなか打たなくなるものなのです。(時間効率が悪いのも理由の一つでした)

羽根モノを打てば勝てるという考えから、羽根モノ以外の台選びはテキトー。
もちろんテキトーに選んだ台では勝てるはずもなく。
手持ちが少なくなると羽根モノを打っていました。

が、羽根モノで得る事の出来る出玉は最大で4〜5000個。(打ち止めの為)
当時、大阪の換金率は1玉2.5円がほとんど。
つまり、取り返せたとしてもその金額は10000〜12500円。
しかも、「確実に勝てる」台を探し求めていた為、打てる台にもそうそう巡り会えなかったのです。

そんなこんなで、給料日前になると毎月金欠でした。


そんなある日、私のテリトリー内に某地方チェーンH店が新規オープンするとの情報をGET。
当時の新装開店は、主に午後6時開店の午後9時閉店という超短時間営業。

その為、パチンコの釘はガバガバ。
パチスロも高設定がゴロゴロ。
ましてや、周りに競合店がひしめく中での新規オープンとなると、顧客確保の為に『超お祭り』状態になるのは誰にでも予想出来ました。

数日後、いよいよH店が新規オープン。

当日、私は所用で午後6時の開店には間に合わず。
H店に着いたのは、開店から1時間半ほど経った頃でした。

「さて、『超お祭り』状態の出玉は…?」と、入店。

すると、私の目に驚くべき光景が飛び込んできました。

全く出ていない!!
しかも少々空き台が。

空き台の中の羽根モノの釘を見てみると、とても新規オープンの釘とは思えない調整。
もちろん見せ台もありましたが、その台数はごく僅か。
超ボッタ店確定です。

当然そんな店では打つ気も失せ、店を出ようとした時、一枚の張り紙が私の目に留まりました。
その張り紙にはH店の営業形態が書かれてあり、内容は当時としては大変珍しいハウスルールだったのです。

と、その前に、当時大阪での一般的なハウスルールを紹介します。(私の住んでいた地域だけかも知れませんが…)


1. パチンコ : 40個交換(2.5円)

2. パチスロ : 7〜8枚交換(14.2〜12.5円)

3. 打ち止め個数 : 4〜5000個

4. デジパチ : ラッキーナンバー制(3・7図柄で大当たりの場合のみ4・9図柄で大当たりするまで持ち球遊技可。3・7以外は1回交換)

5. パチスロ : 持ち球遊技可(無制限)

6. 持ち球移動・共有禁止


以下、当時のH店の営業形態です。


1. パチンコ : 40個交換

2. パチスロ : 7枚交換

3. 打ち止め個数 : 4000個

4. デジパチ : 持ち球遊技可(無制限)

5. パチスロ : 持ち球遊技可(無制限)

6. 持ち球移動・共有可


換金率や打ち止め個数は組合の申し合わせだかなんだかで、他店と変わりが無いのですが、4.の項目と、特に6.の項目が当時としては斬新でした。
まぁ、その分釘や設定が厳しかったのだと思います。

私は「ふ〜ん、珍しい営業形態やな、ケドもう来る事は無いかな…。」と、思い店を後にしました。


H店新規オープンから約1年が経った頃です。
H店の近くで、高校の同級生Oを見掛け声を掛けました。

私 「おぉ〜、Oやん。 久しぶり。」

O 「おぉ〜、ビタやんけ。 久しぶりやな。」

私 「こんな所で何してたん? お前この辺に住んでるの?」

O 「いや、あそこのパチンコ屋に行っててん。」

と、H店を指差します。

私 「H店に? あそこの店アカンやろ!」

O 「そんな事ないで、パチスロのモーニング狙ってるから。」

私 「モーニング!? あそこモーニング入ってんの?」

O 「1〜2ヶ月くらい前からちゃうかな?」

当時のモーニングは、現在のリセット(設定変更)による恩恵狙いとは違い、店側が意図的にビッグボーナスを仕込んでいました。
つまり、朝イチ1回転目でBIGが揃う訳です。

私 「で、勝ててるん?」

O 「パチスロだけやったらな。」

私 「すごいな、あの店で…。」

O 「けど、パチスロ以外で負けてるし(笑)」

私 「あっ! 俺もそう、羽根モノ以外で結構負けてる(笑)」

O 「今度一緒に行こか? ほぼ確実にモーニング取れると思うで。」

私 「マジで!? どうやって?」

O 「メシでも食べに行こか? そこでゆっくり話すし。」

私 「オッケー!!」

と、モーニングの取り方を教えてもらう事に。

当時、H店に設置されていたパチスロは、3号機の『マジカルベンハー』1機種のみ。
確か当時は、1店舗につき1機種しかパチスロを設置する事が出来なかったんだと思います。

後にこの機種は、裏返ったり、BIG1000枚抜き打法などの攻略法が発覚し、話題になった機種です。
この時はまだノーマルで、私も攻略法を知りませんでした。

H店には50台ほど設置されていて、その中の5〜6台はモーニングが仕込まれているとの事。
そこでOが話したモーニングの取り方とは次の様な物でした。

『1枚掛けで1回転のみ回し、ハズレなら次の台への移動を繰り返す』です。
(※ボーナスが成立していれば1枚掛けで揃う、15枚の払い出しあり)

話を聞いただけでは超簡単なのですが、実はこの方法、H店以外で勝つ事はまず不可能なのです。

その理由は、先に述べたH店の珍しい営業形態にありました。

もちろん、H店の近隣店にもモーニングは入っていました。
しかしH店以外の場合、持ち球移動・共有が禁止の為、最初に座った台にモーニングが仕込まれていなければ、借りたコインを全て消化後次の台へ移動。
再び1000円分のコインを借りなければなりません。

一発でツモれれば問題ないのですが、その確率1割強。
9〜10台打って1台モーニングが取れる計算です。

当時のパチスロは3号機のノーマルAタイプのみ。
1BIGあたりの出玉はどの機種も360枚程。
金額に換算すると約5000円。

9000〜10000円投資の5000円回収では勝てるはずもありません。

その点H店の営業形態は、持ち球移動・共有が可能。
1000円分(50枚)のコインがあれば50台のモーニングチェックが出来るのです。

さらにH店が超ボッタ店だと周りに認められていた事も幸いしました。
朝イチから並ぶライバルが極端に少なく、運が良ければ2〜3台モーニングが取れると言うのです。


それから数日後。
H店には朝イチから並ぶOと私の姿が。

開店待ち時に私からOに提案しました。

私 「俺が来たから、モーニング取れる確率少なくなったやろ? だから俺が1000円分のコイン借りて半分お前にあげるワ、共有OKやねんから大丈夫やんな!?」

この提案にOはビックリした顔をし、

O 「おぉ〜なるほど!! じゃぁ勝ち分は折半にしよか? 次は俺が1000円出すし。」

私 「オッケ〜!!」

こうしてOと私の『ノリ打ち』が始まりました。

私は5台目の台でモーニングをGET。
急いで消化後、そのコインを持って次の朝イチ台へ移動。

Oは3台目でGET。
同じく持ちコインでの移動で、次なる朝イチ台へ。

その日は共に2台のモーニング台を獲得。
投資は2人合わせて1000円。
獲得枚数は1400枚。
一人あたり10000円弱の勝利となりました。

勝ち金事体は羽根モノを打っていた時に毛が生えた様なものですが、効率面では桁違い。
打てる台を探す必要は無く、出来るだけ多くの朝イチ台を1Gのみ回すだけ。
稼働時間も3〜40分程で済んだのです。

ですが、問題はこの後。

ここで帰れる人間は、正真正銘の勝ち組。
Oも私もここで帰れるワケがありません。

時間はまだ午前11時少し前。

Oはいつもこの後、色んな台をテキトーに打ち最終的には負けて帰るとの事。

Oは私に向かいこう言いました。

O 「羽根モノ打てへん? ビタは羽根モノの釘やったら読めるんやろ?」

私 「この店で? この店はちょっと無理かな。」

O 「そうなんや、じゃあ釘が読める店行こか!!」

私 「この時間から行ってもたぶん空いてないで。」

O 「まぁ、行くだけ行ってみよや、時間もあるし。」

と、他の店へ向かいます。

その後、私のテリトリーを全て回ったのですが、やはり打てる台には巡り会えず。
テキトーな台をテキトーに打ち、その日のトータルは2人共マイナスで終わりました。


その次の休日。
その日のH店は新台入れ替えの為、午後6時開店。
Oと私は再びH店のモーニング狙いに。(←夕方なのでイブニング?)

さすがにボッタ店とは言え、その日ばかりはいつもより多くの人が集まっていました。

その開店待ち時の会話でOがこう言出しました。

O 「今日は俺が1000円出すから。」

これは、前回約束していた事。

私 「お〜、そうやったな。 今日は他に打ちに行かんと飲みに行こか? 時間もちょうどいいし。」

O 「そうやな。」

そうこうしている間に開店の時間となりました。

この日は私が1台、Oが3台のモーニングをGET。

私達が換金を終え、勝ち金を分配している所、見た目少し怖そうな一人の男性に声を掛けられました。
歳は私達より一回りくらい上でしょうか。

私達はビビリまくり。
換金所は狭い通路の奥にあり、逃げるに逃げられない場所。

すると、男性は私達を睨みこう言いました。

「おい! お前ら……。」

こうして、私とその男性は、運命的な出会いを果たしたのです。(←またもや大袈裟)


今回はここまでとさせて頂きます。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。


【次回予告】
独自のハウスルールを利用し、必勝とも思われるモーニング狙いをしていたOとビタ。
順調に勝ちを収めた2人に声を掛ける強面の男。
果たしてこの男の目的は…?

そして、ビタとその男との運命的な出会いとは?
さらに、我々がしでかした(かもしれない)大変な事とは一体?

次回、『ビタのパチスロ昔話〜ノリ打ち編【後編】〜』
どうぞお楽しみに。



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