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パチスロコラム 第29回 ---2010/7/11---

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パチスロ6号機について

今、スロッターの最大の関心事と言ってもいいかもしれないのが、「パチスロの6号機っていつ頃登場するの?」
ということではないでしょうか。

数年前まで台頭していた爆裂しまくりの4号機から、規制規制で出玉性能が抑えられてしまった5号機へと
移り変わっていったのが2007年。

5号機への完全移行からだいぶ経った2010年現在の今ですが、それでもまだまだ当時の爆裂性を忘れられずに
「規制緩和はまだか?」「6号機の登場はまだか?」と心待ちにしている人が多くいらっしゃると思われます。

Googleで検索してみても、「パチスロ」の後にスペースを入れると、次にくるキーワードが「6号機」ですからね。
いかに6号機の到来を待ち望んでいるスロッターが多いかということでしょう。

しかし・・・・・・

「規制緩和 = 6号機の登場」という図式を思い描いている人が多いようですが、実はそうとも限らないんですよね。
逆に、より一層の規制強化によって6号機が登場する、という確率の方が圧倒的に高いのです。

基本的に、「4.1号機⇒4.5号機」といった小数点でのカウントアップは、ちょっとした規制緩和や規制強化、そして
規定の解釈変更や自主規制などの、小規模な変更があった場合に行われます。

しかし、「4号機⇒5号機」といった整数でのカウントアップは、行政側からの出玉面への規制強化が行われた場合に
発生するのが通常パターンなのです。
つまり、整数でのカウントアップの場合は、単純に「出なくなる」ということです。


ここで少し時代を振り返ってみます。

まず、4号機の初期の頃は万枚なんてまず不可能で、高設定で差枚2000〜3000枚なんてのがザラでした。
設定6でも、ハナビやサンダーで一日かけて5000枚も出れば狂喜したものです。

まかり間違って6000枚や7000枚なんて出そうものなら、友達一同集めて焼肉奢らないと収拾つかないくらいの
事態でしたから。。

そんな状態から、CTが認められるなどの規制緩和や、「規定の解釈変更」によって出てきた大量獲得機を容認する
というような行政の姿勢から、徐々に爆裂時代へと入っていきます。

特に、大量獲得機の登場はインパクトがありました。
それまで400〜450枚くらいだったBIGの出玉が、一気に600〜700枚ですからね。
松屋で言えば、並盛の値段で特盛食べれちゃうみたいな、そんなとんでもないお得感に包まれるわけですよ。

・・・・・・そろそろ、何事も松屋ベースで考えてしまう自分を変えていきたいと思います。


そんなわけで、規定の解釈を変更したり規定の穴を狙ったような機種を作ったりする、メーカーのやや暴走気味な
行為が続き、どんどん過激な機種が登場してきました。

コンチ4、ハクション大魔王、サイバードラゴン、ゴルゴ13、獣王、ミリオンゴッド、サラリーマン金太郎、アラジンA、
北斗の拳、吉宗・・・・・・ とまあ、順不同ですが、こんな感じで枚挙に暇がありません。

そして、この過熱ぶりを見ていた行政が、ここでついに動き出し、「ちょっと調子乗りすぎなんじゃないの?」と介入
してきたわけです。

結果、極端に厳しい規制が加えられ、5号機時代へと移行していくことになりました。


・・・とまあ、凄くザックリとですが、これが5号機へと移り変わっていったおおまかな流れです。
基本的には、いつの時代もこの流れの繰り返しなんですよね。

上記の流れをもっと端的にまとめると、、、


規制が加えられる

   ↓

各メーカーとも、しばらくはおとなしく従う

   ↓

そのうちやんちゃなメーカーが出てきて、やや過激な台を出してくる

   ↓

「え? あれってアリなの?」とばかりに他メーカーもそれに続く

   ↓

各メーカーとも、なにくそ根性でさらに過激な台を作りだす

   ↓

市場に過激台が溢れ、パチスロバブル発生

   ↓

ここらで行政が「こらー!」と怒鳴りこんできて規制が加えられ、バブル鎮静化

   ↓

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この流れをひたすら繰り返す、これがパチンコ・パチスロ業界。

ちなみに5号機時代の今でも、同じような流れが出来つつあります。
今はちょうど、パチスロバブルが発生しかけている状態。

いや、なんならもうバブルは発生しているのかもしれません。
バブルというのは、はじけて初めて「ああ、あの時はバブル状態だったんだな」と気付くものですし。。

当初は、「あの厳しい5号機の規定では、機械割110%程度の機種を作るのがやっと」と思われていたのに、
いつの間にか119%を超えるような機種が平気で出てくるようになりました。
さらには、一撃万枚だって可能な機種も続々と登場しています。

これじゃあ規制強化した意味ないよね、って感じで行政が再び規制をかけにくる可能性も、十分に考えられます。

まあ、今(2010年7月現在)以上の出玉性能を持たせることはほぼ不可能なので、これ以上過激な台は出てこない
可能性が高いのですが。
取りこぼした小役であろうがなんだろうが、すべてを含めて機械割120%以内に抑えなければならない、という規定が
あるため、これ以上はどうやっても出玉性能を上げられないのですから。 理論上は。

・・・なんて思ってる矢先、スキをついて何かしらやってくれるのがメーカーさんですから、断言なんてできないんです
けどね。。。



いろいろ書きましたが、要は、「もし射幸性を求めて『そろそろ6号機に登場してほしい!』と願っている人がいたと
したら、それは違いますよ」ということです。
もし射幸性を求めるのであれば、現状のまま維持されるのが最もよいということになります。

当たり前のように万枚出てた数年前が異常だったのです。
あの狂乱の時代はもう来ないと思っておいた方が無難でしょう。



最後に、、、

今さらですが、もしパチスロ業界がもう少しゆっくり出玉性能を上げていくことができれば、もしかしたらまだ4号機の
ままでいられたかもしれないなぁ、なんて思うことがあります。

どんな業界でもそうですが、バブルになってしまってはダメなんですよね。
バブル(泡)は必ずはじけます。
はじけない泡なんて存在しないのですから。

まあ、競争社会ですし、呑気なこと言ってたら生き残っていけないわけですから、「協力してゆっくり成長していこう!
バブルにならないようにしよう!」なんていう協定なんて結べるわけがないんでしょうけど。



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